2013-01-12

自殺を考えている人、特に10代の人に『空が灰色だから』第46話を

 先日報じられ、今も世間の話題となっている、大阪の高校生が教師からの体罰を苦にして自殺した事件。これに限らず、10代の人たちの自殺は後を絶ちません。

 そんな中、先日実にタイムリーに「自殺する前に、これを一度読んでみてはどうか?」と思わずにはいられないマンガ作品を、私は目にしました。
 秋田書店刊『空が灰色だから』(阿部共実さん作)第4巻に収録されている、第46話「初めましてさようなら」です。
 sorahai4

 この話、次のような内容です。
(注・以下、ネタバレとなる詳細な話の内容の記述があります。あらかじめご了承ください)



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 ある中学校。ここでは3年前に女子生徒が自殺した。
 そこでの夜。女子生徒・磯辺がなぜか夜中の学校を歩いている。すると屋上から泣き声が。そこにはひとりの女子生徒がいた。彼女の名は宮本。お互い顔を合わせて驚くふたり。

宮本「幽霊が出たのかと」
磯辺「うん、私は幽霊だよ」

 また驚く宮本。実は、磯辺は3年前に自殺した女子生徒で、今は幽霊となっていたのだった。
 宮本は磯辺に、自分が今ここ屋上で何をしていたのかを語る。両親の離婚で転校することになり、未来を悲観して服薬自殺を図った。だが死ねておらず意識が戻り、泣くだけだったという宮本。
 そんな宮本に、磯辺は「自殺はあとが辛いぞ」と忠告。磯辺は3年前、学校で周囲に溶け込めずひとりぼっちになり、世の中が嫌になって自殺した。その後地縛霊となってしまい学校から出られず、夜は誰もいなくなった学校でずっとひとりきり。
 また、今でも死んだ磯辺のために生徒が花を置いてくれるが、幽霊である今の磯辺では彼らに声が届かない、誰ともふれあえない。本当のひとりぼっちになってしまったと言う磯辺。そして涙ながらにこう言う磯辺。

「家族のみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいの毎日だよ」
「後悔でたくさんの毎日だよ」
「ただひとりぼっちで後悔を繰り返すだけが今の私の世界だよ」

 それを聞いた宮本は、死ぬのを思いとどまる。そして磯辺のもとから立ち去ろうとする宮本。
 すると屋上出入り口付近で、宮本はあるものを発見。それはなんと自分の死体だった。
 せっかくこれから生きようと考えていた矢先だというのに、実は宮本はもうすでに死んで、幽霊となってしまっていたのだった。
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(ネタバレ記述ここまで)




 読んでいて胸にこみ上げるものが出てきました。この話、私にとっては『空灰』屈指の名話です。

 実は私も、10代の頃世の中と未来に絶望して、何度も自殺しようかと考えたことがあった人間でした。さらにその頃の私は、学校で周囲に溶け込めずに孤立していたのでした。まさにこの話の磯辺のごとく。
 今この話を読んで、私は「ああ、あのとき死ななくてよかった」と思うことしきりです。同時にあの頃を思い出し「あの頃は、私もまだまだ甘っちょろかったなー。でもあのときがあったからこそ、今の自分があるんよな」とも。
 生きていれば、たとえ辛いことがあろうとも、いつかは光明が差す。自分で自分の道を切り開く力は、誰にでも備わっているもの。私は今こうして生き続けていて、それをとみに実感しています。

 だから、安易に死を選択することはしないでほしい。私はそう願うのです。



(参照記事)
 ハマった!『空が灰色だから』
 2012-09-26
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-558.html

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エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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