2012-12-30

ボートレース住之江訪問記・4

 第27回賞金王シリーズ戦で優勝した篠崎元志選手。艇界きってのイケメンである篠崎選手は、これがSG初制覇です。
 シリーズ戦優勝者の表彰式とインタビューは、住之江の場合、大時計前でおこなわれます。優勝選手はピットから救助艇に乗って大時計前まで行くのです。
 大時計前には案の定、多くの客が集まっていました。客もイケメンの生の顔を見たい心理が働いたのでしょうか。
 ただ、賞金王シリーズ戦の優勝は、いまいち重みが足りないように感じてしまうのですよねえ。明らかにすぐ後の賞金王決定戦の前座と化していますし、賞金額も他のSGよりぐんと下がりますし。シリーズ戦はGIに格下げでもよいのでは、と思ってしまいます。


 賞金王シリーズ戦の優勝が決まったところで、いよいよ最後のレースとなりました。
 12R賞金王決定戦。この1年最後を締めくくる大舞台に上がった精鋭6名は、次のとおりです。(これもやっぱり敬称略)

 松井繁
 井口佳典
 太田和美
 山崎智也
 瓜生正義
 平尾崇典

 このレース、本命はなんといっても「王者」松井選手でした。トライアルではピンフタ(1着2着)の好成績をあげ、見事決定戦号艇を獲得。そのうえ走り慣れている住之江とくれば、これは必然。人気は圧倒的に松井選手に集中していました。
 ではその松井選手に続くとすれば誰なのか。これは井口選手と山崎選手ではないかと、私はみました。井口選手はこの時点までで賞金獲得額1位。今年はSGを笹川賞とオーシャンカップの2度制しているだけに、この人を外すことは考えられませんでした。
 そして山崎選手。この人で思い出すのは、2年前。同じく住之江で開催された賞金王。山崎選手はシリーズ戦で優勝戦に進出しました。そのときも号艇でした。スタートでは4コースのカドに入り、1周1Mで攻めていって先頭に立ち、その年のシリーズ戦優勝に輝きました。これが記憶に残っていましたので、今回の決定戦も同じような展開になる可能性がありそうだ、そう思ったのです。
 そうなると、松井選手を軸に井口選手・山崎選手を絡め、さらに松井選手同様に住之江を走り慣れているであろう太田選手を絡める予想となりました。

 まず購入したのは、3連単。非常に堅い買い目でして、オッズ倍率もかなり低めでした。
 そこでふと、ひとつの考えが頭をよぎりました。松井選手本命ではあるが、もしかしたら井口選手・山崎選手が勝つ可能性もあるのではないか、と。それが気になった私は、2連単オッズ表のを見てみました。このふたつとも倍率が15~17倍くらいとなっていまして、それならば6点購入してもトリガミにはなるまいと、追加で「おさえ」として2連単も購入しました。
 3連単、2連単。この6点で、賞金王決定戦は勝負です。

 12R発売締め切り20分前には、水面際はもうたくさんの客がレースの開始を今か今かと待ち構えていました。これを見越していた私は、発売開始から早々と舟券の購入をすませ、水面際のよく見える場所を確保しました。これぐらいの時分からでないと、大勢の客で視界がさえぎられて、到底満足にレースを見ることなどできないのです。現に締め切り5分前には、相当多くの客であふれ返っていました。
 さあいよいよ始まりました、最後の大舞台、賞金王決定戦。ピットアウトで客からは歓声が沸きあがり、ボルテージは否が応にも上がってきていました。
 大歓声の中、枠なりでスタート。運命の1周1Mでトップに立ったのは……王者松井選手でも、賞金獲得額1位の井口選手でもなく、4コースカド位置からのスタートとなった山崎選手でした。まさに2年前のシリーズ優勝戦の再来を感じさせた展開。やはりこの人、カドからの攻めを得意としていたのだと、このときとみに思ったのでした。
 結果は山崎選手が1着でゴールし、見事第27代賞金王に輝きました。2着は松井選手、3着は井口選手でした。

 山崎智也選手。この人は11年前の賞金王決定戦のときにも、決定戦まで駒を進めました。しかしそこでまさかのフライング。ゆえに山崎選手にとっては、この住之江、そして賞金王決定戦は並々ならぬものがあったに違いありません。山崎選手は11年前の悪夢をすべて吹き飛ばすかのごとく、今回の賞金王決定戦を制しました。
 また、今回の山崎選手の優勝は、何よりも奥さんの横西奏恵選手、もとい山崎奏恵さんの存在が大きかったと思います。
 奏恵さんは賞金女王決定戦が終わったあと、賞金王シリーズの初日に、突然引退を表明しました。今後は夫の心の支えとなりたいと語った奏恵さん。山崎選手の優勝で、まさに強い心の支えとなったことの証明となったでしょう。何せ2年前に山崎選手が賞金王シリーズ戦で優勝したのは、奏恵さんとの結婚を発表した後。そして今回の賞金王決定戦優勝は、奏恵さんが引退を発表した後。これだけでいかに心の支えとなっていたかが、おのずとわかるというものです。
 レース終了後、私は遠目ながら、表彰式で山崎選手が黄金のヘルメットをかぶっている姿を目にしました。11年前の悪夢から今こうして賞金王となったという、劇的な展開。今年は10Rと12Rとで劇的なものを見せてもらい、私としては大変満足でした。

 あと、私が購入した舟券、2連単の「おさえ」ながら的中しました。まあ的中はしたのですけれど、あとあとになって「あーこんなことなら思い切って3連単買えばよかったかな……」などと考えてしまうのでした。こうなるとやはり欲が出てしまうものですね。

(続く。次で終わり)

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エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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