2010-04-21

徳山ボートレース場訪問記・3

 徳山ボートレース場のスタンド内には、昔のレースの様子が撮影された写真の数々も展示されています。今はもうないランナバウトのレースや、まだアメフトヘルメットを着用している選手たち、まるで離島の船着き場を思わせる木製のピット、など。
 そこには今から50年ほど前のレース出走表の写真も展示されていました。それを見て知ったのですが、当時は優勝戦が8艇立てで、4周勝負でおこなわれていたのです。こういった貴重な資料が場内に展示されていることは、徳山ボートレース場の歴史を、また日本モーターボート競走の歴史を伝えるという意味からも、大変有意義だと思います。

 展示といえば、今回の名人戦に合わせて山口支部の筆頭選手、今村豊選手の足跡を紹介し展示する特設コーナーも設けられていました。ウインドウには今村選手がこれまでに獲得した賞状・トロフィーなどが展示されており、それらを目にして、あらためて「この人はやはり偉大な人なのだな」と思わずにいられませんでした。

 また、場内の壁には、昨年の徳山周年記念・徳山クラウン争奪戦のときの宣伝絵に登場した「アマユコット」などのキャラクターが張られている場所がありました。よほどこのキャラクターたちを推したいようですね。まあ、それはそれでよいですが。


 徳山ではいろいろと興味をそそるものが見られました。しかし、残念な点もありました。それは場内の食べ物。見たところ、あまり充実しているとは言えませんでした。
 まずビールが売られていません。代わりにノンアルコールビールが売られていました。しかしこれ、私にとっては「パチモン」の味と香りとしか感じられないのですよねえ……ちなみに、ノンアルコールビールは「バービー缶」という名前で売られていました。これはひょっとして『バービカン』のことを言っているのでしょうか? でも、実際に売られていたのはキリンの『フリー』でした。
 売店に行っても、尼崎の「多幸焼き」や住之江の「ホルモン焼き」のような、手軽に食べられ、かつ売りになるような食べ物がなかったように思います。皮肉にも、今回出店していたグルメ屋台のほうが充実している感がありました。


 さて、今回の徳山は全国発売のGI開催ということで、イベントも数多くおこなわれました。
 私が行った4月17日は、先月下関でおこなわれた女子王座決定戦で優勝した、寺田千恵選手がやって来たのです。東スタンドにある特設ステージで、寺田選手のトークショーがおこなわれました。
 トークはこちらが思ったとおり、優勝戦で寺田選手のモーターがなかなかかからなかった話から始まりました。寺田選手、あのときは相当あせっていたそうです。でも、それがあったために何も考えずにレースに集中できた、だから優勝まで行けた、そのような話をされていました。
 他にも、その優勝戦で戦った魚谷香織選手や鎌倉涼選手といった若手への期待、やはり優勝戦で戦った濱村美鹿子選手の突然の引退について、お話をされていました。

 で、これは私がつくづく思うことなのですが……
 ボートレーサーは、私服になるとなぜ、普通の人と変わらないいでたちになるのでしょうか? 何というか、オーラが消えるのです。
 カポックを装備しているときはまさにボートレーサー、オーラがもうもうと出てきています。しかしこれが私服となると、とたんにそれを感じなくなるのです。本人から「自分はボートレーサー」と言われないと、わからない状態です。
 まあでも、それが「ボートレーサーだって人の子、超人というわけではない」ということの表れなのかもしれませんね。


 そして、この日目にした有名人は寺田選手だけではありませんでした。予想だにしていなかった人が、ここ徳山に来ていたのです。

(続く)

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エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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