食べることへの関心
「自閉症スペクトラムの人は『食べること』に関心がない人が多い気がする」
確かに食べることに対して固執しない当事者は存在しているといえるでしょう。何せ興味・関心の幅の狭いのが特徴の、この障害。関心あるものとないものが、はっきりと分かれているものです。食べることに関しても、それが当てはまっているといえます。
自閉症当事者として数々の著書をお出しになっている、とある女性は
「自分にとっては、食べることはかなりの労力を要する」
と、ご自身の著書にお書きになっていました。これも食べることへの関心が薄いことの表れではないかと思います。関心があるならば、食事を「労力」とは感じないでしょうから。
しかし、物事への関心がありすぎるかなさすぎるか、両極端に分かれがちのこの障害です。食べることに関心がない当事者がいれば、逆に関心がありすぎて、食べることに快楽を覚える当事者だっているものです。この私などは、見事に後者に当てはまっていますね。
このブログでも、やけに食べ物関係の話を多く書いていますし、レース場訪問記を書くときには、決まって場内の食べ物のレポートを書きます。そんな私は過去、下に挙げる記事を書いてきたことから、いかに私が食べることに関心を強く抱いているか、ありありと浮かび上がっているのが自分でもわかります。
↓寿司にきしめん・ホルモンうどん・手羽先を食べ、そのうえビール5杯飲む。
ボートレース蒲郡訪問記・3 2010-09-01
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-226.html
ボートレース蒲郡訪問記・4 2010-09-02
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-227.html
↓お伊勢参りの帰り、伊勢の名物を立て続けに食べまくる。
お伊勢さんに復興祈願 2011-03-20
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-325.html
↓朝きしめんに始まって、夜ひつまぶしで終わる名古屋メシ食べまくり。
ボートレース常滑訪問記・4 2011-04-28
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-346.html
ボートレース常滑訪問記・5 2011-04-29
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-347.html
ボートレース常滑訪問記・おまけ編
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-348.html
↓カツサンドとカツ丼を一度に食べる。その前には煮込みとすいとんをも食べている。
ボートレース平和島訪問記・6 2011-10-16
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-424.html
私はそれほどに、食べることに対して快楽を覚えるくらいの強い関心を持つ人間。労力など微塵も感じることはありません。週刊少年チャンピオン連載のマンガ『てんむす』の主人公、春風天子に匹敵するくらいに、食べることを「楽しい」と感じます。
また、食べることに関心のない当事者は、総じて酒も飲めない人が多いように思います。私はこれまで何人かの自閉症スペクトラム当事者とお会いして、一緒に食事をする機会がありましたが、酒が飲めない人が多かったと記憶しています。
これに関しても私の場合は逆でして、酒は大好きです。ほぼ毎晩飲んでいます。この間もボートレース住之江で、生ビール4杯飲んだぐらいですし。
ちなみに前述の食事の機会でも、参加者の中で私ひとりがいろいろな酒を注文するという行動に出ていました。
ただ、やはり当事者の中で私のような「食べることに大いに関心あり、酒も大好き」な人間は、少数派だろうなあと思います。しかし、いろいろな特徴、ひとりひとりが異なる特徴を持つのが、自閉症スペクトラムなのです。当事者の皆さんには、くれぐれも少数派を排除するような行為には出ないでもらいたいものです。
あと、これは記事の趣旨からは外れますが……前出の『てんむす』主人公の天子について。
いつだったか某掲示板に次のような書き込みがあるのを目にしました。
「天子はまだ心の理論ができていない、発達障害の子みたいだ」
私も「確かに言われてみれば、そんな印象だわなあ、天子は」と思いました。いや本当、天子はそんな子です。一度作品を読んでみるとわかります。
なお『てんむす』は単行本第3巻が11月8日に発売です。この作品、今マンガファンの間では良くも悪くも注目されています。
住之江 GI第39回高松宮記念特別競走
GI第39回高松宮記念特別競走 最終日
・的中レース
2R 3連単 1→2→4 730円
6R 3連単 3→1→2 2,500円
7R 3連単 1→3→4 1,050円
8R 3連単 1→2→4 670円
さて、今回は周年記念でもなくダイヤモンドカップでもなく、また地区選手権でもない、住之江で毎年開催される特別なGI競走でした。
しかし、舟券勝負の結果は上記のとおり、的中してもショぼい配当ばかりで……結果、収支は少しだけマイナスでした。
この日は最終日ということで、最後の12Rは必然的に優勝戦。そしてこれを制したのは、地元大阪の田中信一郎選手でした。
田中選手、初日からこの日までの成績はオール2連対。すばらしい快進撃で優勝戦1号艇。優勝戦でも1周1Mで他を寄せつけない圧倒的な逃げを見せ、余裕の勝利でした。
2着は4篠崎元志選手、3着は5石野貴之選手でした。
私は優勝戦の舟券を購入する際、石野選手はフライング2本持ちということで思い切ったスタートは切れないだろうと見て、5がからむ舟券は購入しませんでした。ところが、石野選手はフライング2本持ちなどものともせず、3着に入ったときました。
そういうわけで、私の読みの浅さにより、優勝戦は外してしまったのです。
今回の開催は有名選手が集まるGIということで、イベントも盛りだくさんでした。
特撮ヒーローのショーや吉本芸人のトークショー、女子選手のトークショー、さらには小林幸子さんのそっくりさんによるモノマネショーといったイベントがおこなわれ、この日の住之江は、さながら秋の夜祭りといった雰囲気をかもし出していました。
老若男女が楽しめる空間を作り出していて、やはりこの雰囲気はいいなあと感じます。
あと、この日のスタンド1階にある食堂「エース」は、閉店間際にラーメンの小盛りを200円で販売するタイムサービスをおこなっていました。そのラーメンが、発砲スチロール製の小さな容器に入ったもので、まるで学園祭で販売されるラーメンのようだな、と思いました。
そういえば、今時分はまさに、大学の学園祭のシーズンではありませんか。それゆえにこのようなことを感じたのかもしれません。
人を見る目がない
とはいっても、たまになのですが、私が共感できる書き込みも中にはありました。↓こちらに引用した書き込みも、そのひとつです。
(一部伏字にしてあります。また念のために書きますが、成沢達哉=私です!)
950:優しい名無しさん[sage] 11/03/18(金) 14:03:24.84 ID:S4O0CJe9
人の見る目のなさは自分も相当なもんだ
・元ヲチスレの1(カリタ)を正義感の強い真面目な人だと思ってた
・マンPをたぬちゃんにもぴんぴんさんにも平等に優しくする広い心の人だと思っていた
951:優しい名無しさん[sage] 11/03/18(金) 15:48:37.16 ID:5GRUh1k+
>>950
> ・元ヲチスレの1(カリタ)を正義感の強い真面目な人だと思ってた
同感
当時は応援していた1人だったのに、裏切られた思いだ
正義感強いんじゃなく正義感強いと自分で勘違いしている人でしかなかった
952:優しい名無しさん[sage] 11/03/18(金) 16:14:18.35 ID:FKtgTQRq
自分に人を見る目がなかったせいで起こった嫌な体験や落胆は
結局は自業自得なんだけど
まるで相手に裏切られたような気持ちになるよな
わかるよ
カリタは勘違いの正義感で
○○○○先生や○○○○○さんや成沢達哉さんを
ネットで中傷や攻撃していたことに気付いて
やっと反省したのかと思ったら
全然反省してないどころか、ますますエスカレートしてるんだな
下風社スレほかに現在居座ってるマジキチ電波にそそのかされて
成沢さん(←今はハンドルネームや当事者活動名が違う)のことは
浅見一味だからどんどん攻撃しても良いんだと勘違いして調子にのってる
人を見る目がないゆえに、相手を盲目的に信じ込んで、あとでその素性を知って裏切られた思いに陥る。私もこういったことを経験しています。しかも上記で名前が挙がっている「カリタ」に関わったことで。
これまで何度か書いていますが、あらためて私とカリタの関わりについて書きますと……
・当初私とカリタは友好的にメールのやり取りをしていた。
・しかしある日、私がブログ(旧)にて書いたある記事に対して、カリタがクレームをつけてきた。
・いわれのない非難だったため、私はそれを無視。
・カリタはこれにキレて、2ちゃんねるや発達障害関連の掲示板で、私を激しく罵倒攻撃し始めた。
こういった経緯がありました。
実はこのとき、私は盲目的にカリタのことを「友好関係を築ける」と信じ込んでしまったのですね。ところが奴は、平気で私を裏切る行為を働いたときました。こういった素性を見抜けずに相手を信じ込んだ、自分の人を見る目のなさに、あのときはとことん、自分が自分でイヤになったものでした。
私がカリタから攻撃されているとき、ウォッチスレの住人たちもいっしょになって攻撃にかかっている錯覚に陥ったこともありましたが、どうやらそれは杞憂だったようです。スレ住人もカリタに対して同じような心情を抱いていました。それは上記引用の内容に現れています。
そういったイヤな経験をした私ですが……あのときの経験が、現在ではむしろ自分の人生の糧となっているようにさえ思えるのです。
他人からの攻撃を体感したことで、かなり精神的に参ってしまったときもありました。しかしそんな中でも、時間をゆっくりと費やしながら、今後自分はネット上でどういった文章を綴っていけばよいか、また攻撃があった際にはどう対処すればよいかを、その時間の中で少しずつ、少しずつ自分なりに考えていき、自分の中で整理していって、今後の自分のあり方、そして対処の仕方を会得していきました。
今では攻撃される事態に陥っても、冷静に対処ができるようになりました。いうなれば、この経験で少し心が強くなった、そんな気がするのです。
その意味では、カリタに対して少しだけ感謝してもいいだろうか……などと考えてしまいます。
尼崎 マンスリーKYOTEI杯
マンスリーKYOTEI杯 3日目
・的中レース
5R 3連単 2→5→1 1,070円
7R 3連単 1→6→2 860円
12R 3連単 1→6→5 1,270円
今回はひさびさに尼崎での勝負といきましたが、結果は振るわず、収支マイナスに終わりました。
尼崎の今節は全4日間の短期決戦で、準優勝戦なしでおこなわれました。つまりこの日行った3日目が予選最終日。予選上位6名しか優勝戦に進出できませんから、必然的に得点率ボーダーは高くなり、また熾烈な順位争いと相成るわけです。
そういう意味で、短期決戦はなかなか面白いものです。
あと、インフォメーションに下関の周年記念パンフレットがあったのですが……

これはもしかすると、美化されたシーボーとシーモでしょうか? このヴィジュアル、隣の徳山を意識していますか?
1988年の10月19日
この日何があったのか。それは1988年にまでさかのぼります。
1988年、この年のプロ野球パシフィック・リーグは終盤になって激しい優勝争いが繰り広げられていました。
10月19日の時点で首位は西武、2位は近鉄。西武は全日程を終了。近鉄はここまで来て、西武に勝率わずかの差まで詰め寄っていて、あと2試合を残すのみ。その2試合は、その日川崎球場でおこなわれる、ロッテとのダブルヘッダー。2戦とも勝てば逆転優勝という状況でした。
夕方、帰宅してから川崎球場での第1試合の行方が気になり、私はラジオをつけてABCに合わせ、中継を聞きました。
試合はすでに終盤。追いつ追われつの試合展開だったようで、実況するアナウンサーも興奮しているのがよく伝わってきました。
近鉄はリリーフに当時エースの阿波野投手を投入するなど、必勝態勢で臨んでいき、結果辛くも近鉄が勝利。このあとナイターでおこなわれる第2試合にすべてを賭けることとなりました。
……が、しかし、その前にニュースで衝撃的な出来事が報じられました。
阪急ブレーブスが、オリックス(当時の社名はオリエントリース)への球団売却を発表したのです。これは正直、驚きでした。何の前触れもなく、いきなりの発表だったためです。
この年は同様に、南海ホークスがダイエーへの球団売却および福岡移転を発表していましたが、こちらはシーズン後半初めあたりから噂されていて、もう正式発表も時間の問題だろうとの見方が多くされていました。
阪急の場合は、そんな噂すらありませんでした。寝耳に水とはこういうことを言うのかと、当時中学生の私は思ったものでした。
阪急ショックに引きずられつつ、再びラジオでロッテvs近鉄の試合中継を聞きました。第2試合の始まりです。
またしても点を取られては取り返すの、激しい攻防の展開。もうここまでくると、近鉄に勝ってほしい思いでいっぱいになってきました。
それまでずっとラジオを聞いていましたが、21時ごろだったでしょうか、テレビを見ると、ABCテレビが急遽川崎球場からの試合中継に放送を切り替えたのです。逆転優勝があるかもしれない、その瞬間をテレビで放送しようと局サイドが考えたのでしょう。何にせよこれではっきりと、試合の模様を目で見ることができるようになりました。
終盤、近鉄がリードしていましたが、ロッテも粘ります。土壇場で同点に追いつくホームラン。これで延長戦へと突入です。
当時のパ・リーグの規則では、試合時間が4時間を超えた場合は、新しいイニングに入らず試合終了とすることになっていました。つまり引き分けもあるわけです。しかし近鉄が優勝するには、負けはもちろん引き分けでもダメです。もう勝つしかない状況。
延長戦でも両者ともに譲らない、壮絶な試合展開。中継はとうとう『ニュースステーション』の放送時間にまで及びました。しかし番組内で中継を続ける措置が取られ、キャスターの久米宏さんもこの試合の行方に注目していました。
試合時間のリミットが迫りつつある中での、ロッテの攻撃中。2塁への牽制でランナーがアウトになりました。
この判定に、当時のロッテ・有藤監督が審判に抗議。10分近く抗議を続けたことにより、リミットが急激に近づくこととなってしまいました。
結局、リミットが来てしまい、試合は引き分け。近鉄はあともう少しのところで、優勝を逃してしまいました。
このときの有藤監督の抗議、当時の私はまだまだケツが青いゆえ「試合を早く終わらせるために、あんなことしたんだな」との思いでいっぱいでした。しかし今になって思うと、ああいう行動に出ても無理はないわな、と考えるのです。
この試合、近鉄はもちろん必死でした。しかし相手のロッテも、どんな状況であれ無様な試合は見せられないとの思いがあり、またこちらも必死だったことでしょう。それだけ必死になっているのなら、あそこで抗議に出るのは自然なことではないか、そう思えるのです。
しかし当時の私は、そこまでの考え方はできませんでした。
1988年の10月19日。この日は私にとって、強烈に記憶に残る日となりました。いえ、私だけではないでしょう。他にも数多くの人々が、この「10・19」を記憶にとどめていることと思います。
パ・リーグ終盤での壮絶な優勝争い。伝統球団阪急ブレーブスの突然の身売り。あの日の夜は、衝撃と興奮を感じさせた、忘れられない夜でした。
それだけ強烈に残った記憶を、当時の私は学級文集にまで書いたのでした。
↓こちらがそれです。この1ページすべて、文章も絵も私が制作を担当しました。
(画像クリックで拡大します)

いやー、当時の私の青臭さがにじみ出ていますねえ。「有藤のバカヤロー」などと書いていますし。有藤さん、決して悪気はないのです。若気の至りというやつです。どうかご勘弁ください。
しかし今あらためて見てみると、当時半ばオチャラケで書いたこのページでも、こういう形で「記録」としても残せるものなのだな、としみじみ思います。1988年の10月19日は、2011年と同じく水曜日だったことも、これでわかりますし。
「10・19」という大ドラマの主役となった近鉄バファローズ、その球団の当時の監督・仰木彬氏、そしてドラマの舞台となった川崎球場。現在はもう、そのいずれも存在していません。
それでも永遠に、これは伝説として語り継がれることでしょう。
『SHUNAN萌えサミット2011』にボートレース徳山が
↓公式サイト
http://moesami2011.com/
何でも「萌え」によって周南の街を活性化させようではないかとのコンセプトから、このようなイベントが生まれたようです。そのいきさつについては、↓こちらをご参照ください。
おいでませっ周南(まわり みなみ)ちゃん!
http://mawariminami.iinaa.net/
開催されるのは同日の10:00~16:00。コスプレ体験や小学生対象のマンガ教室、執事風喫茶に、はては痛車の展示などがおこなわれるそうで、まあなんとも濃厚な、異空間の雰囲気を漂わせそうなイベントです。
そしてそして。このイベントに何と「あの」ボートレース徳山が出展するとのことなのです!
おそらく、今までのBR徳山の広告展開を今回のイベント主催者が目にしていて、それで依頼が来たのでしょう。この手のイベントならば、あれだけの「萌えキャラ推し」をほっとくとは思えませんからね。
BR徳山が出展するブースでは、これまでの宣伝ポスターの展示や『Naminorhythm』『BOYS&GIRLS』のCDの販売がおこなわれるのでしょう。限定プレゼントがあるらしいですが、いったい何でしょうねえ?
なお、BR徳山のブースはオラレ徳山の近くです。そのオラレはイベント時、女性のコスプレ衣装レンタル(有料)の受付と無料更衣室になります。
このイベント、先だって周南市で萌え戦略を展開していた、BR徳山のあとに続けとばかりに企画されたともとれますねえ。意地悪な見方ですが。
まあ町おこしに萌えを活用するのは、悪くはないと思います。実際、日本全国見渡せば、そんな萌え戦略を展開しているところ多数なのですから。
とにかく、10月29日の徳山駅前はリトル秋葉原・リトル日本橋と化すことが予想されます。街行く一般の方々は、どのような反応を示すでしょうかねえ。
ボートレース平和島訪問記・6
BR平和島、場内の食べ物は充実しきっています。品もバラエティに富んでいまして、これは訪問客には満足のいく充実度だといえるでしょう。
まずは↓こちら。平和島では名物と謳われている「牛モツ煮込み」です。

濃厚なタレで牛モツが煮込まれており、これはビールとよく合う品です。煮込みのみだと1杯500円、これをご飯の上にかけて「煮込み丼」にすると、700円です。ちょいと値段は高めですが、これは平和島に来たなら、一度ご賞味なさることをおすすめします。
この煮込みは、スタンド1Fにある「はまかぜ1号店」にて「名物煮込の店」と謳いながら販売されています。なお、煮込みはここだけではなく、同じく1Fの「定食の店本陣」他数か所の店でも食べられます。
次に↓これ。「すいとん」です。

レース場でこういったものが売られているのは珍しいと思います。これが販売されているのは、1Fの「はまかぜ2号店」で、1杯350円。このすいとんの具は、ダンゴ・ダイコン・ニンジン・ゴボウ・小松菜です。
こちらはさっきの煮込みとはうってかわって、ダシ汁が非常に薄味でした。東京なのにまるで関西風のおでんのダシのような味でした。
食べてみると、これが非常に素朴な味わい。ダシの薄さが気になりましたが、そこは七味をかければ調整できるでしょう。また、中に入っているダイコンが大きく角切りになっていて、食べごたえがありました。
この品、食べるとけっこう体が温もります。冬にはちょうどよいですね。
1Fのレストラン「ベイサイド」店頭では「チルト3度」と呼ばれるカツサンドが販売されていました。


カツがパンからはみ出るほど大きい、このチルト3度。カツはやわらかく、食べやすいです。1人前400円。
「ベイサイド」では、この他に店頭で「鉄火巻き」も売られています。鉄火場で賭博をしながら食べるものだったことが由来の鉄火巻き。ゆえにこれは理にかなっています。
スタンドだけではなく、平和島競艇劇場にも食事ができる空間があります。劇場1Fにあるレストラン「あじじまん」です。ここは再入場券がなくても自由に出入りすることができます。
「あじじまん」には、名物メニューがあります。それは「チルト3丼」です。

このチルト3丼、ご飯の上に乗っているのはチャーシューカツ3枚・刻みキャベツ・刻みノリ・ポテトサラダ・スライスキュウリ・トマト。似た名前のチルト3度はトンカツですが、これにはチャーシューのカツが使われています。
この品、とにかくボリューム満点。スタミナがつきます。野菜も一緒に食べられることで、栄養のバランスもよし。これもまた、平和島に来たならお試しあれ。
なお、チルト3丼の価格は通常600円ですが、トーキョーパイレーツのひとり、阿波勝哉選手が平和島のレースに出場するときは、値引きされて500円となります。そもそも「ミスターチルト3度」の阿波選手にちなんだ品ですからね。
さて、今回は「東のメッカ」を訪問したわけですが、率直にいって、住之江よりも平和島のほうがメッカとしての風格は上なのではないか、と感じました。ファンサービスにも結構力を入れているようですし、また場内の食べ物の豊富さは平和島のほうが勝っているように思えます。まあでも私にとって、両者には「普段頻繁に行く場」と「今回初めて行った場」という、大きな違いがあるため、単純に比較はできないのですが。
とにかく、平和島は十分に東のメッカとしての風格のある場でした。ボートファンなら一度は訪れてよい場でしょう。
ボートレース平和島訪問記・5
レース時の演出についても、平和島独特のものを感じ取りました。
レースのスタート展示開始時に音楽が流れるのですが、この音楽が今まであらゆるボートレース場で聞いた音楽の中で、抜群にカッコいい音楽なのです! ここでそれを表現できないのが、何とももどかしい限りであります。
もういっそ、総じてダサい印象のある現行ファンファーレよりも、この平和島スタ展時の音楽をファンファーレにすればよいのではないか、そんなことまで思いました。
また、BR平和島の場内アナウンスでは「2」は「に」と読まれます。大部分のレース場が「ふた」と読んでいる中、これは珍しいと思いました。まあでも「に」のほうが呼びやすいといえば呼びやすいですかね。
しばらくの間レースで一喜一憂し、8R開始前になったところで、それまで先延ばしにしていた平和島競艇劇場の内部視察をすることにしました。
ボートレース平和島本場と平和島競艇劇場は、直結しています。本場から入る場合は、まず劇場入場口前にある「再入場券発行機」にて、再入場券をもらいます(無料)。それを入場ゲートに通して、劇場内に入ります。
そして、来たばかりのときには入れなかった、劇場の中央部へ。そこには大画面モニターテレビを2面擁した、吹き抜けの広々とした空間が広がっていました。
フロアにはマークカード記入用の台が数台。発券機もそこにありました。目の前に大画面のモニターテレビがあることで、これが「劇場」の雰囲気を作っているのだな、そう思えました。
この劇場フロアは吹き抜けとなっていますが、実は2階にバルコニーの形で有料席があり、そこはモニターを正面に見る位置に設置されています。ここからですとさらに、より「劇場」の感覚と相成ることでしょう。
この平和島競艇劇場が造られたのは、おそらく普段ナイターレースを楽しめない東京のボートファンのために、せめて気分だけでも味わえる空間を提供できないか、との思いからではないか。私はそんなことを思いました。
それで劇場内のモニターテレビもできるだけ大きいものにして、迫力を持たせることで、臨場感を少しでも引き出させるようにしているような、そんな気がしました。
とにかく、外向発売所でここまでの規模にしているのは、そうないと思います。
なお、平和島競艇劇場は外向発売所ゆえ、発売される舟券はすべて「場外発売」の扱いです。たとえそれが平和島本場でのレースであってもです。
つまり劇場のほうは、本場よりも3分早く発売が締め切られるということです。そのため、平和島の出走表には締め切り時刻が「本場」と「劇場」のふたつ、表記されています。
劇場から本場へと戻るときは、劇場入場時にゲートに通した再入場券を、またゲートに通します。これで券は回収され、再び本場へ戻れるのです。再入場券は、劇場入場時にゲートに通さないと、本場への再入場ができません。
あと、劇場には「あじじまん」というレストランがありまして、ここには名物メニューがあるのですが……これはまた次回、書くことにします。
(続く。次で終わり)
(参照記事)
↓私が以前、平和島競艇劇場について書いた記事。
平和島競艇劇場 2010-01-24
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-120.html
ボートレース平和島訪問記・4
ロシアンモンキーが今回やるのは、この日1Rから12Rまでの公開予想会。それはステージ隣のピースター広場にておこなわれます。ステージに上がったのは、最初の挨拶のために過ぎませんでした。
このボートレース平和島は吉本興業とタッグを組んでおり、日曜日には吉本興業所属のお笑い芸人を招いて、お笑いステージが開催されるのです。これは「平和島deよしもと お笑いライブ」と呼ばれます。
この日は土曜日でしたので、お笑いライブはありませんでしたが、そのかわり吉本興業のボートレース芸人による予想会という形で、吉本のお笑い芸人を登場させました。
ロシアンモンキーが予想会をしている最中でも、隣のイベントステージでは他のイベントがおこなわれました。
『仮面ライダーフォーゼ』の2回目のショー、ファミリークイズ大会、そして女性5人組アイドルユニット「THE ポッシボー」のライブ。これらが盛大におこなわれている最中でも、ロシアンモンキーのふたりは地味に次のレースの予想トークをしていました。
『フォーゼ』のショーの最中では、フォーゼのセリフに合わせるように「ヤッター!!」と叫んでもいました。やはりいくらか隣のイベントを意識していたようですね。
で、そのロシアンモンキー、元々大阪府出身のお笑い芸人でありますゆえ、話す言葉は大阪弁です。もちろん予想会でも、大阪弁丸出しで話していました。私はこれを聞いて、ここは東京のはずなのに東京にいる気がしない、大阪にいるのと変わらないように感じてしまいました。ここは平和島なのに、住之江や尼崎にいるような感覚に陥ったのです。ま、それが悪いというわけではないですが……せっかく平和島まで来たので、もっと「東京らしさ」を感じ取りたかった、という思いはありました。
さて、さきほど書いた「THE ポッシボー」について。
このTHE ポッシボーは、つんく♂さんプロデュースのアイドルで、この日は平和島までライブステージをおこなうためにやって来ました。恥ずかしながら、私はこのTHE ポッシボーの名前を、ここ平和島にて初めて聞きました。ゆえに彼女たちの歌を聞くのも初めてです。
歌はつんく♂さんプロデュースだけあって、かなりの歌唱力でした。歌の内容も、いかにもつんく♂さん制作といったもので、思い切りつんく♂さん色を前面に押し出している、そんな印象のあるユニットでした。
彼女たちのライブのときには、観客席後方で立ち見している客の一部が、いっしょに歌を歌い、また振りつけもいっしょにしているのを目にしました。おそらくこの連中、THE ポッシボーだけを見るために平和島まで来た熱烈ファンだと思われます。まあ、そのような客がいてもよいでしょう。結果的に入場料での収益にはなっていますからね。
しかし、ボートレースファンの中にはこの手の連中に対して「レースを見ない、舟券を買わない奴は、レース場に来るな」などといった考えを持つ人が、少なからず存在しているときます。心が狭いとしか言いようがありません。ここはどんな客であろうと、受け入れるくらいの度量があるべきではないでしょうか。
『フォーゼ』のショーの後、そしてTHE ポッシボーのライブの後、ともに握手会がおこなわれました。
フォーゼと握手をしてうれしそうにするチビっ子たち、ポッシボーの5人と握手をして幸せな気分に浸るファン、なんだかどちらも変わりはしないなー、と感じたのでした。
今回の平和島でおこなわれたイベントの数々を目にして、これは一種の祭りといえる空間ではないか、そう思いました。競走水面上のレースも含めて、老いも若きも男も女もいっしょになって楽しめる空間を形成している、そんな気がしました。
SG級の大レースではイベントが数多くあるものですが、平和島は随分とそれに力を入れているようです。吉本とのタッグは、その象徴といえます。
(続く)
ボートレース平和島訪問記・3
ハトが多くやって来るということは、フン害などさまざまな弊害があることでしょう。そのためか、場内にはあらゆるところに「鳥にエサを与えないでください」との注意書きがありました。さらに大時計付近には「スリット撮影に影響しますので、鳥にエサを与えないでください」と、より踏み込んだ注意呼びかけが書かれていました。
平和の象徴であるハト。平和島ゆえにやって来るのでしょうか。しかしここでは、平和の象徴も迷惑な存在でしかないようですね。
さらに場内を探索していきますと、入場ゲートから奥へと入っていったところに「ベイプラザ」と呼ばれる空間があります。はい、ここでも「ベイ」の言葉が使われています。これですから「ビースター」と間違えてもおかしくありませんよねえ。
それはさておき。このペイプラザは3階建てで、中には休憩所・女性子どもルーム・グッズ販売所が入っています。そしてここでも舟券購入が可能です。
ベイプラザ1階には、↓このようなものがありました。

ペットボトルで作ったボートです。エコ活動の一環として作られたそうです。
このボートの艇番が6なのは、もしかすると、エコ→緑化→緑→6号艇という連想からでしょうか。
あと、BR平和島は予想紙を場内で販売しています。イベントステージの後方に「ボートレース研究」「競艇ニュース」「ファイティングボートガイド」の売場があります。
これは、私が8月に行ったBR戸田でも同様でしたね。
そうこうしているうち、1R開始約1時間前になって、イベントステージでは『仮面ライダーフォーゼショー』の始まり。ステージ前には、お子さん連れの家族を中心に集まっていました。
BR平和島のイベントステージは、うまい造りになっていると感じました。上がテント屋根となっていまして、晴れた日ならば天から光が差すため、ステージを明るくする効果があります。またイベントをおこなうにふさわしい、ちょうどこのライダーショーをおこなうに適した大きさのステージです。
これが住之江や尼崎だと、こうはいきません。住之江のイベントステージは、はっきりいって小さくてショボいです。せいぜい歌のステージやトークショーをするのが精いっぱいです。それゆえライダーショーのようなキャラクターショーは、2M側芝生広場に特設ステージを設けておこなわれるのです。
尼崎にしてもそうです。野外ステージは大きめで、キャラクターショーができるぐらいですが、いかんせん上が金属製の大屋根。光がひとつも入ってきません。なので尼崎のステージでのイベントは、もっぱら人工光に照らされるのです。
話を戻して。その『フォーゼ』のショー、進行役のオネエさんのハツラツとした話し声での進行と、観覧しているお子さんたちの「ガンバレー!!」といった無邪気な声援とともに、約30分で終わりました。
その後ステージに上がったのは、吉本興業所属のお笑いコンビ、ロシアンモンキーでした。彼らがこれから何をするのか。お笑いライブ? いえ、実はそうではなかったのです。
(続く)