2013-01-07

学研『船・ボートのひみつ』の内容・後編

 ↓前回の記事。

 学研『船・ボートのひみつ』の内容・前編
 2013-01-06
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-589.html

 これの続きです。
『船・ボートのひみつ』第4章はやまと学校での規律正しい生活についての話。入学するための条件も書かれていました。
 この章での「まめちしき」(ページの脇に小さく書かれている、ちょっとした薀蓄)には
「やまと学校でのボートに乗る訓練は1年で1,200時間」
「モーターを分解してから組み立てるまで、45分でしなければならないように訓練」
 といったことが書かれていました。

 第5章。やまとの訓練生だった理子がついに選手デビュー。勇太たちはそのレースを見に、ボートレース場へと行きます。
 競走水面の絵を見た瞬間、私は即座に
「この水面は戸田だ!」
 とピンときました。あとのページで吊り橋が出てきたので、間違いありませんでした。
 そこでは戸田のような人工池コースの他にも、川の一部・湖・海を使用するレース場があると説明が。そこで例として挙げられた水面、これらについても私は
「川の一部は江戸川、湖はびわこ、そして海は平和島だな」
 と次々とわかってしまうのでした。こんなに見ただけでわかってしまうとは、自分どれだけ入れ込んどんねん、と思ってしまいますね。
 そのほかにも、レース場の様子・レース場にはどんなものがあるか・どんな人がいるのか・レースの流れ・ルールについての解説がされていました。「待機行動」「イン」「カド」といった言葉も出てきて、それぞれに解説が。さらに「フライングスタート方式」についても、わかりやすい説明がついていました。
 ただ、スタート展示や周回展示の説明はなかったのです。どうせ書くなら、これらの説明もあったほうがよかったのでは、と思います。そのためか、いささか説明不足の感がしないでもなかったです。
 そんな展開を経て、理子のデビュー戦開始。ここでも「逃げ」「差し」「まくり」といった言葉が出てきます。そしてA1・A2・B1・B2といったランクについての解説も。
 レースは理子が新人で6コースながら2着でゴール。華々しいデビューとなりました。
 さらに理子はその後優勝戦まで進むのでした。ちょっとここは現実離れしているかなあと思いましたが、まあ主に小学生を対象とした図書ですから、そこは大目に見るといたしましょう。
 レース場からの帰り道、勇太は父から
「ボートレースは街づくりのため、集まった金がいろいろなところで使われている。暮らしを支えているんだ」
 といった話を聞きます。はい、この記述もやはりありましたね。ボートレースの存在の大義名分ゆえ、これは記述しないわけにはいかないでしょうから。
 その後、勇太は将来ボートレーサーを目指すことを決意します。これはお約束どおりの展開でした。

 さて、いよいよエピローグ。時間は一気に飛んで、12年後となりました。
 あるレース場のピットに、白の勝負服を着たひとりのレーサーの姿が。24歳になった勇太でした。しかも、これからおこなわれるレースはSGの優勝戦。なんと勇太はデビューから3年でSGに初出場し、かつ優出したのでした。
 しかも、優勝戦のメンバーには理子の姿もあります。初めて会ったときから12年、このふたりが対戦するとあって、勇太の両親と蘭も観戦に訪れました。
 そして私は、このレース場の絵を見て、またしても即座に
「ここは福岡だ! ピットがこんな位置にあって、かつ2M側にこんな壁があるところは、福岡しかない!」
 と、どこのレース場なのかがわかってしまうのでした。やはり相当入れ込んでいますね、私。
 勇太と理子の直接対決は、詳細は省略しますが、勇太が勝利。SG初出場初優勝を成し遂げたのでした。これもまたかなり現実離れしているように感じました。文字通りマンガのような展開。まあそうしたほうが話としては都合がよいのでしょう。それにしても、この本で「ツケマイ」の言葉が出てくるとは思いもしませんでした。
 ラストはSG初出場初優勝ということで、勇太の水神祭がおこなわれて締めです。
 なお、裏表紙見返しには全国24ボートレース場マップと、各レース場のマスコットキャラクターの紹介が掲載されています。これも予想通りでしたね。


 まあ全体的には、船とは・ボートレースとはといったことを、わかりやすく伝える内容ではありました。
 ただ、ところどころ展開が唐突だったり、また現実離れした話があったりはしましたが……それでも小学生にボートレーサーを志させる役割は、じゅうぶんに担える本だと思います。

 あと、一応書いておきますが、この『船・ボートのひみつ』には、ギャンブルに関する内容はいっさい書かれていません。ゆえに「3連単」も「オッズ」も、まったく出てきません。
 やはり主に小学生対象ということで、ギャンブル関連の部分は隠しておきたかったのでしょう。ギャンブル話に変に影響されて、将来ギャンブル依存症になってしまっても困りますしね。

 そういうわけで、学研発行のボートレースに関する学習マンガが、図書館にあったというお話でした。もしかすると、公営競技が学研の学習マンガで取り上げられるのは、ボートレースが初なのではないでしょうか。
 そうなると今後、JRA協力で『馬・競馬のひみつ』や、JKA協力の『自転車・競輪のひみつ』『オートバイ・オートレースのひみつ』なんてのも出そうな気がします。仮に出たとしても、ギャンブル関連の話はいっさい書かれないのでしょうけど。


(参照記事)
 マンガでよくわかる『ボートレースのひみつ』なんて出ませんかねえ?
 2011-12-05
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-444.html

 本当に出ていた! ボートレースの解説マンガ『船・ボートのひみつ』!
 2013-01-04
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-588.html

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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
プロフィール

エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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