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スタジアム好きの自閉症者ですが、何か問題ありますか?

発達障害の一種、高機能自閉症を抱えるエビフライ飯が、スタジアム訪問記を中心につづっていきます。

バレーボールに思うこと

 現在、バレーボール世界選手権が日本で開催されており、国内の数ヶ所で熱戦が繰り広げられています。
 こういったバレーの国際試合がおこなわれるときに、いつも思うことなのですが……テレビ局はなぜいつも有名歌手を担ぎ出して応援団にして、その人たちが注目されるような演出をするのでしょうか? 世界選手権のTBS、ワールドカップのフジ、どちらもそうです。主役はコートで戦う選手たちでしょうに。
 特にワールドカップは、今や完全にジャニーズ事務所所属のグループが試合前に歌を披露する場と化しています。もはやこの大会に来る客の半数以上はジャニーズファンではないかと思ってしまいます。そういえば、来年はワールドカップが開催される年なのですよねえ。嗚呼……

 まあグチはこのぐらいにしておいて、このバレーボールという競技、20年ほど前からルールが大きく変わっていると感じます。少なくとも、20年前のバレーボールは次のような状況でした。

 ・サービスエリアがエンドラインの右隅に限られていた
 ・サーブがネットに触れると、それだけで無効だった
  (たとえ相手側コートに入ってもダメ)
 ・足でボールに触ることが反則だった
 ・リベロは存在しなかった
 ・全セット15点先取で、サーブ権がないと得点にならなかった


 それが今ではこうです。

 ・サービスエリアはエンドラインの幅いっぱい
 ・サーブがネットに触れても、相手側コートに入れば有効
 ・足でボールを蹴ってもよい
 ・守備専門の選手、リベロがいる
 ・第1~第4セットは25点先取、第5セットは15点先取、
  サーブ権に関係なく点が入る


 球技でここまで大幅にルールが変えられているスポーツは、他にあるでしょうか? 他の球技でもルール改正はされていると思われますが、さほど違和感ない程度のものです。しかしバレーの場合は、ここまであからさまに大きくルールを変えているときています。
 そういったことから、バレーは変化の苦手な自閉症の人たちには不向きっぽいかな?と思ってしまいました。

 ちなみに、バレーボールの「バレー」はサッカーやテニスの「ボレー」と同義です。「ボレーボール」では様にならないので「バレー」にしたのでしょうかね。もっとも、英語での発音は「ヴァリボール」ですが。

「障害を言い訳にせず、努力していく」ことは「多数派への屈服」なのか?

 先日、あるふたりの発達障害当事者ブロガーが、ネット上にて小競り合いをしているのを目撃しました。
 その概要は以下のとおりです。

============================
 Aさんがご自身のブログにて、
「自分は障害を言い訳にしたくない。社会に適応できるよう、努力していきたい」
 との持論を展開。
     ↓
 それを目にしたBさん、Aさんの主張をこう批判。
「それは多数派へのいいなりだ。障害を『よくないこと』だと考えている」
 同時にAさんの当該記事も引用して掲載。
     ↓
 Aさん、Bさんの記事引用に対し激怒。
「私を誹謗中傷した上、無断で私の記事を転載した。許せない。刑事告訴する!」
     ↓
 Bさん、反論。
「刑事告訴? 私は何も悪いことはしていないのに、犯罪者にされてしまった。これこそ私に対する名誉毀損」
     ↓
 その後、Aさんのブログの常連読者が、コメントでAさんをいさめる。
「早まるな。それより他者の意見を取り入れて、その上で行動すべきだ。それかもう、相手のブログを無視せよ」
     ↓
 それを受けたAさん、考え直して告訴をとりやめ。
     ↓
 事態はひとまず収拾したものの、BさんはなおもAさんに対し「人格攻撃、捏造」と、Aさんを責め立てる。
 一方Aさんは常連さんの言に従い、Bさんをスルーするようになった。
============================

 まあ何というか、発達障害特有の対立の仕方だなと感じました。やはり当事者同士の融和など、夢のまた夢なのですかねえ……と、大いに落胆させられた一件でした。

 Aさんは「障害を言い訳にせず、適応する努力をしていく」
 Bさんは「少数派としての権利を守れ。社会に屈服はしない」

 まさに相反した考え方です。お互いに譲歩できないゆえに、ちょっとした意見の相違が誹謗中傷だ、刑事告訴だ、名誉毀損だと物騒な言葉が発せられるまでに至ってしまったといえます。
 当事者間の内ゲバを生じさせる要因が何なのか、この一件を傍から見てよくわかったような気がします。


 さて、こういった相反するふたつの主張がここで出てきたわけですが……
 私はどちらかというと、Aさんの考え方に近いです。私も以前↓にて「世の中にできるだけ適応していく。過度に要求はしない」と書きました。

 社会に歩み寄ることも大事です 2010-04-11
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-157.html

 Aさんはきちんと、ご自身の障害と向き合っている印象を受けました。それゆえ、自分がひとりの人間として生きるには何をすればよいか、をしっかりとお考えのようで、私はその点に好印象を抱きました。
 感情的になると衝動的にとんでもない考えや発言をしてしまう、だがそうなっても今一度考え直して自分を見つめなおしていくように努めている。そんなところも私によく似ているなあと思います。
 
 一方のBさんは、何だか「自分は悪くない! 悪いのは世間や社会だ!」とダダをこねている印象を受けました。そして全体的に主張が後ろ向きでした。私はこういった主張をする人が苦手です。
 加えて「当事者主権」「搾取」といった言葉も出てきて、この人は妙なアカ思想にとりつかれているのではないか、とも感じました。実際のところ、発達障害当事者ブロガーにはこの「妙なアカ思想」にとりつかれている人が結構多いのですよねえ。
 なお、こうした「世間や社会のせいにすること」についても、以前↓書きました。

 「自分は100%問題なし」と考える当事者に異議あり 2010-09-06
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-228.html


 どうもAさんや私のような考え方をする当事者は「社会に対して屈服している」とレッテルを貼られ、非難の対象となりがちです。そうではなく、社会の一員としてどうあるべきかを模索し続けているだけで、屈服などしているつもりはないのですがねえ。世間社会が悪い派には、そうは映らないのでしょう。
 まあ世間や社会のせいにしたがる人たちに関しては、別にそういう考え方でもこちらは構いません。こちらはこちらで、日々社会への適応を考え続けていくとしましょう。
 ただ「社会に適応できるよう努力していく」人たちを悪し様に言うようなことは、しないでもらいたいです。


(追記 2010-11-02)
 miracleさん+BerryGarden様(http://miraclemiracle.net/2010/11/post-442.html)が本記事をとりあげてくださいました。ありがとうございます。

「みっともない」と思う精神

 最近、実に「みっともない」と思うものに、頻繁に遭遇しています。

 発達障害当事者が、他の発達障害当事者を貶める。
 発達障害児の親御さんが、他の親のこどもが自分のところより成長したことに嫉妬し、その親を攻撃する。
 愛国者を自称する者たちが、他国の人間を罵倒する。


 こういった人たちは、自分が「みっともないことをしている」という自覚がありません。だからみっともないことでも、平気でできてしまうのです。
 これは他人が指摘してやらないと、彼らはまず気がつきません。ですから、こういった人たちに関しては、とにかく「みっともない」という言葉を投げかけてやることです。あまり多くの批判や非難の言葉を並べ立てると、こちらが逆に誹謗しているようにも見えてしまいますので、ただひと言「みっともない」と、こう軽蔑してやるのです。


 以前「『もったいない』を世界に広げよう」という呼びかけがありました。それにならうわけではありませんが「『みっともない』と思う精神」を広げてみてはどうか、と私は思います。
 他人から見てカッコ悪いこと、モラルに反することをする、そんな「みっともない」ことは人間として恥ずべきこと。だから「みっともない」ことはしないようにする。
 ひとりでも多くの人がこういった精神でいたなら、日本人の民度もだいぶ上がるのではないかと思うのですが……単なる幻想であってほしくないです。

尼崎 第20回しらなみ賞競走

●2010年10月23日 ボートレース尼崎 
 第20回スポーツニッポン杯争奪 しらなみ賞競走 最終日


 ・的中レース
  8R 3連単  560円
  12R(優勝戦)
     3連単  940円


 今回は上記の結果だけを見ると、惨敗であるように見えます。が、しかし惨敗といえるほどの損失とはなっていないのです。その真相は後ほど。

 ではあらためて、今回の勝負についていろいろと。
 今回は前半があまりにもふがいない結果に終わり、まだ運に見放されていると感じました。8Rでようやく当てはしたものの、信じられないくらいの低配当。まあ、このレースではを500円分買っていたので(あまりにオッズ倍率が低かったため、多めに買った)、的中したこの時点で賭け金の半分くらいを取り戻せはしましたが。

 しかしその後も11Rまで外しまくり。そこで迎えた最終12R。この日は節の最終日なので、必然的に優勝戦です。
 尼崎今節で、優勝戦号艇となったのは、先日のダービーで優勝した瓜生正義選手。もう始まる前から、この人の優勝がほぼ確実視されていました。
 私もまた、瓜生選手の優勝は揺るぎないだろうと確信し、これはもうアタマで、2・3着のヒモはでできる組み合わせ全部をつなげた6点を購入することにしました。
 で、オッズが出ましたが、まあ予想通り倍率が低い低い! 私が買う組み合わせは、ひと桁倍率が2点、その他もせいぜい10倍台前半という人気集中ぶり。まあSGウィナーが号艇なのですから、これは当然といえば当然の現象です。

 ここまで収支はマイナス4,300円。となると、こんな低い倍率では100円そこら買っても、取り戻すなど到底できません。
 そこで! 私は一か八か、大きな賭けに出ました。1点あたり1,000円買ったのです。購入時点で収支はマイナス10,300円。当たればわずかにプラスか、マイナスでも損失は少なくすみます。しかし、もし外れれば非常に大きな損失に……1年に数回挑戦する「大勝負」に賭けてはみましたが、やはり外れたときのショックを想像すると不安な思いでした。
 そしていよいよレース開始。1周1Mで瓜生選手は余裕の逃げの走り。早くも1周目で瓜生選手の1着は堅いものとなりました。
 しかし問題は2着3着。のいずれかが来ればよいわけですが、ときどき号艇が3着争いにからんできてドキッとすることが2回ほど。しかし結果はで的中。上位3艇がゴールすると、私はホッと胸をなでおろしました。今回の大勝負は成功でした。
 ま、当たりはしたものの、戻ってきたのは9,400円。結局損失が少なくすんだだけにとどまりましたがね……

 それにしても瓜生選手、さすがSGウィナーです。まさに貫禄の優勝でした。レース終了後の表彰式でナマの瓜生選手も見ることができましたし、今回は満足に値する尼崎での勝負でした。
 次に瓜生選手が尼崎で走るのは、おそらく来年の尼崎周年記念、そして笹川賞でしょうね。


 追伸:

 ツイッターにて、瓜生選手がなぜ福岡の周年記念に出場していないのか、その理由を親切に教えてくださった方、あらためてお礼申し上げます。

ボートレース桐生訪問記・6

 ボートレース桐生のフードコートには、焼きまんじゅうやソースカツ丼のほかにも、さまざまな食べ物が売られています。

 タコ焼きが売られているブースがあったのですが、そこには「大阪名物いか焼き」と銘打った品がありました。さらにごていねいに「大阪名物いか焼き」と書かれた幟まで出ていました。
 しかし……そこで売られていたのは「イカをそのまま火であぶったもの」だったのです! 大阪のイカ焼きはそないなもんやなあーーーーいっ!!!!
 大阪で言う「イカ焼き」は「イカを細切りにしたものを水でといた小麦粉に混ぜて、それを鉄板の上で平たく焼いたもの」なのです。いわばお好み焼きに近い代物です。イカをそのまま焼いたものは「焼きイカ」ですね。
 それを知ってか知らずか、焼きイカを堂々と「大阪名物」と枕詞をつけて売り出す神経。やはり関東の人間は関西文化をどこかしら誤解しているなと、これを目にしてひしひしと感じました。

 軽食のコーナーでは「ところ天」が売られていました。これがレース場で販売されているのは珍しいのではないでしょうか。
 私はひさびさにこのところ天を目にしまして、一瞬で「食べたい!」との思いに駆られましたので、ひとついただきました。売り場には酢醤油の瓶が置かれていて、ごていねいにカラシと青海苔も用意されていました。
 思いがけないところで、私は10数年ぶりにところ天の味を感じたのでした。

 また、北ウイングの食堂『オレンジV』では、「当たり焼き」なるものが販売されています。まあこれはいわゆる「回転焼き」なのですが。私がここに行ったときにはもう売り切れていましたので、これにはありつけませんでした。


 そして、ここでBR桐生でのアルコール事情について。
 このBR桐生では、アルコールに関しては相当厳しいです。スタンド1階の無料席では、アルコールは一切提供されません(ノンアルコールビールはあり。ただし『キリンフリー』)。ですが、ビールが売られていないわけではありません。
 実は、BR桐生ではビールを注文する際、入場口近くに置かれている「ビール引換券」を持って、スタンド2階のレストランか売店まで行かないと、ありつけないのです。スタンド2階は有料席です。つまり、桐生では金を払って有料席に行かないと、ビールが飲めないということです。しかも、これでもひとり1杯までという制限までついています。
 日本で初めてナイターを実施したボートレース場だというのに、ここまでアルコールに厳しいところだったとは……私は、ビールを片手にレースを楽しもうと考えていただけに、少々がっかりです。


 さて、今回は今までと違い、6回にわたるレース場訪問記となりました。ここまで長くなるのは、やはりネタとなる項目が数多く存在していたからでしょう。そういった意味からも、やはりあらためて行ってよかったと思います。そしておそらく、今後桐生に行けるときは、そうそうないでしょう。その意味でも、今回行った意義は大きかった、そう思っています。
 今回行ったときは、あいにくの雨となりましたが、夜の水面で霧のような雨が降り注ぐところを照明が照らす情景は、なかなか幻想的だと感じられました。その点でも、私の記憶には強烈に残りました。これは忘れえぬ思い出となることでしょう。


 次のSGは唐津でおこなわれる競艇王チャレンジカップです。もちろんここにも行きます。
 今度は前日の夜に福岡まで乗り込んで、翌朝唐津まで向かう予定を組んでいます。その「前日の夜」に、私は福岡・天神にて屋台めぐりを楽しもうかと考えています。

ボートレース桐生訪問記・5

 ボートレース桐生の南ウイングには、広大なフードコートがあります。
 ↓このように、建物の3階まで吹き抜けとなっている空間です。
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 写真ではわかりにくいですが、左手には巨大な映像装置があります。しかし、この映像装置ではレースの模様は放映されません。今おこなわれているレースの出場選手紹介や、これから桐生でおこなわれるレースの告知など、お知らせばかりが流されます。せっかく大きな映像装置があるのに、また食事をしながらレースの様子を見たい人もいるでしょうに、これは実にもったいないのではないでしょうか。


 さて、このフードコートで売られている食べ物の中で、桐生の名物といわれているものはといいますと……
 まず「焼きまんじゅう」です。
 これはまんじゅうをグリルで焼いて、それに味噌ダレをかけて食べるものです。桐生のみならず、上州名物とされている食べ物です。これは注文を受けてから焼くので、出るまでに多少時間がかかります。まんじゅうを4個串に差して、それを焼き鳥のように焼いていきます。
 そうすると、↓このような形となって出てきます。
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 味噌ダレは甘すぎず、少ししょっぱさがあって、なかなかいけました。しかし肝心のまんじゅうがややスカスカしていたようでした。もう少し歯ごたえがあってもいいのではないかと思います。
 ちなみに、このまんじゅうには中身はありません。パンのようなものです。


「ソースカツ丼」も、ここBR桐生の名物です。こちらもいただきました。
 丼飯にきざみキャベツとカツ3枚がのり、カツに濃厚なソースがかけられます。カツは衣がさっくりとしていて、ボリューム満点。カツにソースがかかっていますから、自然とご飯が進んで、これ1杯でお腹も大満足です。味噌汁もついて650円。

 で、私がこのソースカツ丼を注文したときの、ちょっとしたエピソードをば。
 注文カウンターまで行って、私は「ソースカツ丼!」と注文しました。品が出てくると、私はそのまま丼と味噌汁がのったトレイを持って、席まで行きました。そうです。ここで代金を払うのを忘れたのです。このときまったく気がつきませんでした。しかし店員さんも気づいていませんでした。
 ひと口ふた口、カツを味わい始めたときに、ようやく気がつきました。「オレ、まだ金払うてへんやんかあ!!」と。私はあわてて、今食べているカツ丼を持って(これを頼んだと証明するため)注文カウンターまで行きました。
「あの、私、まだ金払うてませんでしたね?」
 私の言葉を聞いた店員さんたちもやっと気がついたようで、私はそこで、今度はきちんと金を払いました。店員さんは「失礼しました」とおっしゃってはくれましたが……一時的とはいえ食い逃げをしたように思えて、何かこっぱずかしい気分でした。
 まあでも、これで食い逃げとはならずに、私は安心してソースカツ丼をいただいたのでした。

 さらに……丼を食している間に、もっと重要なことに気がつきました。
 このフードコートは、ご飯系の食事(各種定食・麺類・丼ものなど)を注文する場合、食券販売機で食券を購入して、それを注文口に出して注文する形態をとっていたのでした。私はこれに気がつかず、直接金を渡すものだとばかり思っていたのです。
 それが先ほど書いた「代金払い忘れ」の元となってしまいました。食券を買うことがわかっていたら、こんな失敗はなかったといえます。
 それでも、店員さんは親切に、直接金を渡されても受け付けてくれました。これはありがたかったです。

 そういったことがあってか、ソースカツ丼は私の中で思い出深い食べ物となりました。これからずっと、ソースカツ丼を目にすると、桐生のことを思い出しそうです。
(続く)

ボートレース桐生訪問記・4

 ボートレース桐生で特色あるものは、マークカードだけではありません。他にもいろいろとあります。

 レース場ではおなじみの人たち、予想屋さん。BR桐生ではこの予想屋さんの中にひとり、女性がいます。
 通常、予想屋さんというと決まって男性が務めているものですが、桐生ではこの中に女性が交じって、男に負けじと声を張り上げ売り込みをしていました。
 この予想屋さんの名前は『お姉ちゃん』。ものすごくわかりやすい名前です。が、実際にそこに立っているのはオバ……い、いえ、何でもありません。
 私は普段、予想屋さんから予想を買うことはしないのですが、今回は「女の予想屋さんとは珍しい」と興味津々となり、つられるかのように100円を出して『お姉ちゃん』から予想を買ったのでした。
 で、その予想が当たったかどうかといいますと……これはご本人の名誉のために、書かないことにします。


 レース前に周回展示がおこなわれ、そこで周回タイムが計測され発表される。これはどの場でもおこなわれることですが、桐生の場合は、他とは違う桐生独特のタイム計測法が採用されています。
 通常の展示タイムの他に、次の3種類のタイムが計測されます。

 ・半周ラップタイム
 ・まわり足タイム
 ・直線タイム


「半周ラップタイム」は、スタート線から半周した地点までのタイムです。
「まわり足タイム」は、1マークにさしかかる直前からバックストレッチ側の消波装置の端までのタイムです。
 そして「直線タイム」は、まわり足タイムの終点から直線150メートルのタイムです。通常の展示タイムより手前の直線での計測となります。
 これらが周回展示終了後に、展示タイムと合わせて場内テレビで発表されます。この3種類のタイムは、それぞれどの選手が優れていたかが表示され、さらに「タイム総合ランキング」として、タイム3種類を総合した順位が3位まで表示されます。これは桐生独自のデータです。
 レースが終わると、結果と同時に各タイムの順位(上位3位まで)およびタイム総合ランキングが、あらためてもう一度発表されます。
 こういったデータを元に予想する人はするのでしょうけど、私はなにぶん初めてこのようなものを目にしましたので、正直どう参考にしてよいのかが、今ひとつわかりませんでした。今回大敗した原因のひとつは、この点かもしれません。


 自動払戻機も、BR桐生では特色あるものです。
 自動発売機は他場と変わるところはありません。しかし、自動払戻機は明らかに他と違う趣があります。
 ここの払戻機、的中券を入れて金が出てくると、ファンファーレが鳴り「おめでとうございます」と声が流れてくるのです。なかなか面白い仕掛けをしています。
 ただ、私は悲しいことにこのファンファーレとお祝いの言葉を、たった一度しか聞けなかったのでした……(涙)


 他にも、場内放送で「お客様」を「ゲストの皆様」と言うなど、ボートレース桐生はまさにさまざまな点で特色あるレース場でした。今回はそれを強く印象づけられたのでした。
(まだ終わりではありません。続きます)

ボートレース桐生訪問記・3

 舟券購入の際に記入するマークカード。ボートレース桐生では24場共通タイプでなく、専用のものが使われています。なのですが、そのマークカードが桐生独特の、特色あるものとなっているのです。
 ↓これがBR桐生のマークカード。
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 小さくてややわかりづらいかもしれませんが、レース番号と開催場のマーク欄がカード上部に位置しています。他場のマークカードは左側にあることが多い中、このレイアウトは珍しいと思います。
 ↓開催場のマーク欄は、横一直線に並んでいます。桐生はいちばん左端。
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 ↓そして、枠番号のマーク欄もまた、1から6までの数字が横一直線に並んでいます。
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 枠番マーク欄は全部で8段。このカード1枚で、一度に8点を購入できるという優れもの。
 さらに、このカードにはもうひとつ特色があります。それは「1枚のカードで、2通りの賭け式を購入できる」ことです。通常はカード1枚につきひとつの賭け式しか購入できないものですが、桐生のカードは違います。
 ↓こちらをご覧ください。枠番号の左端のマーク欄です。
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 ここに賭け式をマークするのですが、上4段と下4段、ふたつに分かれています。これで「上4段は2連単、下4段は3連単」といった買い方ができるのです。もちろん両方同じ賭け式にもできます。
 これは非常にうまい作りになっているな、そう思わずにはいられませんでした。明らかにこの桐生専用カードのほうが、使い勝手がよいです。これを目にして、実際に使ってみて、24場共通タイプが一気に使い勝手の悪いものに思えてきました。いっそこの桐生タイプを共通タイプにしてもらいたいぐらいです。

 なお、桐生のマークカードで一度に8点購入すると、舟券は↓このように印刷されます。
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 8通りの組み合わせが1枚に。券の端ギリギリまでキツキツに収める、窮屈印刷!「何としてでも1枚に収めてやる」といった姿勢がにじみ出ていて、努力のあとがうかがえます。エライとほめてあげたいです。
 ちなみにこのレース、私はこれだけ購入したにもかかわらず、思い切り外しました……ああ情けなや(涙)
(続く)

ボートレース桐生訪問記・2

 浅草を出発した特急りょうもうは、約2時間ほどで新桐生駅に到着しました。ここからいざ、ボートレース桐生まで向かうわけですが……私はそこまで行くのに、かなり大甘な予測を立てていたのです。
 地図をぱっと見て「これは歩いても行けそうだな」と思い、私は新桐生駅から歩いてレース場まで行くことにしました。ところが実際にやってみて、これはあまりにムチャなやり方だったと気づきました。
 初めて来た場所なのに自分で勝手に「ここを行けばいいだろう」と思い込み、歩いていったのですが、ここで私の野性のカンが突如働きました。「ひょっとして、これはレース場の方向と反対側を歩いているのではないか?」と。レース場方向に行く途中には確か東武線の踏み切りがあるはずなのに、それがいくら歩いても見えなかったからでした。
 コンビニに立ち寄って地図を立ち見し確認しました。やはり逆方向を歩いていました。ここまでの時間、約10分。来た道を戻らなければなりません。小雨がぱらつく中、私はエッチラオッチラと駅の方向まで戻っていくのでした。

 今度は正しい道(だと思う)を歩いていったのですが、歩けど歩けど、なかなかレース場らしき場所が見当たりません。本当にこの方向で、この道であっているのか? またそんな不安がよぎりました。
 もう開門時刻を20分過ぎたところで、右手になにやら大きな照明塔らしきものが見えました。そしてよく耳をすますと、かすかにモーターボートのモーター音が聞こえてきているのです。これはっ! もしかしてレース場か! 自分が歩いている方向は正解でした。あとはいつレース場までたどりつけるか、です。
 それからまた10分ほど歩くと、三叉路にさしかかりました。行先案内板を見ると、右方向が「阿左美沼」方面であるとの表示が。BR桐生は阿左美沼を使用しています。ということは、レース場もその方向です。私は迷うことなく右方向を行きました。
 それからまたひたすら歩いていきました。すると「桐生ボート駐車場」の看板が。もう間違いありません。今行っている道を歩いていけば、レース場にたどり着けます。
 新桐生駅を出てから約40分、とうとう正面にボートレース桐生の南ゲートが見えてきました。一時は本当にたどり着けるのかとも思いましたが、自分のカンを頼りに見事レース場までたどり着いたのです。幸い1Rのスタート展示にも間に合って、私は一気に安心感に包まれたのでした。
 しかし今になってよく考えてみれば、自分のうろ覚えの情報のみで、今まで足を踏み入れたことのない土地を歩いていくなど、かなり無謀ですよねえ。そんなことを敢行した私は怖いもの知らずなのか、それともただの大バカなのか……


 そんなこんなで、とにかくレース場にたどり着いた私は、さっそくBR桐生の場内を見て回りました。
 ここはスタンドが「南ウイング」と「北ウイング」に分かれています。南ウイングは最近改装されたスタンドで、それだけに外観も内観もきれいです。ここには大きなフードコートもあります。
 北ウイングはといいますと、こちらは古くからある建物がそのまま残っている場所で、昔ながらの雰囲気をかもし出している空間です。こちらのほうが本来のドロ臭さを感じさせていて、私としては好みです。
 ここで私が感じたこと。南も北も、自動窓口より有人窓口のほうが断然多いのです。以前行った浜名湖も有人窓口が多いレース場でしたが、ここはその上を行きます。もっとも、有人窓口でもマークカードを出して舟券を購入するのが原則ですが。

 南ウイングと北ウイングのちょうど境となるあたりに、大時計があります。
 ↓これがその大時計。
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 鉄格子に囲まれていて、その鉄格子が邪魔していますが……大時計のそばには、レースの着順および返還艇を表示する表示板があります。これは今まで目にしたことがないものでした。大時計もレース場によって違いがあるものですね。
 そういえば、浜名湖では大時計の針が反対側では逆周りをしていましたっけ。

 さて、レース場に無事たどり着き、場内もざっと見て回ったところで、舟券勝負開始です。なのですが、この勝負に関するさまざまなものが、BR桐生は他とひと味違う、そんなことを感じました。
(続く)

ボートレース桐生訪問記・1

 いやー、ようやくパソコン復活となりました。なので、今まで先延ばしになっていたボートレース桐生訪問記を、ようやく書くことができます。


 2010年10月9日、私は群馬県みどり市にある、ボートレース桐生へと行ってまいりました。
 ここは「桐生」と名がついてはいますが、実際の所在地はその隣のみどり市で、桐生市との境に程近い位置にあります。施行者も桐生市ではなくみどり市です。
 それはさておき、今回行った桐生は、私の住む大阪からはもっとも遠いボートレース場です。なので初めは行くまいと思っていました。しかし、今年は史上初のダービーナイター開催です。そして桐生はナイター元祖の地。そうなると、これは何とか時間を作ってでも行かねばなるまいと考え、行くことにしたのです。

 前も書きましたが、今回私は、

  新大阪から新幹線で東京まで
      ↓
  東京駅から浅草まで
      ↓
  浅草から東武鉄道の特急で桐生まで


 の旅程でBR桐生へと行くこととしました。関東方面へと出向いたのは、約5年ぶりです。関東方面という、今までに比べるとかなりの遠出となっただけに、旅先で見たものは一味違ったものが多くあったと感じられました。
 まず東京駅から浅草まで行くのに、私は山手線→地下鉄のルートを使ったのですが、その途中の乗換駅となる上野駅で、運よくすばらしいものを目にすることができました。

 それは、寝台特急『北斗星』!

 私が上野駅に降りたった時間が、ちょうど札幌発の北斗星が上野に到着した時間だったのです。これは予想だにしていませんでした。それだけに、何と運がいいのかと思うことしきりでした。
 しかし、私はこの『北斗星』の写真を取ろうとしたのですが、取るときになって列車が動き出して去っていってしまい、写真に収めることはできませんでした。まったく運がいいのか悪いのか、わかりませんね。
 ちなみに、私が上野に着いたのは9時40分ごろ。この早い時刻から、いわゆる「撮り鉄」の連中が大勢カメラを構えていました。誕生から22年がたつこの列車、今なおファンを魅了しているということですね。

 そして上野から地下鉄で浅草まで行き、ここからは東武伊勢崎線を利用します。
 今回乗車するのは、東武特急『りょうもう』。浅草から赤城まで行く特急列車です。途中で新桐生駅に停車します。
 ↓こちらがその『りょうもう』の写真。東武浅草駅に停車中のところ。
 kiryu_br1

 ちなみにこの『りょうもう』、今は特急ですが、以前は急行の扱いだったのです。特急に昇格したのは、いつだったか忘れてしまいました。

 私が乗る『りょうもう』の出発時刻まで時間があったので、それまで私は浅草寺の仲見世通りへと行き、そこで時間をつぶすことにしました。
 あいにくこの日の天候は雨。しかしそれでも、連休の初日ということもあってか、かなりの人数の客が来ていました。雷門をひさびさに目にして、石畳の仲見世通りを歩いていったのですが、そのとき「昔に比べて外国からのお客さんがかなり増えたなあ」と感じました。特にアジア方面からのお客さんが。話す言葉を聞いて、だいたいそうだとわかるのです。こうした外国からのお客さんに「すばらしいところだ」と思わせる魅力を持ち続ける街、浅草。ここは絶対に、未来永劫この雰囲気を崩してもらいたくありません。これから先もずっと、日本人はもちろん外国人にも好かれる街でい続けてもらうためにも。

 さて、時間もじゅうぶんつぶせて、私は『りょうもう』に乗り込みました。
 浅草を出てしばらくたって、車窓から建設中の東京スカイツリーが見えました。私はテレビや雑誌でしかその姿を見たことがなかったのですが、今回実物を間近で見ることができたのです。スカイツリーは想像以上にデカい!! こんなにもデカかったのかと、圧倒されたような思いでした。
 スカイツリーの余韻にひたりながら、私は桐生へと向かうのでした。
(続く)


 今回はレース場訪問記というより「鉄ちゃんレポート」みたいになったなあ……

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プロフィール

エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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