伊勢路旅行2013 四日市競輪場編・4
2013-05-08
四日市競輪場は日も暮れて、照明塔に灯が点り始めました。ここ四日市は、照明塔がバンクの中央に建っていて、そこから放射状にコースを照らす構造になっています。
ナイターでのレースは競技を問わず、光がスタジアムを包み込む幻想的な世界となる独特の雰囲気です。そして周囲が静寂に包まれるためか、打鐘の音の響きも昼間より高らかです。照明に照らされた自転車も光を反射して、さながら光の行列を成しているように見えました。
そういわけで、ナイター自体はよいのですが……四日市のナイターを生観戦する際は、春でも上に羽織るものを用意したほうが賢明かと思われます。というのは、四日市競輪場は海のそばにあるため、海から冷たい風が吹いてくるためです。
実際この日の夜も、寒さを感じました。加えて、天気予報ではこの日全国的に気温が低めと聞いたので、念のためにジャケットを持っていきました。これが結果的に正しい判断。ジャケットを羽織っていたおかげで、ナイターの間も震えずに観戦できました。
それにしても、5月に入ったというのにジャケットを着ることになるとは、どれだけ気温が低い日だったのでしょう。スタンド内でも、5月にまさかのヒーター稼動でしたし。
さて、四日市にて競輪を楽しんだこの日、車券勝負の結果は次のとおりでした。
●2013年5月4日 四日市競輪
FII四日市伊勢茶杯 2日目
・的中レース(10Rは購入せず)
4R 2車単 1→6 480円
7R 2車単 5→7 190円
8R 2車単 5→1 400円
・回収率:48.6%
まあ今回はハナから金を捨てるぐらいの気持ちで、ひとつでも当たれば万々歳と思いながら臨んでいたので、悔しさは感じていません。ナイター競輪とガールズケイリンを生で見られただけでも満足です。
ではここで恒例の、場内の食べ物紹介といきましょう。
四日市競輪場はスタンド1階に5軒の食堂が軒を並べており、そのそれぞれに客席があって同時に持ち帰りもできる「食堂売店」形式です。
メニューは結構バラエティに富んでいます。値段も手ごろです。
そして、ここ四日市はアルコールに対してはおおらかです。ビールはもちろん、チューハイや焼酎、日本酒も販売されています。ゆえに食べ物も、酒の肴系が多かったです。
↓こちら、串味噌カツと牛すじ肉。どちらも1本100円。

四日市は地理的に名古屋に近いこともあり、牛すじは味噌ダレで煮こまれます。この写真は味噌カツですが、通常のソースでの味つけもできます。味噌ダレの甘辛い風味は、ここが名古屋圏であることを実感させてくれます。
味噌を使った食べ物といえば、忘れてはいけないのが↓どて煮。300円。

やはり名古屋の味噌ダレがベースなので、甘辛の味つけでしたね。
そしてもうひとつ、味噌を使った食べ物で↓こんなのもありました。

味噌煮こみうどん750円です。名古屋の名物が四日市競輪場で食べられるのです。
味噌煮こみうどんは麺を固めにゆでていることが多いですが、こちらは柔らかめでした。ですが、私としては柔らかめのほうが好みでしたので、好都合でした。そしてこれは食べると、確実に体が温まります。寒い季節にはちょうどよい食べ物ですね。
ナイター開催で、かつこのように酒と食べ物に囲まれた空間。それが四日市競輪場。さながらビアガーデンの様相でした。こういう感じで飲み食いを楽しめる空間が、私は大好きですね。もちろんレースを観るのも楽しいですが。
以上、四日市競輪場訪問記はこれにて。ですが……伊勢路旅行はまだ終わりではないのです。
私はこの四日市競輪場に行ったのち、四日市市内にて一泊。翌日また別の場所へと行ったのです。その場所とは、伊勢神宮。三重まで来て、かつこの後時間があり余っているのなら、いっそお伊勢参りをやったろかいと思ったのです。
そういうわけで、次回はお伊勢参りレポートをお送りいたします。
(まだ続く)
ナイターでのレースは競技を問わず、光がスタジアムを包み込む幻想的な世界となる独特の雰囲気です。そして周囲が静寂に包まれるためか、打鐘の音の響きも昼間より高らかです。照明に照らされた自転車も光を反射して、さながら光の行列を成しているように見えました。
そういわけで、ナイター自体はよいのですが……四日市のナイターを生観戦する際は、春でも上に羽織るものを用意したほうが賢明かと思われます。というのは、四日市競輪場は海のそばにあるため、海から冷たい風が吹いてくるためです。
実際この日の夜も、寒さを感じました。加えて、天気予報ではこの日全国的に気温が低めと聞いたので、念のためにジャケットを持っていきました。これが結果的に正しい判断。ジャケットを羽織っていたおかげで、ナイターの間も震えずに観戦できました。
それにしても、5月に入ったというのにジャケットを着ることになるとは、どれだけ気温が低い日だったのでしょう。スタンド内でも、5月にまさかのヒーター稼動でしたし。
さて、四日市にて競輪を楽しんだこの日、車券勝負の結果は次のとおりでした。
●2013年5月4日 四日市競輪
FII四日市伊勢茶杯 2日目
・的中レース(10Rは購入せず)
4R 2車単 1→6 480円
7R 2車単 5→7 190円
8R 2車単 5→1 400円
・回収率:48.6%
まあ今回はハナから金を捨てるぐらいの気持ちで、ひとつでも当たれば万々歳と思いながら臨んでいたので、悔しさは感じていません。ナイター競輪とガールズケイリンを生で見られただけでも満足です。
ではここで恒例の、場内の食べ物紹介といきましょう。
四日市競輪場はスタンド1階に5軒の食堂が軒を並べており、そのそれぞれに客席があって同時に持ち帰りもできる「食堂売店」形式です。
メニューは結構バラエティに富んでいます。値段も手ごろです。
そして、ここ四日市はアルコールに対してはおおらかです。ビールはもちろん、チューハイや焼酎、日本酒も販売されています。ゆえに食べ物も、酒の肴系が多かったです。
↓こちら、串味噌カツと牛すじ肉。どちらも1本100円。

四日市は地理的に名古屋に近いこともあり、牛すじは味噌ダレで煮こまれます。この写真は味噌カツですが、通常のソースでの味つけもできます。味噌ダレの甘辛い風味は、ここが名古屋圏であることを実感させてくれます。
味噌を使った食べ物といえば、忘れてはいけないのが↓どて煮。300円。

やはり名古屋の味噌ダレがベースなので、甘辛の味つけでしたね。
そしてもうひとつ、味噌を使った食べ物で↓こんなのもありました。

味噌煮こみうどん750円です。名古屋の名物が四日市競輪場で食べられるのです。
味噌煮こみうどんは麺を固めにゆでていることが多いですが、こちらは柔らかめでした。ですが、私としては柔らかめのほうが好みでしたので、好都合でした。そしてこれは食べると、確実に体が温まります。寒い季節にはちょうどよい食べ物ですね。
ナイター開催で、かつこのように酒と食べ物に囲まれた空間。それが四日市競輪場。さながらビアガーデンの様相でした。こういう感じで飲み食いを楽しめる空間が、私は大好きですね。もちろんレースを観るのも楽しいですが。
以上、四日市競輪場訪問記はこれにて。ですが……伊勢路旅行はまだ終わりではないのです。
私はこの四日市競輪場に行ったのち、四日市市内にて一泊。翌日また別の場所へと行ったのです。その場所とは、伊勢神宮。三重まで来て、かつこの後時間があり余っているのなら、いっそお伊勢参りをやったろかいと思ったのです。
そういうわけで、次回はお伊勢参りレポートをお送りいたします。
(まだ続く)
伊勢路旅行2013 四日市競輪場編・3
2013-05-07
さていよいよ、四日市競輪1Rが始まろうとしていました。
私、今回は1Rから車券を買っていくことにしました。ただしすべて2車単、ひとつのレースにつき2点のみで。競輪の車券に買い慣れていない私ですので、3連単まではとても手を出せませんでした。
昨年の岸和田以来、実に1年ぶりに見る競輪の生のレース。期待をふくらませながらバンクへと出た私は、バックストレッチ側にある敢闘門(選手が出入りする門)の上部に「ベイサイドバンク」と書かれているのを目にしました。四日市競輪場の通称は、伊勢湾に面した場所にあるということで「ベイサイドバンク」なのでした。
周囲を見渡すと、フェンスに選手応援の横断幕。ほとんどガールズケイリンの選手のものばかりでした。
その近くには日本トーターの広告が。「けいりんは人生のスパイス 日本トーター株式会社」のコピー。人生に刺激を与える、という意味でしょうか。
金網に近づけば、間近でレースの様子を目にすることができます。これが迫力あるものです。
特にホームストレッチ。ここはスタートの様子とゴールの瞬間を見ることができるので、もっとも迫力を感じることができるかと思います。スタート時には選手たちのムチムチした頑強な脚に、ゴール時にはスリリングな決着の時に。実際、ホームストレッチで金網に近づいて観ていた人が多くいました。加えて、そこから発せられる声援やヤジもかなり聞こえました。
そしてレース開始。乗車前に一礼する選手たち、審判員の「かまえて!」の合図ののち、号砲がパンと鳴らされる。これが競輪のスタートです。
なお、競輪にはフライングというものは存在しません。スタート時には自転車の後輪を台に固定させますが、このとき後輪にロックがかかります。このロック、実は号砲が解除のスイッチとなっているのです。つまり号砲を鳴らさない限り、出ようにも出ることができないのです。よってフライングは絶対ありえない、ということです。
始めは静かに、終盤で大盛り上がりをみせるのが、競輪のレースです。残り1周半となり先頭誘導員がコースを外れると、選手たちの走りは勢いを増します。残り1周を知らせる打鐘(ジャン)の音が場内に鳴り響くと、もう走りは超高速。カントのきついカーブでも平然と走っていきます。最後の直線でもまだ結果が見えず、ゴールまで目が離せません。
100%人間の力だけで競い合う競輪選手たち。やはりこの人たち超人級だなと、あらためて感じた次第です。
レースは進んでいき、5Rまでが終了。このあとの6Rと次の7Rが、いよいよガールズケイリンです。
ガールズの場合、男子選手とは多少ルールが異なっています。国際ルールのケイリン種目に基づいたルールとなっているのです。違いは相当こまごまとしていますので、ここでは詳細を省略します。目に見える大きな違いというと、使用する自転車および先頭誘導員の動きが挙げられます。
ガールズで使用する自転車は、前輪がバトンホイール、後輪がディスクホイール。国際大会で使用される規格と同じものです(男子は両輪ともスポークホイール)。後輪はホイールがそれぞれの枠番の色となっていました。
また、ガールズの先頭誘導員は、スタート時にスタート線の半周前から走り始めて、スタート線を通過した時点で号砲が鳴りスタートとなります(男子の場合は誘導員をスタート線前方で固定)。念のために申し上げますが、ガールズケイリンでも誘導員は男子です。
そして6R開始。さっきよりもバンクそばに寄ってくる客が多めでした。やはりガールズは注目されているようです。その理由は、このあとで何となくわかりました。
私もスタート線あたりで間近に選手たちを見てみました。女性離れしたムチムチの太ももが目に映りました。しかしそれがかえって魅力的に映るから不思議です。
加えて、選手たちが履いているレーシングパンツ。ガールズの選手たちはピンク色のパンツを履きます。そのパンツの色ともあいまってか、選手たちのおシリが非常に肉づきのよい形状をなしているように見えて、この上なくすばらしい絵となっていました。そういえば、このレーシングパンツは素肌に直履きでしたっけ。つまりほぼ生シリの形状であると……おっと、変態するのはこのぐらいにしましょうか。
まあでも、ガールズケイリンが注目されるのは、こういったことにも起因しているのだなと感じたのでした。
今回のガールズケイリン、車券のほうはといいますと、6Rは外しましたが、7Rでは的中しました。とはいっても、本命中の本命が来たので、配当はわずかでしたがね。まあそれでも、ガールズケイリンの生レースを観られたので、それでよしとしましょう。
日は落ちてきて、これからがナイターの本番となります。
(続く)
私、今回は1Rから車券を買っていくことにしました。ただしすべて2車単、ひとつのレースにつき2点のみで。競輪の車券に買い慣れていない私ですので、3連単まではとても手を出せませんでした。
昨年の岸和田以来、実に1年ぶりに見る競輪の生のレース。期待をふくらませながらバンクへと出た私は、バックストレッチ側にある敢闘門(選手が出入りする門)の上部に「ベイサイドバンク」と書かれているのを目にしました。四日市競輪場の通称は、伊勢湾に面した場所にあるということで「ベイサイドバンク」なのでした。
周囲を見渡すと、フェンスに選手応援の横断幕。ほとんどガールズケイリンの選手のものばかりでした。
その近くには日本トーターの広告が。「けいりんは人生のスパイス 日本トーター株式会社」のコピー。人生に刺激を与える、という意味でしょうか。
金網に近づけば、間近でレースの様子を目にすることができます。これが迫力あるものです。
特にホームストレッチ。ここはスタートの様子とゴールの瞬間を見ることができるので、もっとも迫力を感じることができるかと思います。スタート時には選手たちのムチムチした頑強な脚に、ゴール時にはスリリングな決着の時に。実際、ホームストレッチで金網に近づいて観ていた人が多くいました。加えて、そこから発せられる声援やヤジもかなり聞こえました。
そしてレース開始。乗車前に一礼する選手たち、審判員の「かまえて!」の合図ののち、号砲がパンと鳴らされる。これが競輪のスタートです。
なお、競輪にはフライングというものは存在しません。スタート時には自転車の後輪を台に固定させますが、このとき後輪にロックがかかります。このロック、実は号砲が解除のスイッチとなっているのです。つまり号砲を鳴らさない限り、出ようにも出ることができないのです。よってフライングは絶対ありえない、ということです。
始めは静かに、終盤で大盛り上がりをみせるのが、競輪のレースです。残り1周半となり先頭誘導員がコースを外れると、選手たちの走りは勢いを増します。残り1周を知らせる打鐘(ジャン)の音が場内に鳴り響くと、もう走りは超高速。カントのきついカーブでも平然と走っていきます。最後の直線でもまだ結果が見えず、ゴールまで目が離せません。
100%人間の力だけで競い合う競輪選手たち。やはりこの人たち超人級だなと、あらためて感じた次第です。
レースは進んでいき、5Rまでが終了。このあとの6Rと次の7Rが、いよいよガールズケイリンです。
ガールズの場合、男子選手とは多少ルールが異なっています。国際ルールのケイリン種目に基づいたルールとなっているのです。違いは相当こまごまとしていますので、ここでは詳細を省略します。目に見える大きな違いというと、使用する自転車および先頭誘導員の動きが挙げられます。
ガールズで使用する自転車は、前輪がバトンホイール、後輪がディスクホイール。国際大会で使用される規格と同じものです(男子は両輪ともスポークホイール)。後輪はホイールがそれぞれの枠番の色となっていました。
また、ガールズの先頭誘導員は、スタート時にスタート線の半周前から走り始めて、スタート線を通過した時点で号砲が鳴りスタートとなります(男子の場合は誘導員をスタート線前方で固定)。念のために申し上げますが、ガールズケイリンでも誘導員は男子です。
そして6R開始。さっきよりもバンクそばに寄ってくる客が多めでした。やはりガールズは注目されているようです。その理由は、このあとで何となくわかりました。
私もスタート線あたりで間近に選手たちを見てみました。女性離れしたムチムチの太ももが目に映りました。しかしそれがかえって魅力的に映るから不思議です。
加えて、選手たちが履いているレーシングパンツ。ガールズの選手たちはピンク色のパンツを履きます。そのパンツの色ともあいまってか、選手たちのおシリが非常に肉づきのよい形状をなしているように見えて、この上なくすばらしい絵となっていました。そういえば、このレーシングパンツは素肌に直履きでしたっけ。つまりほぼ生シリの形状であると……おっと、変態するのはこのぐらいにしましょうか。
まあでも、ガールズケイリンが注目されるのは、こういったことにも起因しているのだなと感じたのでした。
今回のガールズケイリン、車券のほうはといいますと、6Rは外しましたが、7Rでは的中しました。とはいっても、本命中の本命が来たので、配当はわずかでしたがね。まあそれでも、ガールズケイリンの生レースを観られたので、それでよしとしましょう。
日は落ちてきて、これからがナイターの本番となります。
(続く)
伊勢路旅行2013 四日市競輪場編・2
2013-05-06
四日市競輪場へ入場する前に、予想紙を買いました。↓この「中部競輪」というのを。なお四日市では予想紙を場内で販売していません。

場内をひと目見ての印象。昭和の雰囲気を色濃く残す場。何せトイレの水栓が自動水栓ではないのです。最近ではこういった場のほうが少なくなっていますね。
場内は「いちおう」禁煙となっていて、タバコを吸うときは所定の場所で吸うこととなるのですが……スタンド1階の喫煙コーナーは壁で仕切られておらず、ただ囲いがあるだけ。まるで分煙になっていないこんな喫煙コーナー、はたして意味があるのでしょうか?
チラシ置き場には↓案の定ガールズケイリンのチラシが。

「顔より太もも」「脚力系女子」勇ましげなコピーでPRする、注目のガールズケイリン、この日の四日市では6Rと7Rにおこなわれます。時間的には夕暮れ時で完全なナイターではありません。
あと、↓こういったチラシも発見。

オリンピックや世界選手権、ワールドカップで上位入賞した海外の選手たちが、短期登録で今年4月から9月の間、日本の競輪場で走るというのです。この中には日本の競輪が元となっている「ケイリン種目」に出場した選手もいます。
日本で生まれ育った競輪が、国際大会で一種目として存在、しかもそのまま日本語の「ケイリン」の名で。ということは、ケイリンは世界共通の言葉といえます。それゆえこのように、海外の選手が日本のバンクで走るという企画もできるのでしょう。これは日本にとって誇れることではないでしょうか。
世界で知られているケイリンを象徴するかのごとく、場内の初心者コーナーには↓このように4ヶ国語版で初心者ガイドのパンフレットがあったのです。

日本語・英語・中国語・韓国語。ちなみに競輪場を英語でいうと「velodrome」、中国語では「賽車場」、韓国語だと「경륜장」です。
そうこうしているうちに、四日市本場の1R開始が迫ってきました。ここまで来たのですから、車券を買わないわけにはいかないでしょう。
↓こちらは四日市競輪場のマークカード。これの左端には開催場を記入する欄があります。


現在の競輪場は全部で44場(観音寺は廃止となったので含めない)。公営競技ではもっとも多い数です。しかしこれでも、ここ10数年の間に6場もが次々と廃止となっているのです。西宮・甲子園・門司・花月園・大津びわこ・観音寺と。
世界に誇れる日本生まれのスポーツなのに、本家本元がこの状況というのは、何とも寂しい限りです。まあそのために、ガールズケイリンや海外の選手たちの招聘などを企画して、少しでも多くの集客を狙っているのでしょう。
競輪の存在、日本人なら少しぐらいでも日本の誇りにして、自慢にしてもよいと思いますよ。
次回はいよいよレース開始、ガールズケイリンお出ましの話であります。
(続く)

場内をひと目見ての印象。昭和の雰囲気を色濃く残す場。何せトイレの水栓が自動水栓ではないのです。最近ではこういった場のほうが少なくなっていますね。
場内は「いちおう」禁煙となっていて、タバコを吸うときは所定の場所で吸うこととなるのですが……スタンド1階の喫煙コーナーは壁で仕切られておらず、ただ囲いがあるだけ。まるで分煙になっていないこんな喫煙コーナー、はたして意味があるのでしょうか?
チラシ置き場には↓案の定ガールズケイリンのチラシが。

「顔より太もも」「脚力系女子」勇ましげなコピーでPRする、注目のガールズケイリン、この日の四日市では6Rと7Rにおこなわれます。時間的には夕暮れ時で完全なナイターではありません。
あと、↓こういったチラシも発見。

オリンピックや世界選手権、ワールドカップで上位入賞した海外の選手たちが、短期登録で今年4月から9月の間、日本の競輪場で走るというのです。この中には日本の競輪が元となっている「ケイリン種目」に出場した選手もいます。
日本で生まれ育った競輪が、国際大会で一種目として存在、しかもそのまま日本語の「ケイリン」の名で。ということは、ケイリンは世界共通の言葉といえます。それゆえこのように、海外の選手が日本のバンクで走るという企画もできるのでしょう。これは日本にとって誇れることではないでしょうか。
世界で知られているケイリンを象徴するかのごとく、場内の初心者コーナーには↓このように4ヶ国語版で初心者ガイドのパンフレットがあったのです。

日本語・英語・中国語・韓国語。ちなみに競輪場を英語でいうと「velodrome」、中国語では「賽車場」、韓国語だと「경륜장」です。
そうこうしているうちに、四日市本場の1R開始が迫ってきました。ここまで来たのですから、車券を買わないわけにはいかないでしょう。
↓こちらは四日市競輪場のマークカード。これの左端には開催場を記入する欄があります。


現在の競輪場は全部で44場(観音寺は廃止となったので含めない)。公営競技ではもっとも多い数です。しかしこれでも、ここ10数年の間に6場もが次々と廃止となっているのです。西宮・甲子園・門司・花月園・大津びわこ・観音寺と。
世界に誇れる日本生まれのスポーツなのに、本家本元がこの状況というのは、何とも寂しい限りです。まあそのために、ガールズケイリンや海外の選手たちの招聘などを企画して、少しでも多くの集客を狙っているのでしょう。
競輪の存在、日本人なら少しぐらいでも日本の誇りにして、自慢にしてもよいと思いますよ。
次回はいよいよレース開始、ガールズケイリンお出ましの話であります。
(続く)
伊勢路旅行2013 四日市競輪場編・1
2013-05-05
2013年5月4日から5日にかけて、私は三重県四日市市と伊勢市へと旅行に出かけました。まずはそのうちの、四日市行きについて。
この日四日市へと行った理由は、たいしたことではありませんでした。
この連休に予定が入っておらず、かといってそのままダラダラ過ごすのももったいない。どこか行く場所はないかと探っていたところ「ナイター競輪」「ガールズケイリン」の文字が躍っている場所があるのを発見しました。私はこのガールズケイリンというもの、どのようなものか一度観てみたいと、ひそかに思っていました。そしてそこはナイターでの開催でもあるというのです。
そこはどこなのかというと……四日市競輪場!! ナイター観戦できて、かつ今何かと話題のガールズケイリンも観られるとなると、これは興味深いです。それで四日市競輪場行きに決定した、ただそれだけでした。
大阪から近鉄特急に乗って、四日市まで行きます。電車が四日市市内に入ると、車窓からこちらが圧倒されそうな巨大な工場群が目に入ってきました。四日市は三重県随一の工業都市。地元の基幹産業ともいえます。
しかしその一方で、これらの工場群がかつて四日市の空気を汚し、多数の喘息患者を生み出してしまったという負の側面もあります。その点は頭にとどめておかねばならない、そんなことをふと思いました。
そんなことを思っているうちに、近鉄四日市駅に到着。ここの駅の行き先案内表示、多くの駅がLED使用となった今でも、なお回転板でした。

近鉄四日市駅から四日市競輪場へと行くには、まず駅の南改札口から出て、東出口へ行きます。そこから南バス乗り場へと行きます。いちばん奥が、四日市競輪場無料連絡バスの乗り場です。
バスはここを出発すると、いったんJR四日市駅前へと停車します。ここでまた客を乗せて、四日市競輪場へと向かうのです。
そして着きました。四日市競輪場。

あ、いえ、この銀色の屋根の建物は四日市競輪場ではありません。これは「四日市ドーム」と呼ばれる多目的ドームです。四日市競輪場は、この四日市ドームに隣接したところにあります。
この日は同時に平塚競輪場の場外発売もしていて、私が来た時間はまだその場外のみということで、運よく無料で入場できました。
競輪場へは、昨年の今頃に岸和田へ行って以来の訪問です。そして今回の四日市は、競輪場では2場目の訪問となります。
実に1年ぶりの競輪生観戦。しかも今回はナイターとなるのです。はたしてどのような興奮を呼び起こしてくれるのか? 私の胸は小躍りしていました。
なお、ここであらかじめお断りです。
この四日市競輪場は、場内の撮影が禁止されています。バンクの柵にもところどころに「撮影禁止」の注意書きがあったので、撮影には相当厳しいものと思われます。なので今回は場内の様子を撮った写真がありません(場内の食べ物やパンフ等の写真はあり)。何卒ご了承ください。
(続く)
この日四日市へと行った理由は、たいしたことではありませんでした。
この連休に予定が入っておらず、かといってそのままダラダラ過ごすのももったいない。どこか行く場所はないかと探っていたところ「ナイター競輪」「ガールズケイリン」の文字が躍っている場所があるのを発見しました。私はこのガールズケイリンというもの、どのようなものか一度観てみたいと、ひそかに思っていました。そしてそこはナイターでの開催でもあるというのです。
そこはどこなのかというと……四日市競輪場!! ナイター観戦できて、かつ今何かと話題のガールズケイリンも観られるとなると、これは興味深いです。それで四日市競輪場行きに決定した、ただそれだけでした。
大阪から近鉄特急に乗って、四日市まで行きます。電車が四日市市内に入ると、車窓からこちらが圧倒されそうな巨大な工場群が目に入ってきました。四日市は三重県随一の工業都市。地元の基幹産業ともいえます。
しかしその一方で、これらの工場群がかつて四日市の空気を汚し、多数の喘息患者を生み出してしまったという負の側面もあります。その点は頭にとどめておかねばならない、そんなことをふと思いました。
そんなことを思っているうちに、近鉄四日市駅に到着。ここの駅の行き先案内表示、多くの駅がLED使用となった今でも、なお回転板でした。

近鉄四日市駅から四日市競輪場へと行くには、まず駅の南改札口から出て、東出口へ行きます。そこから南バス乗り場へと行きます。いちばん奥が、四日市競輪場無料連絡バスの乗り場です。
バスはここを出発すると、いったんJR四日市駅前へと停車します。ここでまた客を乗せて、四日市競輪場へと向かうのです。
そして着きました。四日市競輪場。

あ、いえ、この銀色の屋根の建物は四日市競輪場ではありません。これは「四日市ドーム」と呼ばれる多目的ドームです。四日市競輪場は、この四日市ドームに隣接したところにあります。
この日は同時に平塚競輪場の場外発売もしていて、私が来た時間はまだその場外のみということで、運よく無料で入場できました。
競輪場へは、昨年の今頃に岸和田へ行って以来の訪問です。そして今回の四日市は、競輪場では2場目の訪問となります。
実に1年ぶりの競輪生観戦。しかも今回はナイターとなるのです。はたしてどのような興奮を呼び起こしてくれるのか? 私の胸は小躍りしていました。
なお、ここであらかじめお断りです。
この四日市競輪場は、場内の撮影が禁止されています。バンクの柵にもところどころに「撮影禁止」の注意書きがあったので、撮影には相当厳しいものと思われます。なので今回は場内の様子を撮った写真がありません(場内の食べ物やパンフ等の写真はあり)。何卒ご了承ください。
(続く)