ボート&オートレース好きの自閉症者ですが、何か?

発達障害の一種、高機能自閉症を抱えるエビフライ飯が、好きなボートレース(旧「競艇」)とオートレースのこと、自身の障害のことを中心につづります。

さらば船橋オートレース場・5

 船橋オート最後のレース、特別GI共同通信社杯プレミアムカップ12R優勝戦。投票締め切りの合図音が聞こえると、
「ああ、ついに最後のレースが始まるのだな」
 と、胸に熱いものがこみ上げてきました。
 観客の大歓声の中、12Rがスタート! 最初先頭に立ったのは、地元船橋の青山周平選手。それに続くのは同じく船橋の永井大介選手。序盤からこのふたりのつばぜり合いとなりました。
 2周目、永井選手が先頭の青山選手をとらえます。ぐんぐん迫ってきて永井選手が内から差して先頭を奪いました。その後もこのふたりの先頭争いは続き、青山選手が抜き返しそうになる場面もありましたが、永井選手はなおも先頭を死守。激しいデッドヒートが繰り広げられました。
 8周回の熱き戦いで勝利をおさめたのは永井大介選手。船橋の選手会長を務め船橋を引っ張ってきて、廃止反対署名集めにも奔走した永井選手。まさに船橋の最後を飾るにふさわしい人が、船橋最後の優勝者となりました。(念のために書きますが、他の選手がふさわしくないというわけではないですよ)
 1万人を超える大観衆の前で、永井選手のウイニングラン。盛大な声援が飛び交うのを聞くと、永井選手は多くの船橋のファンから愛されていたのだなと、あらためて思うのでした。そしてこのウイニングランをもって、ここ船橋の地から独特のエンジン音が聞こえることは、もうなくなるのでした。

 私はこのレース、見事車券的中しました。この日のうちに大阪へ戻らなければならないので、私は払い戻しの列へと並びました。長蛇の列の中で、
「ああ、今日船橋へ見に行って本当によかった、このような興奮と感動を起こす素晴らしいレースを目にできて、私は幸せいっぱいだ」
 と喜びをかみしめる思いでした。
 すると観客から激しく「帰れ! 帰れ!」のヤジが発せられているのが聞こえました。確か今は表彰式をしているはず、いったい何があったのだ?と思いながら列に並び続け、ようやく払い戻しを終えると、私は再び走路のほうへと行きました。
 観客の帰れコールの原因は、おのずとわかりました。走路内の表彰式会場に、森田健作千葉県知事と松戸船橋市長が来ていたからでした。両者とも船橋オートの廃止を最終的に決定した張本人。そりゃ観客にとってはいい気がしないというものです。どの面下げてこの場に来られるのか、という思いの人たちがほとんどだったでしょう。
 森田知事は永井選手に賞状・賞金の授与をしていましたが、永井選手は終始ムッとした様子。握手も拒否して、決してナアナアの態度を見せなかった永井選手は、船橋の選手としての筋を通しました。

 このあと終了後イベントとして、走路の開放がおこなわれるとのことでしたが、あいにく私はもう大阪へ戻らなければならない時間となっていましたので、これには参加できませんでした。それでも最後に興奮と感動を与えてくれましたから、私はそれだけでも満足でした。
 ↓船橋オート最後の日の出走表・予想紙・車券。これらは記念品となりました。
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 ↓全レース終了後のスタンド外観。かすかに夕暮れが差して、どことなく寂しげな雰囲気。
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 2016年3月21日、65年の歴史を紡いでいった船橋オートレース場は、この日永遠の眠りにつきました。
 さらば船橋オートレース場。僕は君を忘れない――


さらば船橋オートレース場・4

 2016年3月21日の船橋オートレース場では、12のレースすべてにタイトルがつけられていました。

 1R:最強船橋従事員
 2R:祝・大我外語大合格
 3R:祝・結婚菜香さん
 4R:さらば、船橋。永遠なれ
 5R:青春・・船橋万歳
 6R:この想いはずっと宝物
 7R:飯塚将光私の青春でした
 8R:さらば青春の思い出
 9R:切なくて・・涙
 10R:ありがとうを伝えたくて
 11R:全国に羽ばたけ最強船橋
 12R:THE FINAL

 これら事前に公募して決められたタイトルなのですが、やはりというべきか、船橋オートの最後を思わせるタイトルで占められました。

 この日が船橋最後の開催ということで、各レースの後にはいつもと違った演出が。それは「ファイナルラン」です。
 ファイナルランとは、各レース後に出場選手たちがヘルメットを脱いで、客に顔を見せて走路を走るというものです。今回出場している選手たちは全員、船橋で走るのがこれで最後となりますから、選手たちの思い出作りという側面もあります。
 ファイナルランのうち、船橋所属の早船歩選手と池田政和選手は、競走車から降りて走路上で観客たちにあいさつの言葉を送っていました。早船選手も池田選手も、感極まって涙ぐみながらのあいさつとなっていました。自分たちがホームとして慣れ親しんできたこの船橋の地がなくなってしまうのですから、それも無理ないことです。

 そうこうしているうちに、レースはとうとう12R優勝戦、つまり船橋本場開催最後のレースを迎えることとなりました。あらためて、出場メンバーは次のとおり。(敬称略)

 青山周平
 木村武之
 永井大介
 中村雅人
 鈴木圭一郎
 西原智昭
 東小野正道
 荒尾聡

 8人中5人が船橋所属の選手(青山・永井・中村・鈴木・西原の各選手)という顔ぶれとなりました。船橋勢はきっとこのレースで意地を見せるに違いない、私はそう思いました。
 で、買ったのは↓これ。
 funabashi_ar30.jpg

 地元永井選手の優勝を確信して、2着3着ともすべて船橋勢に賭けました。
 もしこれが的中したならば、12Rの車券が記念車券として残らなくなってしまいます。なので私はもうひとつ、鈴木圭一郎選手の単勝を100円買いました。
 鈴木選手は試走タイムが3.25と、8人中最高でした。加えてこのごろ台頭しだしている若手選手ということもあり、あわよくばトップに出るのではないかとの期待、および今後オートレースを支えていく存在となるであろう期待を込めて、鈴木選手を買った次第です。

 多くの客が詰めかけた船橋オートレース場、いよいよ文字通りの「ファイナル」が始まろうとしています!!

(続く。次で終わり)

さらば船橋オートレース場・3

 船橋オートが廃止になるということで、レース場内にはメモリアルといえる展示物も見られました。
 まず↓これは、海側スタンド1階にあった、船橋オートの年表。
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 船橋オート65年の歴史がここに記されていました。当然のごとく、年表のいちばん左端には「2016年3月21日 船橋オートレース場廃止」と書かれていました。65年の間数々のドラマを演出してきたこの場所は、もうすぐ終わりを告げようとしているのです。

 海側スタンド2階には、↓こういった展示が。
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 これはオートレース雑誌「オートレースマガジン」の、刊行されたすべての表紙が一挙展示されたものです。
 オートレースマガジンは1979年8月号が創刊号。2010年6月号で休刊となりました。21年間、251回刊行されたわけです。
 ↓こちらが創刊号の表紙。
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 そして、↓こちらが最終号の表紙。
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 まあこの雑誌、かつての関西のようなオートレースに縁のない地域では販売されていませんでしたから、知名度は低かったでしょうね。

 また休憩所「WITH」内では、↓こういったファンが自らの思いを書き込む横断幕がありました。
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 この中には、千葉県知事や船橋市長に対する怒りの言葉も散見されました。両者とも最終的に船橋オートの廃止を決めた張本人ですから、それを書き込みたくなるのも無理はないですね。

 あとメモリアルといえば、この地に記念碑、当然設立しますよね? 船橋オートレース場はこのあと取り壊され消滅する運命です。それならば当然「ここに船橋オートレース場があった」ことの旨が書かれた記念碑、設立しますよね?
 設立しないなど言語道断ですが、するにしても65年の歴史があったのですから、少なくとも年表と船橋オートレース場全景写真もしくはレリーフぐらいはあってほしいものです。

(続く)

さらば船橋オートレース場・2

 船橋オートレース場最後の日は多くの客が詰めかけていて、にぎわいを見せていました。
 まだ正午にもならない時間だというのに、これだけ客が多く来ているとなると、午後になればもっと多くなるであろうことは想像に難くありません。ということは、場内の食べ物売店にもこれから客が群がってくるであろうことも容易に想像できるというものです。
 そういうわけで、私は早いうちに船橋オート場内の食べ物を求めに行くのでした。来てみれば、案の定売店にはすでに行列ができていました。それでも私はその列に並び、次の品をいただいたのでした。

 ↓「東西売店」の、あんかけ焼きそば。
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 カレー風味あんかけのソース焼きそばです。写真ではあんかけしか見えませんが、下に焼きそばはあります。

 ↓「田久保売店」の、もつ焼き。シロ(鶏皮)・タン・ハツ。
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 ここで売られていたもつ焼きは、シロ・タン・ハツ・レバー・ナンコツの5種類。売店からは、もつを焼く煙がもうもうと立っていて、匂いにつられてしまいました。

 ↓同じく田久保売店の、煮込み。
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 これぞ公営競技場のソウルフード! これを白飯にかけた煮込み丼もありますが、どちらかというと私は煮込みだけ単体で食べるほうが好みです。
 これらいずれも、船橋オートの名物と謳われた食べ物です。当日は両店とも大賑わいを見せていて、店員さんも相当忙しそうな様子でした。しかしもう、その賑わいが来ることはありません。これが船橋最後の日なので、これらの食べ物をここで口にできることも、もうないのです。
 私は普段ならこれらを貪り食うようにいただくのですが、この日は船橋最後の日ということで、これらの品をありがたく味わわせていただきました。ごちそうさまでした。

 ……と、いつもはレース場訪問記の最後に書くはずの場内食べ物紹介を、今回はこの時点でやりました。
 それはなぜかといいますと、今回に限っては食べ物よりももっと、最後に書くべきことがあるからです。何度もしつこく書くようですが、この日は船橋最後の本場開催。となると、走路でおこなわれるレースのほうがメインディッシュです。もうこの日限りでレースがおこなわれることはないのですから、レースのことおよびその終わりについてのことこそ最後に書くにふさわしい。そう考えたゆえです。
 食い意地の張った私でも、たまにはこのように考えることがあるのです。

(続く)

さらば船橋オートレース場・1

 2016年3月21日、私は千葉県船橋市にあった船橋オートレース場へと行ってまいりました。もう現在では「船橋市に“ある”」ではなく「船橋市に“あった”」と書かなければなりません。船橋オートは2016年3月21日をもって本場開催を終え、この日で実質廃止となったからです。
 その船橋では3月17日~3月21日に特別GIプレミアムカップを開催。これが船橋最後の本場開催です。最後の日となる3月21日に船橋の最後を見届けたい思いが日に日に募っていき、私は思い切って現地船橋まで行ってしまいました。
 はたから見れば「葬式鉄」のような行動かもしれません。でも私はどうしても船橋の終わりをこの目で生で見たい、そんな感情の高ぶりを抑えずにいられなかったのです。ゆえに朝早く新幹線に乗り船橋まで向かった次第です。

 前回の訪問時と同様に、東京駅から長い距離を歩かされ京葉線ホームまで行き、京葉線の電車に乗って南船橋駅まで。そこから歩いて船橋オートレース場へと行きます。
 南船橋駅南口を出れば、↓この標識が。
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 これはいずれ、撤去される運命なのでしょう。なので写真に収めておきました。
 標識に従い歩いていけば↓このアーチが。
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 これもいつか消えてしまうのでしょう。
 
 この日の船橋オート、やはりというべきか午前中から客が多めに来ているようでした。おそらくは船橋廃止のニュースを聞いて、それで廃止前に一度だけ行ってみようと考える人が多くいるからではないかと推察しました。つまり最初で最後の訪問の客が多くいる、と。
 それはさておき、私の場合は2年半ぶり2度目の訪問となる船橋オート。しかし今回は前回とは性格をまったく異にする訪問です。なにせ前回の訪問時は、この船橋オートが廃止となるなど微塵も思っておらず、今後も安泰だなとの思いでいたのですから。その船橋オートが廃止となるという現実。今回はそれを踏まえての訪問です。

 ひさびさに入場した船橋オートレース場、走路そばへと出れば、周辺にいくつかマンションが建っているのが見えます。
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 もちろん先にあったのはオートレース場のほうで、マンションはあとから建てられました。
 エンジンの騒音が響くこの場所の近くにマンションを建てた理由が見えないのですが、想像するに「ここはオートレースの騒音がうるさい場所ですが、その分安い」と不動産業者が売り出したのでしょう。こう言われれば買う側は「騒音なら少しぐらい我慢すればいいか。安いし」と思うこと必至です。しかしいざ入居してみれば、やはり騒音が気になってしまう。そう考えるマンション住民の圧力も船橋オート廃止の一因となったのではないか、そう感じました。
 でも、マンション住民の皆さんはもうこれから騒音に悩まされることはなくなります。それを受けて4月になると住民はこんなことを思うのでしょう。
「今まで騒音がうるさかったけど、いざ船橋オートが廃止になりエンジン音が聞こえなくなると寂しい」
 その場その場で都合のよい考え方をする、人間とはそういうものなのですよ。

(続く)

オートレース大阪開業日レポート・6

 2015年12月5日。この日初めて大阪にお目見えしたオートレース場外車券売場、オートレース大阪。この日の私の車券勝負の結果は、次のとおりです。

●2015年12月5日 飯塚 
 ぎょぎょすけ杯エキサイティングカーニバル 2日目


 ・的中レース(3R・4Rは購入せず)
  1R 2連単   230円
  2R 2連単   480円
  5R 2連単  2,840円
  6R 2連単   360円
  7R 2連単   980円
  10R 2連単   190円

 ・回収率:254%

 まあ要所要所で当てていって、5Rでわりあい多めの配当を当てたことで回収率が200%を超えたので、今回は上出来だったといえます。なお、10Rは当てはしたものの、トリガミでした。


 オートレース大阪の初日は、サテライト大阪に来ていた競輪客たちをまず誘い込み、そして取り込んでいったようでした。そういったこともあって、けっこうな数の客が集まって、またその客たちの多くがオートレースという「未知の領域」を存分に味わったようで、場は大いに盛り上がっていた様子が見受けられました。
 ひとまず、大阪でのオートレース進出、つかみはOKといったところでしょうか。しかし、これから先まだまだ考えなければならないことは多いと思います。
 まず窓口の数。初めてで客の入りが未知数だったとはいえ、自動機2機だけは少ないでしょう。初日でも発売のときには、自動機に列ができていました。これから年末に川口でのスーパースター王座決定戦を発売するというのに、これでじゅうぶんにさばけるとは思いがたいのです。せめて自動機をもう2機増やしたほうがよいかと。そしてゆくゆくは、サテライト大阪の4階全体がオートレース大阪になれば万々歳だな、とひそかに思うのであります。
 次に、この大阪でのオートレース場外発売を、一過性のものに終わらせないようにすること、これは重要だと思います。初日はけっこうな数の客が入っていましたが、これはあくまで「初めて大阪にオートの場外ができた」ことによるモノ珍しさに起因するもので、真の人気とは言いがたいでしょう。ここへ寄ってきた客をいかに離さずにとどめておけるか、そこを運営はよく考えていただきたいものです。

 あともうひとつ、気になったことを挙げます。
 今回の飯塚開催は、5R~12Rが最終予選でした。この最終予選から翌日の準決勝戦へ進出する条件は
「各レースの1着と、1着をのぞく1位~3位」
 となっていました。これをぱっと見ただけだと、何のことやらわからないという人がいることでしょう。1着と1位は違うのか、と。
 オートレースは、単純に着順だけで順位が決まらないのです。着順と、競走タイム(秒/100m)の順位との総合で、真の順位が決まるのです。
 今回の飯塚の場合、1着になれば競走タイムに関係なく準決勝戦進出です。しかしあとの3名は、着順と競走タイムとの総合点による順位で決定されるのです。よって、準決勝戦進出者は着順4位までとは限らないわけです。
 この順位の決まり方については、↓ここをご参照ください。

 オートレースオフィシャルサイト 普通開催における概定番組(勝ち上がり)について
 http://autorace.jp/autoinfo/kachiagari.html

 この順位の決まり方はオートレース独特のものなので、初心者が多いオートレース大阪の来客に対しては、このことを説明する必要があると思います。他の公営競技だと、単純に着順=順位ですから、オートに関してもそうだと勘違いする客が多く発生しそうな気がします。
 しかし、この日はそういった説明がいっさいされませんでした。これはいかがなものでしょう。この日偶然説明がなかっただけかもしれませんが。初心者に対するわかりやすい説明は、ファンをつなぎとめる絶好の綱ではないでしょうか。

 まあとにかく、オートレース人気を大阪でも高めていきたい! 私はそう願います。さあ、これから盛り上げていこうではありませんか!


 

オートレース大阪開業日レポート・5

 オートレース大阪で発売される飯塚のレース、滞りなく進んで、いよいよ最終12Rの試走が始まろうとしていました。
 この12Rは確実に客が寄ってくるレースです。なぜなら、この12Rに森且行選手が出走するからです。オートのことは知らなくても、森且行選手の名前は知っているという人、多いです。なにせ選手となる前は、テレビや雑誌を飾るアイドルだったのですからね。
 森選手は号車でハンデ40mでのスタートです。その外側号車は地元飯塚のエース格、浦田信輔選手。同じくハンデ40m。

 森選手が登場したということで、オートレース大阪では客の間から「おお、森か」「SMAPにいた奴やな」「元ジャニーズか」といった声が聞こえてきました。垰口さんも12R試走前には「さあ、元SMAPの森選手が登場ですよー」と言っていました。元アイドル、元ジャニーズ事務所所属の威光はハンパではありません。
 試走が終わって、試走タイムが発表されると……森選手のタイムは3.28! 出走メンバー8名中最速です。私、このレースは浦田選手のアタマで堅いかなと思っていましたが、この森選手の試走タイムを目にして考え直しました。これはひょっとすると、森選手が1着になるかもしれないぞ、と。
 考え直した結果、私は2連単の2点を購入。浦田選手と森選手のワンツーと予想しました。
 私が購入した組合せ、案の定1番人気と2番人気。名前で人気を集める選手と、地元のエース格、人気は森選手と浦田選手のふたりに集中です。

 そして飯塚12Rがスタート。思ったとおり、浦田選手と森選手が後方から早くも中盤へと出てきました。
 2周目最終コーナーにて、森選手は前に出ようとした瞬間、バランスを崩してあわや転倒かというハプニング。しかしここは持ち直して、再び攻めに行きます。
 後半、浦田選手はハンデをものともせず、果敢に攻めていってトップを奪います。一方の森選手は、3番手まで上がってきたものの攻めあぐねているようで、そこからなかなか前に出られません。
 結果、浦田選手が地元ファンの期待に応えて1着。森選手はあと一歩及ばず3着。私の車券はハズレました。
 しかしレース終了後、森選手を対象とする審議に入ったとの知らせが。森選手が2周目最終コーナーでバランスを崩したのが、後続車の進行を妨げた可能性ありだというのです。審議が終わり場内アナウンスで、やはり森選手は反則妨害であるとの判定。森選手は失格となり、3連単にもからまないこととなってしまったのでした。

 この日オートレース大阪へ来た客たち、森選手のレースを見ることができたはいいものの、その結果が反則妨害失格で、多くの客は複雑な心境に陥っていたのではないでしょうか? でもまあ、これはこれで思い出に残るものです。

 オートレース大阪の最初の日は、いろいろな意味で印象に残るレースが締めとなって終わったのでした。
(続く。次で終わり)

オートレース大阪開業日レポート・4

 オートレース大阪の最初の日は、垰口美穂子さんがほぼ全レース通しで、レースの予想と解説をおこなっていました。
 何せここは関西で初めて開設されたオートレース場外車券売場。オートレース不毛の地にできた施設です。ゆえに来る客の多くはオートレース初心者。そういった事情もあってか、垰口さんは何度も言って聞かすようにオートの車券予想について、繰り返し説明を続けていました。
 試走タイムの発表となったならば、垰口さんはとっさに
「はい、試走タイムが出ましたよ。書き留めておいてください」
 と呼びかけ。試走タイムが予想のうえで重要である、ということを伝えているのがよくわかりました。
 そして、ここがサテライト大阪の中であることから、垰口さんは競輪と比較しての説明を多くしていました。
「競輪のような、ラインを形成するということはしない」
「競輪のヨーロッパ(に実力下位の選手を置く)のようなものはない」
「競輪とは違い、オートではコーナーで内側から抜いてもよい」
「枠番連勝はない」
 などなど。同じJKA管轄の競技でも、このように違いが多いものなのです。


 今回の発売が飯塚ということで、場内実況・宮本隆与さんの「ギャオオオン!」が出るというのは前の記事で書きました。1Rで初めてこれがオートレース大阪で流れたとき、客の間からは笑い声が出た、ということも書きました。
 それからレースが進むたびに客の数も増えていき、初めて「ギャオオオン!」を聞く客が次から次へと発生するので、スタートのときには常に「ギャオオオン!」で笑い声がわいてくる、そんな現象が発生しました。確かにこれ、初めて聞いたら間違いなく強烈な印象を受けますものねえ。
 で、ギャオンだけでなく、肝心のレースのほうでも客からは驚きが混じる歓声がわき起こっていました。なにせハンデ40mついた大外の選手が、中盤で追い上げを見せて、しまいにはトップに立ってしまう。そんな展開のレースが続きましたから。これは初めて見れば誰でも驚くでしょう。


 さて、オートレース大阪開業のこの日、スペシャルゲストがやってきました。浜松所属の女子オートレーサー、岸萌水選手。通称もえぴーです。以後私は、岸選手を親しみを込めて「もえぴー」と呼ばせていただきます。
 なぜもえぴーがオートレース大阪へやってきたか? 理由は簡単、もえぴーは関西の出身だからです。
 もえぴーはオートレーサーとなる前、モトクロスをやっていました。その技術を役立てたいと思い立って、オートレーサーを目指したとのことです。オフロードからオンロードへの転身ですね。
 もえぴーは選手デビューしてまもなく、落車して大ケガをし、9ヶ月くらい出場ができなくなるときがありました。復帰するときに怖くなかったかと垰口さんがたずねましたが、もえぴーは
「全然怖いとは感じなかった。早く走りたいと思っていた」
 と回答。度胸がすわっています。
 さらに、雨走路は好きか嫌いかとたずねられたならば、
「雨は大好きです」
 とのこと。もえぴーは雨走路に強いようです。この人が出走するときは、この点を頭にとどめておくといいかもしれません。
 あと、もえぴーはサテライト大阪に入場する際、係員に「ここは未成年の方は入場禁止です」と言われたそうです。これには客たちも大笑い。もえぴーは見た目ピチピチの若さで、少女と見まがわれてもおかしくないほどですけれども、歳はハタチ過ぎていますよー。

 今回のもえぴーの登場で、少なくともオートレース大阪へやってきた人には、岸萌水の名前は知られたと思います。やはり関西出身の選手ということで、応援したくなりますね。
(続く)

オートレース大阪開業日レポート・3

 10時ごろになり、オートレース大阪にモノ珍しさからか、徐々に人が集まってきました。そこにひとりの女性が現れ、マイクを片手に来客たちにごあいさつ。
 この女性、垰口(たおぐち)美穂子さん。垰口さんはオートレースのMCを務めていらっしゃる方で、今回オートレース大阪の開業に合わせて、解説と車券予想をするために大阪までいらっしゃいました。なお垰口さんは、玉野競輪のMCもなさっていまして、競輪にもお詳しい方です。
 1Rの試走が始まる前に、垰口さんが来客たちに車券予想の基本をレクチャーしてくださいました。何せここに来ているのは、オートレースに関してはまったくの初心者ばかり。私も車券購入の経験はあるものの、素人買いで初心者同然。というわけで、垰口さんの教えを聞くのでした。

 垰口さんが何よりも大事だとおっしゃったこと。それは「試走タイム」。これがオートレースでは重要な予想材料である、と。
 オートレースでは、本番前に選手紹介を兼ねて試走がおこなわれます。このときの試走タイムが、100mごとの秒で計測されて場内に発表されます。そしてこの試走タイムを元に、予想される本番レースでのだいたいのタイムを算出する方法がある、というのです。それは次のとおり。

ハンデなしの選手の場合:試走タイムから0.02を引く

ハンデありの選手の場合:試走タイムに「ハンデ距離の数字×0.001」を加える

「ハンデ距離の数字×0.001」は「“0.0( )”の( )に、ハンデの数字の十の位を入れる」と覚えると、わかりやすいです。すなわち、ハンデ10mならば0.01、20mならば0.02です。
 この算出法でだいたいの予想タイムを出して、それを元に予想していくようにするとよい、との教えでした。
 私はこの教えに従い、さっそく1Rの予想をして買い目を決めて、車券を購入しました。↓これがオートレース大阪発売の車券です。
 ar_osaka9.jpg


 おおー、この大阪の地でオートの車券を購入できるときがやってくるとは。そして私は、今までと変わらずオートに関しては2連単第一主義です。

 そしていよいよ始まります、飯塚1R。このレースがオートレース大阪の記念すべき最初の発売レース。客たちはモニターテレビに目を向けます。
 飯塚といえば、場内実況は宮本隆与さん。そしてこの方といえば「あの」独特の実況フレーズがあります。しかしここに来ている客のほとんどは、それを知らずにいることでしょう。
 モニターテレビから宮本さんの実況が流れてきます。スタート5秒前になり、出ました。あのフレーズ。
「針、動きます。3秒前、2秒前、1秒前、各車一斉にスタート、ギャオオオン!」
 初めて大阪に流れた「ギャオオオン!」案の定、客たちからはかすかな笑いの声が。しかし……このレース、フライングがありました。オートレース大阪最初の発売レースは、いきなりフライングでの出だしとなりました。
 気を取り直しての再スタート、2度目は正常なスタートでした。もちろんこのときも、宮本さんから「ギャオオオン!」が飛び出して、あらためて聞いたことで客からはさらに大きな笑い声がわき出ていたのでした。

 飯塚1Rの結果は、1着:、2着:。私の車券は的中! 幸先のよい出だしです。
(続く)

オートレース大阪開業日レポート・2

 オートレース大阪開業ということで、行く道中に私は某スポーツ新聞を購入しました。ひょっとして今日から、関西のスポーツ新聞でもオートレースのことを取り上げているのではないか? 小さいながらも予想記事が載っているのではないか? そう思ったのです。
 しかし、開いてみれば……オートレースに関する記事はいっさい載っていませんでした。12月5日の今日この日にオートレース大阪開業ということさえも記事になっておらず、それは紙面下部の広告での告知という有様。こうなのは私が購入した新聞だけかと思いましたが、どうやら他紙でも同様だったらしいです。やる気ないですね。

 スポーツ新聞にオート予想記事がないとなると、ではいったいどうやって予想を立てていこうか?と考えながらオートレース大阪区域まで行くと、その憂いは一気に解消されました。テーブルの上に、オート予想紙のコピーが積まれていたのです。出走表といっしょに。
 ↓これがその予想紙コピーと出走表。
 ar_osaka7.jpg

 オートレース大阪の記念すべき最初の発売は、飯塚でした。普通開催でこの日すでに2日目。
 予想紙は『オートタイムス』。本来ですと、関東のみで販売されている新聞です。関西には予想紙がないということで、どうやらコピーを作成して大阪まで運んできたようです。このオートタイムス、まともに購入すると500円します。しかしここオートレース大阪では、それがタダで手に入るのです。
 まあ何にせよ、これで予想を立てることができるようになりました。
 ちなみに、この予想紙コピーや出走表が置かれているテーブルには他に、オートレースのガイドブック、車券攻略法パンフレット、キャンペーンチラシといったものがありました。いずれもタダでもらえます。

 予想紙よりももっと、車券購入の際に欠かしてはならないもの、といえば出走表です。オートレースの出走表は、見開き1紙面を縦に3等分したレイアウトとなっています。どういうことか、写真で示したほうがよさそうですね。↓こういうことです。
 ar_osaka8.jpg

 1紙面にこの大きさのレースデータが3つ並んでいる、ということです。なので、出走表は最初2つ折りになっていますが、それをこの写真のように3つ折りにすると、見やすくなるのです。私はこれまで何度かオートレース場へ行きましたので、このことを知っていましたが、オートレース大阪の来客はやはり初心者が多いためか、出走表を2つ折りにしたままの人がほとんどでした。早く大阪でも、この出走表3つ折りが定着するといいですね。


 オートレース大阪の最初の発売が、なぜ飯塚になったのかと私は思いましたが、出走表の出場選手を見て納得しました。
 今開催の飯塚では、川口所属の森且行選手が出場しているのです。森選手は関西では最も名が知られているオートレーサーです(←「関西ではオートレーサーというと森選手ぐらいしか知られていない」をオブラートに包んだ表現)。それだけの有名選手が出場するということで飯塚を選んで、大阪の人たちに関心を向けてもらおうとの運営者の思惑でしょうか。確かに森選手の名前に引き寄せられる人は、今でも多くいますからねえ。
(続く)


(お知らせ!)
 このたび、当ブログのタイトルを

(旧)ボートレース好きの自閉症者ですが、何か?
              ↓
(新)ボート&オートレース好きの自閉症者ですが、何か?

 と変更いたします。
 オートレース大阪ができたことで、オートの車券を買う機会に恵まれるようになりましたので、今後オート車券勝負が増えることとなるゆえ、これからはボートとオート両方のファンとしてブログを書いていこうとの思いからです。
 今後ともよろしくお願いいたします。


(追記 2015-12-13)
 上記「出走表を3つ折りにする」について、わかりにくそうだったので、あらためてご説明いたします。
 オートレースの出走表は↓このようなレイアウトとなっています。
 ar_osaka10.jpg

 これを↓このように折るのです。
 ar_osaka11.jpg

 このほうが見やすいし、手に持ちやすいですよ。

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プロフィール

エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱えるボートレースとオートレースのファン。あと、たまに競輪も。
オートレース大阪ができて、関西にもオートレース熱発生の予感。
大の酒好き。



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