2015-12-08

オートレース大阪開業日レポート・4

 オートレース大阪の最初の日は、垰口美穂子さんがほぼ全レース通しで、レースの予想と解説をおこなっていました。
 何せここは関西で初めて開設されたオートレース場外車券売場。オートレース不毛の地にできた施設です。ゆえに来る客の多くはオートレース初心者。そういった事情もあってか、垰口さんは何度も言って聞かすようにオートの車券予想について、繰り返し説明を続けていました。
 試走タイムの発表となったならば、垰口さんはとっさに
「はい、試走タイムが出ましたよ。書き留めておいてください」
 と呼びかけ。試走タイムが予想のうえで重要である、ということを伝えているのがよくわかりました。
 そして、ここがサテライト大阪の中であることから、垰口さんは競輪と比較しての説明を多くしていました。
「競輪のような、ラインを形成するということはしない」
「競輪のヨーロッパ(に実力下位の選手を置く)のようなものはない」
「競輪とは違い、オートではコーナーで内側から抜いてもよい」
「枠番連勝はない」
 などなど。同じJKA管轄の競技でも、このように違いが多いものなのです。


 今回の発売が飯塚ということで、場内実況・宮本隆与さんの「ギャオオオン!」が出るというのは前の記事で書きました。1Rで初めてこれがオートレース大阪で流れたとき、客の間からは笑い声が出た、ということも書きました。
 それからレースが進むたびに客の数も増えていき、初めて「ギャオオオン!」を聞く客が次から次へと発生するので、スタートのときには常に「ギャオオオン!」で笑い声がわいてくる、そんな現象が発生しました。確かにこれ、初めて聞いたら間違いなく強烈な印象を受けますものねえ。
 で、ギャオンだけでなく、肝心のレースのほうでも客からは驚きが混じる歓声がわき起こっていました。なにせハンデ40mついた大外の選手が、中盤で追い上げを見せて、しまいにはトップに立ってしまう。そんな展開のレースが続きましたから。これは初めて見れば誰でも驚くでしょう。


 さて、オートレース大阪開業のこの日、スペシャルゲストがやってきました。浜松所属の女子オートレーサー、岸萌水選手。通称もえぴーです。以後私は、岸選手を親しみを込めて「もえぴー」と呼ばせていただきます。
 なぜもえぴーがオートレース大阪へやってきたか? 理由は簡単、もえぴーは関西の出身だからです。
 もえぴーはオートレーサーとなる前、モトクロスをやっていました。その技術を役立てたいと思い立って、オートレーサーを目指したとのことです。オフロードからオンロードへの転身ですね。
 もえぴーは選手デビューしてまもなく、落車して大ケガをし、9ヶ月くらい出場ができなくなるときがありました。復帰するときに怖くなかったかと垰口さんがたずねましたが、もえぴーは
「全然怖いとは感じなかった。早く走りたいと思っていた」
 と回答。度胸がすわっています。
 さらに、雨走路は好きか嫌いかとたずねられたならば、
「雨は大好きです」
 とのこと。もえぴーは雨走路に強いようです。この人が出走するときは、この点を頭にとどめておくといいかもしれません。
 あと、もえぴーはサテライト大阪に入場する際、係員に「ここは未成年の方は入場禁止です」と言われたそうです。これには客たちも大笑い。もえぴーは見た目ピチピチの若さで、少女と見まがわれてもおかしくないほどですけれども、歳はハタチ過ぎていますよー。

 今回のもえぴーの登場で、少なくともオートレース大阪へやってきた人には、岸萌水の名前は知られたと思います。やはり関西出身の選手ということで、応援したくなりますね。
(続く)

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エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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