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スタジアム好きの自閉症者ですが、何か問題ありますか?

発達障害の一種、高機能自閉症を抱えるエビフライ飯が、スタジアム訪問記を中心につづっていきます。

画像で見る、1980年代&1990年代ハミガキ物語

 前回の記事 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-1252.html の続きです。
(画像提供:イラストAC https://www.ac-illust.com/ 画像クリックで拡大画像が出ます)

 1981年、ライオン(株)は「酵素で歯垢を分解する」ハミガキ「クリニカ」を発売しました。
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 1982年、当時のこどもがクリニカで歯をみがく様子を雑誌広告風に。ミントの刺激ひかえめ香味のクリニカは、小学生でも使いやすいハミガキでした。
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 1985年、「クリニカDFC」と名称変更し、酵素デキストラナーゼ・フッ素(モノフルオルリン酸ナトリウム)・殺菌剤グルコン酸クロルヘキシジン、3つの薬用成分でムシ歯を予防するのが特長のハミガキと売り出されました。このときにキャップがネジ式からワンタッチ式に変わりました。
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 1989年、DFCの文字は小さめになり、再び「クリニカ」として姿を少し変えての登場。
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 クリニカの初登場から10年余りが過ぎた1992年、10年前にクリニカを使っていたこどもたちは……
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 10年たっても変わらずクリニカを使い続けていたのでした。以上、物語仕立てでクリニカ初期の変遷をつづりました。

 クリニカといえば、なんといっても歯垢を分解する酵素を売りとしているハミガキです。それは現在のクリニカシリーズにも当てはまります(もっとも、現在単に「クリニカ」の名のものには、酵素の代わりに歯垢分散成分が配合されていますが)。
 最近新しく発売された「クリニカPRO」は、CMで「日本で唯一の歯垢を分解・除去する成分『酵素』を配合したハミガキ」と仰々しく宣伝しています。ですがこの酵素(デキストラナーゼ)自体は、とうの昔1981年に登場しているものでして、今さら騒ぐほどのことではないのですね。
 また「日本唯一」というのも理由があります。実はライオン(株)は「歯磨へのデキストラナーゼの安定配合」で特許を取得しているのです。だから他社がマネできず、必然的に「日本唯一」となるのです。もちろんこの特許は初代発売の1981年に取得したもので、それ以来ずっと「酵素入りのハミガキはクリニカだけ」という状況です。実際、1990年代初めのクリニカの広告では、その点を強調した宣伝文句が謳われていました。(注:下の画像はともにフィクション広告です。念のため)
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 こうしたクリニカの歴史を交えた読み物を、私は書きました。お暇ならご一読どうぞ。

 クリニカ・メモリーズ 前編 (読むには画像をクリック!)
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 クリニカ・メモリーズ 後編 (読むには画像をクリック!)
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画像で見る、1980年代ハミガキ物語

 以前、 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-1248.html の記事にて「ハミガキ広告風画像の記事は、これで終了」と書きましたが、その後も私はちょくちょくハミガキ画像を作成していました。その画像をこのブログに掲載しないかわり、ツイッター(現・X)に上げることはしていました。
 しかし、ここにきてXがログインしないと閲覧できない仕様となったために、Xに登録していない人でも見られるようにせざるを得ない状況となりました。それゆえに、一度「終了」とまで書いたハミガキ画像の記事を復活させることにしました。「今度こそ本当に終了」などと書いておきながら、お騒がせして申し訳ありません。ただ、復活とはいっても今後は突発的に、不定期に掲載をしていくつもりです。

(画像提供:イラストAC https://www.ac-illust.com/ 画像はクリックすると拡大画像が出ます)
 私がここで幾度となく画像を作成してきた、ライオンのハミガキ「クリニカ」
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 1981年にこの初代クリニカが発売された当時「歯垢=細菌のかたまり汚れ」の存在を知り、恐ろしくなり気持ち悪くなって、よく歯をみがくようになったという人が少なからずいたことでしょう。
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 給食後に歯みがきを実施する小学校では、発売後にクリニカを持ってくる児童が続出したのではないでしょうか。「酵素で歯垢を分解」という目新しさにつられて。
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 このころ、こども用のフルーツ香味ハミガキからおとな用に移行した小学生の中には、クリニカに移行した子がきっといたはずです。
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 ハミガキをこども用からおとな用に変えて、少しだけオトナ気分になっていたあの日。クリニカの香味は刺激ひかえめのフルーティなペパーミント。初めておとな用を使うこどもでも、比較的みがきやすい香味です。当時はまだクリニカにこども用はなかったので、こどもも使うことを想定しての香味だったと思われます。
 なお、この香味は現在では「クリニカ マイルドミント」に引き継がれています。
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 ハミガキが切れていて困っている子に、他の子が自分のハミガキを貸してあげる光景もよくありました。
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 小学校の児童の中には、いうことを聞かず歯みがきをサボる子もいたもので、そんな子には非難の目が向けられるのでした。
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 1980年代前半、ムシ歯予防のハミガキはクリニカだけではありませんでした。花王からは「コルゲート」、サンスターからは「デミュート」が、クリニカ発売以前から存在していました。ということは、当時小学校の歯みがき時間には、その3つが鉢合わせするという事態も十分あったというわけです。そして「わたしのハミガキ自慢大会」がおこなわれる、と。
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 1982年当時の小学校での給食後歯みがきの様子、そしてその画を基に日本歯磨工業会が歯みがき啓発キャンペーンをおこなったと空想したポスターを作成してみました。思い切り呉越同舟の画ですが、当時こういうのが本当にあったらどうだったろうか、などと妄想してしまいます。

 何にせよ、1980年代のハミガキ業界は「クリニカ」登場が一番の衝撃だったことは確かです。これの発売によって「歯垢」の言葉が広まり、日本人の歯科衛生意識を変化させ、こどものムシ歯罹患率減少につながったといえるでしょう。



(おまけ)
↓こちら、初代クリニカの箱に記載されていた商品説明を書き起こしてみました。
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エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
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