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スタジアム好きの自閉症者ですが、何か問題ありますか?

発達障害の一種、高機能自閉症を抱えるエビフライ飯が、スタジアム訪問記を中心につづっていきます。

さらば船橋オートレース場・5

 船橋オート最後のレース、特別GI共同通信社杯プレミアムカップ12R優勝戦。投票締め切りの合図音が聞こえると、
「ああ、ついに最後のレースが始まるのだな」
 と、胸に熱いものがこみ上げてきました。
 観客の大歓声の中、12Rがスタート! 最初先頭に立ったのは、地元船橋の青山周平選手。それに続くのは同じく船橋の永井大介選手。序盤からこのふたりのつばぜり合いとなりました。
 2周目、永井選手が先頭の青山選手をとらえます。ぐんぐん迫ってきて永井選手が内から差して先頭を奪いました。その後もこのふたりの先頭争いは続き、青山選手が抜き返しそうになる場面もありましたが、永井選手はなおも先頭を死守。激しいデッドヒートが繰り広げられました。
 8周回の熱き戦いで勝利をおさめたのは永井大介選手。船橋の選手会長を務め船橋を引っ張ってきて、廃止反対署名集めにも奔走した永井選手。まさに船橋の最後を飾るにふさわしい人が、船橋最後の優勝者となりました。(念のために書きますが、他の選手がふさわしくないというわけではないですよ)
 1万人を超える大観衆の前で、永井選手のウイニングラン。盛大な声援が飛び交うのを聞くと、永井選手は多くの船橋のファンから愛されていたのだなと、あらためて思うのでした。そしてこのウイニングランをもって、ここ船橋の地から独特のエンジン音が聞こえることは、もうなくなるのでした。

 私はこのレース、見事車券的中しました。この日のうちに大阪へ戻らなければならないので、私は払い戻しの列へと並びました。長蛇の列の中で、
「ああ、今日船橋へ見に行って本当によかった、このような興奮と感動を起こす素晴らしいレースを目にできて、私は幸せいっぱいだ」
 と喜びをかみしめる思いでした。
 すると観客から激しく「帰れ! 帰れ!」のヤジが発せられているのが聞こえました。確か今は表彰式をしているはず、いったい何があったのだ?と思いながら列に並び続け、ようやく払い戻しを終えると、私は再び走路のほうへと行きました。
 観客の帰れコールの原因は、おのずとわかりました。走路内の表彰式会場に、森田健作千葉県知事と松戸船橋市長が来ていたからでした。両者とも船橋オートの廃止を最終的に決定した張本人。そりゃ観客にとってはいい気がしないというものです。どの面下げてこの場に来られるのか、という思いの人たちがほとんどだったでしょう。
 森田知事は永井選手に賞状・賞金の授与をしていましたが、永井選手は終始ムッとした様子。握手も拒否して、決してナアナアの態度を見せなかった永井選手は、船橋の選手としての筋を通しました。

 このあと終了後イベントとして、走路の開放がおこなわれるとのことでしたが、あいにく私はもう大阪へ戻らなければならない時間となっていましたので、これには参加できませんでした。それでも最後に興奮と感動を与えてくれましたから、私はそれだけでも満足でした。
 ↓船橋オート最後の日の出走表・予想紙・車券。これらは記念品となりました。
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 ↓全レース終了後のスタンド外観。かすかに夕暮れが差して、どことなく寂しげな雰囲気。
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 2016年3月21日、65年の歴史を紡いでいった船橋オートレース場は、この日永遠の眠りにつきました。
 さらば船橋オートレース場。僕は君を忘れない――


さらば船橋オートレース場・4

 2016年3月21日の船橋オートレース場では、12のレースすべてにタイトルがつけられていました。

 1R:最強船橋従事員
 2R:祝・大我外語大合格
 3R:祝・結婚菜香さん
 4R:さらば、船橋。永遠なれ
 5R:青春・・船橋万歳
 6R:この想いはずっと宝物
 7R:飯塚将光私の青春でした
 8R:さらば青春の思い出
 9R:切なくて・・涙
 10R:ありがとうを伝えたくて
 11R:全国に羽ばたけ最強船橋
 12R:THE FINAL

 これら事前に公募して決められたタイトルなのですが、やはりというべきか、船橋オートの最後を思わせるタイトルで占められました。

 この日が船橋最後の開催ということで、各レースの後にはいつもと違った演出が。それは「ファイナルラン」です。
 ファイナルランとは、各レース後に出場選手たちがヘルメットを脱いで、客に顔を見せて走路を走るというものです。今回出場している選手たちは全員、船橋で走るのがこれで最後となりますから、選手たちの思い出作りという側面もあります。
 ファイナルランのうち、船橋所属の早船歩選手と池田政和選手は、競走車から降りて走路上で観客たちにあいさつの言葉を送っていました。早船選手も池田選手も、感極まって涙ぐみながらのあいさつとなっていました。自分たちがホームとして慣れ親しんできたこの船橋の地がなくなってしまうのですから、それも無理ないことです。

 そうこうしているうちに、レースはとうとう12R優勝戦、つまり船橋本場開催最後のレースを迎えることとなりました。あらためて、出場メンバーは次のとおり。(敬称略)

 青山周平
 木村武之
 永井大介
 中村雅人
 鈴木圭一郎
 西原智昭
 東小野正道
 荒尾聡

 8人中5人が船橋所属の選手(青山・永井・中村・鈴木・西原の各選手)という顔ぶれとなりました。船橋勢はきっとこのレースで意地を見せるに違いない、私はそう思いました。
 で、買ったのは↓これ。
 funabashi_ar30.jpg

 地元永井選手の優勝を確信して、2着3着ともすべて船橋勢に賭けました。
 もしこれが的中したならば、12Rの車券が記念車券として残らなくなってしまいます。なので私はもうひとつ、鈴木圭一郎選手の単勝を100円買いました。
 鈴木選手は試走タイムが3.25と、8人中最高でした。加えてこのごろ台頭しだしている若手選手ということもあり、あわよくばトップに出るのではないかとの期待、および今後オートレースを支えていく存在となるであろう期待を込めて、鈴木選手を買った次第です。

 多くの客が詰めかけた船橋オートレース場、いよいよ文字通りの「ファイナル」が始まろうとしています!!

(続く。次で終わり)

さらば船橋オートレース場・3

 船橋オートが廃止になるということで、レース場内にはメモリアルといえる展示物も見られました。
 まず↓これは、海側スタンド1階にあった、船橋オートの年表。
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 船橋オート65年の歴史がここに記されていました。当然のごとく、年表のいちばん左端には「2016年3月21日 船橋オートレース場廃止」と書かれていました。65年の間数々のドラマを演出してきたこの場所は、もうすぐ終わりを告げようとしているのです。

 海側スタンド2階には、↓こういった展示が。
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 これはオートレース雑誌「オートレースマガジン」の、刊行されたすべての表紙が一挙展示されたものです。
 オートレースマガジンは1979年8月号が創刊号。2010年6月号で休刊となりました。21年間、251回刊行されたわけです。
 ↓こちらが創刊号の表紙。
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 そして、↓こちらが最終号の表紙。
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 まあこの雑誌、かつての関西のようなオートレースに縁のない地域では販売されていませんでしたから、知名度は低かったでしょうね。

 また休憩所「WITH」内では、↓こういったファンが自らの思いを書き込む横断幕がありました。
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 この中には、千葉県知事や船橋市長に対する怒りの言葉も散見されました。両者とも最終的に船橋オートの廃止を決めた張本人ですから、それを書き込みたくなるのも無理はないですね。

 あとメモリアルといえば、この地に記念碑、当然設立しますよね? 船橋オートレース場はこのあと取り壊され消滅する運命です。それならば当然「ここに船橋オートレース場があった」ことの旨が書かれた記念碑、設立しますよね?
 設立しないなど言語道断ですが、するにしても65年の歴史があったのですから、少なくとも年表と船橋オートレース場全景写真もしくはレリーフぐらいはあってほしいものです。

(続く)

さらば船橋オートレース場・2

 船橋オートレース場最後の日は多くの客が詰めかけていて、にぎわいを見せていました。
 まだ正午にもならない時間だというのに、これだけ客が多く来ているとなると、午後になればもっと多くなるであろうことは想像に難くありません。ということは、場内の食べ物売店にもこれから客が群がってくるであろうことも容易に想像できるというものです。
 そういうわけで、私は早いうちに船橋オート場内の食べ物を求めに行くのでした。来てみれば、案の定売店にはすでに行列ができていました。それでも私はその列に並び、次の品をいただいたのでした。

 ↓「東西売店」の、あんかけ焼きそば。
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 カレー風味あんかけのソース焼きそばです。写真ではあんかけしか見えませんが、下に焼きそばはあります。

 ↓「田久保売店」の、もつ焼き。シロ(鶏皮)・タン・ハツ。
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 ここで売られていたもつ焼きは、シロ・タン・ハツ・レバー・ナンコツの5種類。売店からは、もつを焼く煙がもうもうと立っていて、匂いにつられてしまいました。

 ↓同じく田久保売店の、煮込み。
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 これぞ公営競技場のソウルフード! これを白飯にかけた煮込み丼もありますが、どちらかというと私は煮込みだけ単体で食べるほうが好みです。
 これらいずれも、船橋オートの名物と謳われた食べ物です。当日は両店とも大賑わいを見せていて、店員さんも相当忙しそうな様子でした。しかしもう、その賑わいが来ることはありません。これが船橋最後の日なので、これらの食べ物をここで口にできることも、もうないのです。
 私は普段ならこれらを貪り食うようにいただくのですが、この日は船橋最後の日ということで、これらの品をありがたく味わわせていただきました。ごちそうさまでした。

 ……と、いつもはレース場訪問記の最後に書くはずの場内食べ物紹介を、今回はこの時点でやりました。
 それはなぜかといいますと、今回に限っては食べ物よりももっと、最後に書くべきことがあるからです。何度もしつこく書くようですが、この日は船橋最後の本場開催。となると、走路でおこなわれるレースのほうがメインディッシュです。もうこの日限りでレースがおこなわれることはないのですから、レースのことおよびその終わりについてのことこそ最後に書くにふさわしい。そう考えたゆえです。
 食い意地の張った私でも、たまにはこのように考えることがあるのです。

(続く)

さらば船橋オートレース場・1

 2016年3月21日、私は千葉県船橋市にあった船橋オートレース場へと行ってまいりました。もう現在では「船橋市に“ある”」ではなく「船橋市に“あった”」と書かなければなりません。船橋オートは2016年3月21日をもって本場開催を終え、この日で実質廃止となったからです。
 その船橋では3月17日~3月21日に特別GIプレミアムカップを開催。これが船橋最後の本場開催です。最後の日となる3月21日に船橋の最後を見届けたい思いが日に日に募っていき、私は思い切って現地船橋まで行ってしまいました。
 はたから見れば「葬式鉄」のような行動かもしれません。でも私はどうしても船橋の終わりをこの目で生で見たい、そんな感情の高ぶりを抑えずにいられなかったのです。ゆえに朝早く新幹線に乗り船橋まで向かった次第です。

 前回の訪問時と同様に、東京駅から長い距離を歩かされ京葉線ホームまで行き、京葉線の電車に乗って南船橋駅まで。そこから歩いて船橋オートレース場へと行きます。
 南船橋駅南口を出れば、↓この標識が。
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 これはいずれ、撤去される運命なのでしょう。なので写真に収めておきました。
 標識に従い歩いていけば↓このアーチが。
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 これもいつか消えてしまうのでしょう。
 
 この日の船橋オート、やはりというべきか午前中から客が多めに来ているようでした。おそらくは船橋廃止のニュースを聞いて、それで廃止前に一度だけ行ってみようと考える人が多くいるからではないかと推察しました。つまり最初で最後の訪問の客が多くいる、と。
 それはさておき、私の場合は2年半ぶり2度目の訪問となる船橋オート。しかし今回は前回とは性格をまったく異にする訪問です。なにせ前回の訪問時は、この船橋オートが廃止となるなど微塵も思っておらず、今後も安泰だなとの思いでいたのですから。その船橋オートが廃止となるという現実。今回はそれを踏まえての訪問です。

 ひさびさに入場した船橋オートレース場、走路そばへと出れば、周辺にいくつかマンションが建っているのが見えます。
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 もちろん先にあったのはオートレース場のほうで、マンションはあとから建てられました。
 エンジンの騒音が響くこの場所の近くにマンションを建てた理由が見えないのですが、想像するに「ここはオートレースの騒音がうるさい場所ですが、その分安い」と不動産業者が売り出したのでしょう。こう言われれば買う側は「騒音なら少しぐらい我慢すればいいか。安いし」と思うこと必至です。しかしいざ入居してみれば、やはり騒音が気になってしまう。そう考えるマンション住民の圧力も船橋オート廃止の一因となったのではないか、そう感じました。
 でも、マンション住民の皆さんはもうこれから騒音に悩まされることはなくなります。それを受けて4月になると住民はこんなことを思うのでしょう。
「今まで騒音がうるさかったけど、いざ船橋オートが廃止になりエンジン音が聞こえなくなると寂しい」
 その場その場で都合のよい考え方をする、人間とはそういうものなのですよ。

(続く)

船橋オートレース場訪問記・5

 船橋オートレース場訪問記、最後は恒例の場内食べ物紹介といきましょう。

 ↓休憩所「WITH」内食堂の、煮込み350円。
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 レース場のソウルフード「煮込み」これが船橋にもあったのはうれしいですね。なおここの煮込みは単品で350円でありまして、白飯・汁・漬物が加わった「煮込み定食」となると500円です。

 ↓海側第1スタンド1階東側にある「東西売店」の、あんかけ焼きそば380円。
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 これはソース焼きそばに、カレー風味のあんをかけたものです。カレー風味といってもそんなに辛さはなく、スパイスの香りが口の中に広がる程度です。あんとそばをゆっくりと混ぜ合わせながら食べると、そばにあんがよく絡んでうまく感じられます。

 ↓海側第1スタンド1階西側「田久保売店」のもつ焼き。シロ・タン・ハツ各150円。
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 このうちの「シロ」というのは、いわゆる鳥皮のことです。ここではもつ焼きはこのほかにも、レバーとナンコツが販売されています。また、煮込みはここでも販売されています。

 ↓海側第2スタンド2階西側「ゆう売店」の、白もつ・黒もつ各100円。
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 どれもこれも、酒のつまみにもってこいの品々です。そして値段が良心的。
 ここ船橋オートは、アルコールには大変おおらかで、場内では生ビールをはじめ、チューハイや焼酎、ハイボールまでも販売されています。またWITHの売店ではコークハイまでも販売されていました。
 となれば、これらの食べ物を酒類といっしょにいただかない手はないでしょう。そんなわけで、今回もけっこう酒を飲んでしまいました。
 ちなみに、ここ船橋はサッポロビールの工場があるところでして、それゆえ販売されている生ビールはサッポロのものでした。

 船橋オートは食べるのには困らない場といってよいでしょう。そのうえ酒類もわりあい豊富にあるときています。ビールやチューハイ片手にレース観戦するのも、またなかなかオツなものです。

 それと船橋オートの場合は場内のみならず、隣にあるIKEAまで行って、そこのレストランで食事をするという手もアリかもしれません。↓こちらを見れば、オリジナルのスウェーデン料理がいくつかあるようですし。

 http://info.ikea.jp/food/ikea_restaurant/restaurant.html

 ちなみにIKEAではカレーライスが249円で食べられるそうです。
 また、IKEAで販売されているチキンナゲットやホットドッグを持ち帰りで買って、それを船橋オート内にてビールのつまみに食べる、という手もアリでしょうかね。


 気がついたら、私はもうすでに川口・船橋・浜松・飯塚のオートレース4場を訪問していました。あとオートレースで訪問していないのは伊勢崎と山陽の2場。この2場を訪問すれば、オートレース場全場制覇達成となります。
 当初はボートレースのおまけ程度で訪問していたオートレース。それが今や全6場のうちの4場にまで行ってしまったときています。もうこうなったら、オートレースのほうも全場制覇目指したろか?と思い始めました。
 伊勢崎と山陽、この両方ともいつ行けるときが来るかもわかりませんが、もし機会があったならば、ぜひ行ってみようと思います。

船橋オートレース場訪問記・4

 今回行った船橋オートレース場、開催されたのがSGということで、平行しておこなわれたイベントも様々でした。
 まず「ご当地キャラ大集合」。地域のマスコットキャラクターがここ船橋に集合してきました。どれもこれもいわゆる「ゆるキャラ」と称されるキャラクターです。このゆるキャラたちが船橋オートに一堂に会したことで、和やかな空間を形成していました。
 この日船橋オートに登場したご当地キャラは次のとおり。一部「ご当地」「ゆるキャラ」に相当しないのもありますが。
  • 大崎一番太郎
  • 戸越銀次郎
  • すがもん
  • こーた
  • ちょうせい豆乳くん
  • ハンバーグマのグーグー
  • おぱピヨちゃん
  • チーバくん
  • ブッキー(ギャンブルエンタメ情報サイト『ギャンブー』マスコット)

 その中で↓こちら、チーバくんを写真におさめることができました。
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 チーバくんは千葉県のマスコットキャラクターです。正面からだとわかりにくいですが、チーバくんの体は横から見ると、千葉県の形をしているのです。 なお、今回のオートレースグランプリの施行者も千葉県です。
 ただ残念なことに、船橋市のマスコットキャラクターとしてなぜか全国的に有名となった「ふなっしー」は、この日姿を見せませんでした。ふなっしーは最終日のお出ましだったのです。

 そしてこの日のレースの中には、上記キャラたちにちなんだ冠レースがおこなわれました。5R・6R・7Rがそれに該当していました。どのような冠レースだったかといいますと……

 5R:平井のこうた
 6R:ハンバーグマのグーグー
 7R:桐島、豆乳飲めるってよ

 この中では7Rの冠が突き抜けていますねえ。ちょうせい豆乳くんにちなんだ冠ですが。


 野外広場ではこのほか「ケイオンライブ」というのも開催されていました。
 この日4人の歌手の皆さんが、各レースの発売時間にステージで歌のライブをおこなうというイベントで、ひとり当たり2回のライブが割り当てられていました。
 しかし、このイベントで歌手の皆さんの前まで来て歌を聞いていた人は、少ししかいない様子でした。客は車券の予想と購入で忙しく、歌まで聞く余裕はないということでしょうか。言い方は悪いですが、ステージが何だか売れない歌手のドサ周りのような光景で、歌っている歌手の方々が少々気の毒に思えましたねえ。
 ま、かく言う私も、こういったイベントよりは「千葉のうまいもん屋台市」といったイベントのほうが好みのクチなのですがね。

(続く。次で終わり)

船橋オートレース場訪問記・3

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 船橋オートレース場まで来たからには、車券勝負をしないで帰るわけにはいきません。
 私は今回、1Rと12Rの車券は購入しませんでした。1Rは買う時間がなかったため、12Rは帰りが遅くなりそうだと思い、11Rまでで切り上げたためです。

 1Rはレースを観るだけとしましたが、あの体で感じるエンジン音をまた聞くことができたことで、興奮がよみがえってきました。超高速で走るバイクの抜きつ抜かれつの攻防を目にして、私のテンションはいやが上にも急上昇してきました。
 2Rから車券購入開始。今回もまた2連単のみ、ひとつのレースにつき2点までの購入としました。予想紙『オートタイムス』を頼りにしながら。

 そうして楽しんだ今回の車券勝負、戦果は次のとおりでした。


●2013年9月14日 船橋オート 
 ヤマダ電機杯 SG第17回オートレースグランプリ 3日目


 ・的中レース(1R・12Rは購入せず)
  2R 2連単  1,960円
  6R 2連単   760円
  11R 2連単   430円

 ・回収率:143.2%


 まあ結果としては収支プラスにできました。
 ただ……今回の船橋、ひとつ不満が残りました。それはフライングが相次いだこと。
 以前も書きましたが、オートレースではフライングが発生すると全員でまたスタートのやり直しとなります。ボートレースのようにフライング即欠場とはなりません。しかしスタートのやり直しをするということは、それだけレースの進行を遅らせることとなります。これにイラつくのです。

 この日1日だけで、3R・5R・6R・7Rと、実に4つものレースでフライングが発生したのです。
 特に5Rと6R。この両方とも、フライングが1度だけならず2度も発生、つまり2度のスタートやり直しが2レース連続。さらにその次の7Rでもフライング(これは1度だけ)。3レース連続でフライングという事態。
 こんなレース立て続けに見せられたら、しまいにゃ観客キレますよ。いやマジで。
 現にこの私も、フライング続きで「エエ加減にせいや、コラー!!」と思わず叫んでしまいましたから。

 こういう事態を見るにつけ、選手たちはフライングに対する警戒心が薄いのではないでしょうか。見る側からすれば、さあスタート!と期待を胸に込めてレースに一心に注目しているのに、フライングでスタートやり直しでは一気にシラけてしまいます。運営はもう少しこういった点を意識して、フライングに対しては厳しく指導していったほうがよいのでは、と思います。

(続く)


(おまけ)
 ↓冒頭の写真の競走車と並んで展示してあった、ちっちゃな競走車。
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 この車でポケバイレースでもやるのでしょうかねえ。

船橋オートレース場訪問記・2

 船橋オートレース場のスタンドに近づくと、入場口が左右ふたつに分かれています。左側がオートレース本場の入場口で、右側はサテライト船橋の入場口です。
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 オートレースは全場入場無料ですので、出入りが自由にできます。よってオートと競輪の掛け持ちもできるというわけです。奇しくもこの日は、競輪もまた大きな競走の部類に入る「オールスター競輪」が京王閣競輪場にておこなわれていたのです。なのでこの日、掛け持ちをした客もけっこういたと思われます。
 ですが、私は今回オート1本で勝負といきます。そういうわけで左側の入場口へ。

 場内には今回開催のオートレースグランプリの宣伝ポスターが。
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 例によって、オートの顔である森且行選手が出演です。
 入場口近くの総合案内所には、パンフレット類が多数。そのうちの「ビギナーズガイド」にもまた森選手が登場。その中ではレーサー姿のみならず、西部の男・戦闘機パイロット・侍の仮装姿までも披露していたのでした。しかもそれらがすべて様になっているときています。これなら女性ファンも多くついてきそうですね。

 それと、パンフレットの中には、なぜか↓こういったものも……
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 船橋オートに、ボートレースの初心者ガイドが置かれていたのです。それだけでなく、総合案内所の隣にあるテレビでは、ボートレースのレース映像までも流していました。
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 これは、同じモーターを使用する公営競技同士ということからの、共存共栄の意思のあらわれでしょうか?

 この船橋オートレース場、競輪のサテライトを併設していて、なおかつボートレースの案内までもあるときています。そして京葉線の線路をはさんだ北側には、船橋競馬場があるのです。
 ということは、船橋という街はそれぞれの公営競技の共存共栄を推し進めているといえそうです。すばらしいことではありませんか。


 さて、次にレース場を大まかに見て回っていくとします。
 船橋オートレース場は、オートレース発祥の地。それだけに伝統を重んじているのでしょうか、全体的に施設は老朽化しているようでした。これまでオートレース場は川口・浜松・飯塚に行きましたが、そのいずれもが、そしてここ船橋も含めて、施設の老朽化が目立つときています。もしかすると、あとの2ヶ所(伊勢崎・山陽)も同様なのでしょうか。
 また、ここは観客席が北側・南側の両側にあり、それぞれ「山側スタンド」「海側スタンド」と呼ばれています。ホームストレッチ沿いなのは、海側スタンドです。

 場内を回っていると、野外広場がありました。船橋での開催中のイベントは主にここが使われるようです。
 今回の船橋でも、さまざまなイベントがおこなわれたのでした。それはまた次回以降書くとします。

(続く)

船橋オートレース場訪問記・1

 2013年9月14日、私は千葉県船橋市にある船橋オートレース場へと行ってまいりました。
 船橋オートではこの日SG第17回オートレースグランプリが開催されていること、また船橋はオートレース発祥の地であるということで、一度行ってみたいと思い行った次第です。

 実は当初、行く予定の日を9月16日にしていました。ところが天気予報を見ると、その日は関東を台風が直撃するかもしれないとのこと。なので急遽、予定を前倒しして9月14日に変更しました。
 で、9月16日は予報どおり台風の影響で強い雨風、交通機関は運休続出、さらに船橋のレースも中止順延でした。結果として、14日への変更は正しい判断となったのでした。変更していなければ、この訪問記も書けませんでしたしね。


 新幹線で東京駅に着いたなら、ここでJR京葉線に乗り換えます。京葉線の南船橋駅が船橋オートの最寄り駅です。
 しかし、案内板には↓このような、行く足を鈍らせる表示が……
 funabashi_ar1.jpg

 そうなのです。東京駅の京葉線ホームは地下奥深くにあり、たどり着くのにかなりの時間を要するのです。私が新幹線を降りてから京葉線ホームにたどり着くまで15分かかりました。私が旅打ちで千葉方面に行くのは今回が初めて。ゆえに京葉線乗り換えにこんなにも時間がかかることを、まったく頭に入れていなかったのです。
 長々と歩かされ、やっと京葉線の電車に乗りましたが、車内は結構な数の乗客。私はうすうす勘づきました。これらの乗客の多くがどの駅を目指しているか、を。
 電車は東京駅を出発。地下線から地上へ出ると、やがて電車は東京湾岸を走ります。そして電車は舞浜駅に到着。ここの駅で実に半分以上の乗客が下車しました。
 私の予想は正解でした。舞浜駅は東京ディズニーリゾートの最寄り駅。つまり乗客の多くは舞浜駅で降りるだろうとみていたのです。やはり京葉線はディズニーリゾートへ行くために造られたとしか思えない路線です。実際、舞浜駅を出てからの車内は乗客がごっそりと出てしまって、スカスカの状態でした。

 そうこうしているうちに、電車は南船橋駅に到着。私はここで下車です。
 改札口を出ると、上に↓船橋競馬場の案内が。
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 改札口から右側(北側)へ進むと船橋競馬場です。船橋という街は、競馬場とオートレース場が互いに近い場所にあるのです。オートレース場へ行くにはこれと逆、左側(南側)へと進みます。
 駅から南側へ出ると、イヤでも目に入るのが↓このIKEA。
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 IKEAの方向へと歩いていけば、船橋オートレース場へたどり着けます。迷うことはまず、ないでしょう。なお、南船橋駅から船橋オートレース場までは400mとのことです。
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 やがて↓こういったアーチを目にすることとなります。
 funabashi_ar5.jpg

 ここが船橋オートレース場の入り口です。この先は駐車場。ここをくぐれば目の前にスタンドが見えます。
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 オートレース場のスタンドは向かって左側にある白い建物(写真上)です。右側にある黄色い建物(同下)は、競輪のサテライト(場外車券売り場)です。オートレースと競輪は運営母体が同じJKAなので、こういった形態もあるというわけです。
 駐車場脇のアーケードを通って、もうしばらく歩いていけば、入場門にたどり着けます。

 さあ、またしてもあの独特のエンジン音を体で感じられるときが迫ってきました。

(続く)

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プロフィール

エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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