2013-03-26

かくも似通う、鉄道好きと自閉症スペクトラム当事者

 昨日、↓こんな記事を目にしました。

 週プレNEWS 一般人には通用しない、“撮り鉄”の言い分
 http://wpb.shueisha.co.jp/2013/03/25/17935/

 最近、撮り鉄(鉄道写真を撮影する趣味の人)によるトラブルが多発。撮影の邪魔だからと木を切ったり、撮影を邪魔した人に土下座させたり。そんな状況の中、当の撮り鉄はどんな思いなのか。そういったことが書かれている記事です。
 ここに登場している撮り鉄の言葉に、私は唖然としました。

「撮影する側としては、車両に人が写り込んでほしくない。撮影している人の前に入らないというマナーを知らないのか」
「この車両の価値をわかっているのか。一般人にはそのことを知ってほしい」

 何ですかそれ。そんなのは撮り鉄仲間でしか通用しない、思い切り「俺様ルール」ではありませんか。そんな勝手なルールを一般社会に押し付けられたら、一般の人たちはどのような思いを抱くのか、考えていないのでしょうかねえ。「何と自分勝手な」と思われるだけです。結果、撮り鉄のイメージ、ひいては鉄道ファン全体のイメージを損ねることにつながるのですが……
 また、この人は「自分が絶対正しい」と思い込んでいる様子がうかがえます。間違っているのは、悪いのは周囲の一般人たちだ、と。このようなことを口にできる人というのは、おそらく社会に出て社会一般のありようを学んでいくといったことを、あまりしていないのではないかと思わずにいられません。


 それでふと思い出しました。そういえば、自閉症スペクトラム当事者にも、俺様ルールをむき出しにする人がけっこういるわなあ、と。自閉症特有の「こだわり」ゆえに、俺様ルールを「絶対正しい」と思い込む当事者が多いのです。

「自閉症当事者としては、偏見で自分を見てほしくない。理解し配慮するというマナーを知らないのか」
「自閉症当事者である自分がどんなに大変なのかわかっているのか。一般人にはそのことを知ってほしい」

 もし当事者がこのような発言をしたとしたら、社会一般はどういった反応を示すか? 間違いなく「何をエラそうに」と非難されるのがオチです。そしてますます自閉症スペクトラム当事者が疎まれ嫌われていく。
 しかし現実には、こんな考えを持つ当事者が多いときています。やはりこれも、社会のありようを学ぶことをしない当事者が多いゆえなのでしょう。
 この手の当事者はたいてい「自分は社会で疎外されている」という感情を抱いているものです。そしてその疎外は社会が悪いからだと考える。自分自身にも要因があるのではないかとは考えない。自分が正しい、自分は悪くない、だから上記のような考え方に行き着く。
 上記撮り鉄の記事を見て、こういった点がよく似ているなと思わずにいられませんでした。


 撮り鉄にしても自閉症スペクトラム当事者にしても、もう少し「全体への影響」というものを考えるべきだと思います。そういった点が欠落しているから、相当自分勝手な考えがむき出しになって、それで偏見を持たれる結果を招いているのではないでしょうか?
 周囲のせいにばかりせず、自省していくことが大事だと思いますよ。


 それにしても、鉄道趣味と自閉症スペクトラムは、探してみると似通っている点がまだありますね。幅が広くひとくくりにできない点、男女比では男性のほうが多い点など。
 そしてこの両者、けっこう親和性があります。現に、自閉症スペクトラム当事者で鉄道趣味だという人、かなり多く見られます。あくまで個人的な見地によるものですが、鉄道の「安定して走り、かつ正確な時間で動く」といったところが、変化より安定を好む自閉症スペクトラム当事者に合っているのかもしれません。
 ですが、今回ここで取り上げたようなマイナス面では似通ってほしくありませんね。

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エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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