ボート&オートレース好きの自閉症者ですが、何か?

発達障害の一種、高機能自閉症を抱えるエビフライ飯が、好きなボートレース(旧「競艇」)とオートレースのこと、自身の障害のことを中心につづります。

ファジフーズがマンガで紹介される!

『ぐるなび』が運営するサイト『みんなのごはん』内にて『ぺろり!スタグル旅』というマンガの連載が始まりました。↓こちら。

 http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/stagru/3872

  このマンガは、ふたりの千葉(作中では「千葉ユニティ」と表記)サポの女子が、アウェイで行くスタジアムの食べ物を満喫する、というお話。言うなれば『ばくばく!バクチごはん』のサッカー版といったところでしょうか。
 で、この『ぺろり!スタグル旅』で第1回にて取り上げられているのが、ファジアーノ岡山のファジフーズなのです! ただし、作中では「ファジャーノ岡山」「ファジャフーズ」と表記されています。実はイタリア語の「gia」は「ジャ」の発音に近いので(例:「日本」は「Giapon」ジャポン)、ファジャーノでもあながち間違いではないのですね。
 話を戻しまして、サッカーのスタジアムグルメマンガで最初に岡山のファジフーズを取り上げるとは、この作者さんはよくわかっています。それだけファジフーズが全国的に知られていて、かつ好評であることの証といえます。
 今回登場している食べ物の中には、先日私がCスタにていただいた「ヨメナカセ」もありました。あとは何があるのか、それは読んで確認してください。

 このマンガ、食べ物だけでなくスタジアムの雰囲気も描写されていて、Cスタの外観やアウェイ自由席からのグラウンドの眺めなど、けっこう忠実に描写されています。あと、JR岡山駅の桃太郎像も描かれていましたが……この桃太郎像があるのは東口で、Cスタへ行くには反対側の西口からとなりますので、遠方からCスタへお越しの際は、この点にご注意ください。

 ちなみに、『ぺろり!スタグル旅』の第2回は岐阜。ここも長良川屋台村でスタグルが好評といわれている場所です!

公営競技場の食べ物に焦点を当てたマンガ『ばくばく!バクチごはん』

 2017年1月23日、ひさびさにお気に入りとなるマンガ作品に出会うこととなりました。『ばくばく!バクチごはん』(島田英次郎さん作・高橋コウさん絵、講談社刊)この第1巻がその日に発売されたのです。
 ↓こちらがその表紙。タイトル部分が少し切れてしまいましたが。
 bakuchi_gohan.jpg

 この作品は、駆け出し高校生アイドル・ひなこがイベントで訪問する各地の公営競技場で、その場所で販売されている名物の食べ物を食べて大満足する、そういう話です。
 登場する食べ物はすべて実在するものです。例えば、第1話ではボートレース江戸川を取り上げていまして、そこの牛もつ煮込みが登場していました。以前のこのブログで書いた↓これですね。
 edogawa_br25

 私も一度江戸川へ行って食べたことがあります。濃厚な味の煮込みでした。あとこれとは別に豚もつ煮込みもあります。↓これ。
 edogawa_br26

 詳しくは読んでいただいたほうが早いので、単行本の購入を検討されている方は↓こちらに第1話の試し読みがありますので、ぜひ読んでみてください。
 http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063546569

 今回発売となった『ばくばく!バクチごはん』第1巻に収録されている公営競技場は次のとおりです。
  • ボートレース江戸川
  • 川崎競馬場
  • 平塚競輪場
  • 川口オートレース場
  • 取手競輪場
  • ボートレース常滑
  • 大井競馬場
  • ボートレース宮島(前編のみ、後編は次巻に)
 私はこのうちの4場へと行きました。それだけにその話を読んで「ああ、そうそう、こんな感じやった」と思い出すことしきりでした。
 あと、各話の最後には原作者島田さんのコラムがありまして、それがちょっとした「公営競技場グルメガイド」の色彩を帯びた内容となっています。全国の公営競技場へ旅打ちに行かれる方は、これをご参考になさるとよいかもしれません。

 この『ばくばく!バクチごはん』公営競技が好きな方にオススメです。ちなみに第2巻は5月に発売予定とのことです。



『侵略!イカ娘』が連載終了

 週刊少年チャンピオンにて連載されていた『侵略!イカ娘』が、今日発売となった2016年13号で最終回となり、連載が終了しました。
 この作品、私はけっこうなお気に入りでして、これまで21巻までが発売されている単行本を全巻そろえています。そのお気に入り作品が終わりました。まあいつかは終わりの時が来るだろうとは思っていましたが、いざ実際に来るとなると、やはり少し寂しいものを感じますね。

 『侵略!イカ娘』は、季節がずっと夏で固定されている世界です。夏で固定とはいっても、途中で餅つきの話やスケートの話も出てきたことがありました。やはり作者さんは夏縛りの条件下でネタ捻出に苦闘していたのだな、と思わずにはいられませんでした。
 そんな中でも、作者の安部真弘さんは『イカ娘』を実に418話描き続け、9年近くもの間連載を続けてきたのです。これはたいしたものだと思います。何せ当初は短期集中連載の予定で始まった『イカ娘』、これが予想外の好評を得て正式連載に昇格。そしてそのまま連載は続き、アニメ化までもされて、気がつけば全418話、9年近くの連載となっていたのですから、世の中何がウケるかわからないものです。
 とにかく『侵略!イカ娘』がチャンピオン史上に名を残す作品となったことは、間違いないでしょう。

 なお、『侵略!イカ娘』最終の単行本となる第22巻は、5月8日に発売です。


(参照記事)

 面白いマンガを発見したでゲソ! 2009-10-26
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-83.html

 『イカ娘』テレビアニメ化 2010-04-08
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-156.html

 尼崎 第22回しらなみ賞競走 2012-05-13
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-509.html
(イカ娘のコスプレをしたマネキン人形の写真あり)

 『侵略!イカ娘』が安定した人気を保っているのはなぜか? 2013-06-12
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-642.html

なおも各方面で取り上げられる『聲の形』

 昨年各方面で話題となったマンガ『聲の形』今年に入ってもなお、各方面で取り上げられています。

 まずサッカーJリーグJ2のFC岐阜が、7月12日長良川競技場でおこなわれる対横浜FC戦にて、マンガ『聲の形』とのコラボマッチを開催するとのことです。↓こちらに詳細。

 http://www.fc-gifu.com/information/9215

『聲の形』作者さんは岐阜県大垣市出身。ゆえに『聲の形』においても、大垣の街の光景がそのまま作品中に使われていることが多々ありました。最近では作品中に登場した場所のモデルを訪問する「聖地巡礼」をする人もいるようです。
 実をいいますと私、作者さんが岐阜とゆかりがあることで、FC岐阜あたりが『聲の形』とのコラボ企画をやってくれはしないだろうか、と思っていました。それが今回こうして実現したというわけです。
 今回のコラボでは、
  • 作者さんのサイン会
  • 『聲の形』の原画展
  • デフフットサル(聴覚障害者のフットサル)女子日本代表の来場
  • 日本語ボイスバンク ・プロジェクトボランティア募集
  • 献血&骨髄ドナー募集
  • 『聲の形』とFC岐阜のコラボグッズ販売
 こういった催しがあるとのこと。単なるタイアップに終わらせず、派生する形でデフフットサルやボイスバンクにまでも波及させて意義あるコラボにしている姿勢がうかがえます。


 それともうひとつ。『聲の形』は東映制作でドラマ化され、道徳教材DVDとなるのだそうです。

 http://www.toei.co.jp/release/edu/1205822_977.html

 しかしこれ、見たところ原作と大いに異なっている印象です。何だかタイトルだけ借りてきて中身は別物になっているような気がしてなりません。まあ30分では原作のあれだけの長さを凝縮するのはほぼ不可能でしょうけど。

 2015年もまだまだ『聲の形』の余波が収まりはしないようです。


(余談)
 FC岐阜の公式サイトを拝見しましたが、ここの本拠地・長良川競技場ではスタジアム前広場に「屋台村」と呼ばれる数々の飲食店屋台が立ち並ぶとのことです。

 http://www.fc-gifu.com/fun-zone/gourmet.html

 地元の飛騨牛を使ったメニューを初め、実にバラエティに富んだ食べ物が販売されているようです。なんでも長良川の屋台村は「日本一のスタジアムグルメ」を目指しているようで、その意気込みがこの豊富なメニューに直結しているといえます。
 この屋台村、同じくJ2のファジアーノ岡山の「ファジフーズ」に匹敵する規模であることがうかがえます。ファジもうかうかしていられませんね!


(参照記事)
 2014年、話題となったマンガ『聲の形』 2014-12-21
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-753.html

『聲の形』にちょっとだけ関連した作品の紹介

 前回(http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-753.html)に引き続き『聲の形』関連のネタです。

『聲の形』を最初読んだとき、私はなんか既視感があるなーと思ったのです。障害者もの作品で、ヒロインが茶色髪のセミロング。そういった作品を以前目にした記憶が……と。その作品とは↓これでした。
 helen.jpg

『ヘレンesp』木々津克久さん作・秋田書店刊、全2巻。『聲の形』のヒロイン硝子の姿が、どことなくこの作品のヒロイン・ヘレンとかぶったのです。
 しかし、両者には大きな相違点があります。硝子が耳が聞こえないだけなのに対し、ヘレンは耳も聞こえなければ目も見えない、そして言葉を話すこともできません。この単行本の表紙でヘレンが連れているのは盲導犬なのです。
 一見すると悲劇の作品と思われるかもしれませんが、こちらは『聲の形』と比べると、重さはさほどありません。むしろヘレンの純真さにジーンと心にこみ上げるものが発してくる、ハートフルストーリーといえるでしょう。
 ちなみに、ヘレンも硝子と同じく、他人に自分の言葉を伝えるときには、スケッチブックに言葉を書いて相手に見せます(目が見えなくても字は書ける)。目が見えないので手話が使えないのです。


 あと『聲の形』に関連した(しているかどうかも怪しいのですが)作品を、もうひとつ紹介します。↓こちら。
 sora_hai.jpg

『空が灰色だから』阿部共実さん作・秋田書店刊、全5巻。
 この作品については、これまで何度かここで紹介しましたが、あらためて。
 この作品は「10代女子を中心に、人々のうまくいかない日常」を克明に描いた作品です。あるときはギャグ、あるときは不条理ネタ、あるときはホラー、あるときは心温まるお話と、非常にバラエティに富んだ構成となっています。
 そして、この作品の一番の売りは「読む側の心をえぐる展開が多い」こと。この「心をえぐる」は『聲の形』でも見られる特徴です。とにかく読み手の心をえぐらせ、それを脳裏にこびりつかせる点、ここが『聲の形』と似ていると思います。
『聲の形』を、序盤の重い展開をギブアップせずに乗り切って読んだという方ならば、この『空が灰色だから』を読んでも平気だと思われます。
 それと、この作品の作者・阿部共実さんは別作品『ちーちゃんはちょっと足りない』で「このマンガがすごい!2015」オンナ編にて1位を獲得されました。(オトコ編1位は『聲の形』)


 あと、今回ここにて紹介した作品についての関連記事を、下に掲げておきます。


(関連記事)
 人生は冒険の世界へ行くようなもの 2010-05-27
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-178.html
(ここの中で『ヘレンesp』を取り上げています)

 ハマった!『空が灰色だから』 2012-09-26
 ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-558.html

 自殺を考えている人、特に10代の人に『空が灰色だから』第46話を 2013-01-12
 ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-591.html

『空が灰色だから』は発達障害の見本市なのか? 2013-01-17
 ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-593.html

『空が灰色だから』が結構ウケた理由 2013-02-03
 ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-597.html

2014年、話題となったマンガ『聲の形』

 2014年ももうすぐ終わろうとしていますが、その2014年にもっとも話題となったであろうマンガ作品といえば、↓これでしょう!
 koe_no_katachi.jpg

 『聲の形(こえのかたち)』大今良時さん作・講談社刊、全7巻。
 この作品のあらすじは……
 主人公・将也は小学校6年のときに、耳が聞こえない少女・硝子と出会う。将也はそんな硝子に対し、当初からかったりちょっかいを出したりするが、やがて硝子の補聴器を壊し続けるなどの悪質なイジメをおこなう。
 その後、将也は補聴器破壊の件で学級裁判にかけられる。これで断罪された将也は、硝子同様に周囲からイジメを受けるハメとなってしまう。
 そして時は流れ、将也は忌まわしい思い出を引きずったまま高校3年に。そのとき、将也は硝子とまさかの再会。かつて自分が硝子に対して犯した罪の意識にさいなまれつつも、将也は懸命に硝子との関係の修復を模索していくのだった……
 というものです。

 この作品、正直言って「重い」内容です。読むのに相当な覚悟と心の準備をする必要があります。何せ序盤は、相当リアルな陰湿イジメ描写の連続。これだけで心をえぐられる気分に陥ります。そのため、読み始めてみたもののイジメ描写に耐え切れずに、ギブアップしたという人もいるようです。
 また、この作品に登場する大人キャラは、総じて人間的にクズといえる人が多く、これがかなり気分を害するものとなっています。いえ、これは決して貶しているのではありません。それだけキャラの人間性をありありと前面に押し出している、そしてそれが話にリアリティを持たせている、ということです。
 この『聲の形』は「読む側に衝撃と心のざわめきを呼び起こさせる」と、ネット上でまたたく間に話題となり、みるみる間に世間に広がっていき、マンガの中でもベストセラーに入る勢いを見せました。
 そして、「このマンガがすごい!2015」オトコ編にて、見事1位を獲得しました!

『聲の形』一度読んでみて損はないと思います。ただし、読む前には心おだやかな状態にしておくことをおすすめします。


(関連記事)
 『変光星』『平行線』が復刊! 2014-07-06
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-724.html
(内容が『聲の形』に近いと紹介)

『侵略!イカ娘』が安定した人気を保っているのはなぜか?

 先日、6月7日にマンガ『侵略!イカ娘』の単行本第14巻が発売されました。
 私はこの作品結構好きでして、↓を書いたときからハマりにハマって、現在まで至っております。

 面白いマンガを発見したでゲソ! 2009-10-26
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-83.html

 で、この作品はのちにアニメ化され、それを機に一気に人気が沸き上がることとなりました。

 『イカ娘』テレビアニメ化 2010-04-08
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-156.html


 思えばこの作品、2007年に『週刊少年チャンピオン』にて、当初は短期集中連載の予定で連載が始まりました。それが好評を得たことで、そのまま正式連載に移行。それだけの魅力がある作品だったということです。
 この私も、2009年に『イカ娘』の存在を知り、読んでみて一気にハマりました。そんなもんで、当時発行されていた単行本5巻までをまとめて買ったのでした。

 この『侵略!イカ娘』、季節がずっと夏という設定です。こういった縛りがあるにもかかわらず、連載はネタが尽きることなく今年で280話を超え、現在も安定した人気を保っています。気がつけば、いまや『イカ娘』はチャンピオンでは長期連載作品の部類に入っています。
 では、なぜにこれだけ『イカ娘』が人気を保ち続けているのか。それはこの作品がチャンピオン誌上において「読む側をホッとさせてくれる、癒しの効果」があるからではないかと、私は推察します。
 週刊少年チャンピオンといえば「濃いバイオレンス作品」が多く、またギャグ陣も過激ネタ・下ネタが強い作品が多いという、全体的に「濃い」イメージがあります。そんな中で『イカ娘』のような作品は異色と映ります。なにせ『イカ娘』は、スッキリとした見やすい絵で全体的にゆるーい作風、下ネタほとんどなしの優等生ぶり。ファミリー向けといってもいい内容です。
 この作風が、濃いチャンピオンにおいて「息抜き」の効果を呼んで、結果読み手をホッとさせ癒される。これが『イカ娘』人気の元となっている、そんな気がします。

『侵略!イカ娘』は、連載が進むにつれて登場人物も増えてきて、季節が夏限定でもどんどん世界が広がってきて、ますます面白さが増してきています。今後も安定した人気が続くことでしょう。まあでも、作者さんには無理をしないでもらいたいと思います。

『空が灰色だから』が結構ウケた理由

 私もこのブログにて何度かネタにしたマンガ『空が灰色だから』(以下『空灰』)。この作品が、先日発売された週刊少年チャンピオン2013年9号で連載終了となりました。
 前号には「次号最終回」とも何とも書かれておらず、次の号以降も普通に連載が続くものとばかり思っていたところに、突然の連載終了。正直、寝耳に水でした。

 しかし、私としてはこれでよかったのではないかと思います。

 作者さんはオムニバス形式という、一話一話登場人物や背景が異なる内容を、毎週発表していったのです。しかもそれを58話も続けて描いていったのですから、これだけでも大したものです。
 無理に連載を続けさせて作品も作者もダメにしてしまうより、今回のようにそれなりに人気を集め話題になって、それが維持された中で終了したほうが、ずっとマシだと思います。そのほうがファンの記憶に強く残るものですし。
 まあ何にせよ『空灰』は、チャンピオンにおいて伝説の作品となることは確実でしょう。

 で、この『空灰』が、なぜ多くのマンガファンにウケたのか。それを私なりに考えてみました。
 思うに『空灰』を読む人の多くが、この作品の登場人物と同じような体験をしていて、それに共感しているからではないか、と。
 この作品の基本コンセプトは「思春期の十代を中心に、うまくいかない日常を描く」こと。そこには思春期ならではの「あるある」とうなずける世界が垣間見えます。
 特によく見られるのが「人間関係がうまくいかない」ネタ。中学生ともなるとひとつ上の高度なコミュニケーション技術が求められるがゆえ、それに及ばない者はことごとく周囲から人が離れていき、孤立へと追いやられる。また、ささいな思い違いで仲のよい友達とすれ違ってしまい、これもまたやがて孤立へと進んでいく。このような過酷な状況が、思春期にはあるものなのです。
 そういった状況の中ですから、たいていの人は多かれ少なかれ人間関係で悩んだ体験をしていることでしょう。そういった青春時代のほろ苦さが思い出され「あー、こんな風にうまくいかないこと、よくあったわなあ」と話の内容に共感する。
 そこがウケた理由ではないかと、私は考えます。


 まあ何にせよ『空灰』はこれで終わりとなりました。最終巻となる単行本第5巻は、3月8日に発売です。
 この『空灰』全5巻を、中学校・高校の道徳の教科書にすれば、案外優れた教育効果があるのではないか、とも思うのですが……さすがにそれは過大評価ですかねえ。


(参照記事)
 ハマった!『空が灰色だから』 2012-09-26
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-558.html

 自殺を考えている人、特に10代の人に『空が灰色だから』第46話を
 2013-01-12
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-591.html

『空が灰色だから』は発達障害の見本市なのか? 2013-01-17
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-593.html

『空が灰色だから』は発達障害の見本市なのか?

 以前私が↓こちらにてネタにしたマンガ『空が灰色だから』。(以下『空灰』)

 ハマった!『空が灰色だから』
 2012-09-26
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-558.html

 自殺を考えている人、特に10代の人に『空が灰色だから』第46話を
 2013-01-12
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-591.html


 先日単行本最新刊の第4巻が発売となったことで、マンガファンの間ではちょっとした話題となっています。読んでいてかなり余韻が残る、また救いようのないオチの話が多いにもかかわらず、かなりの人気を集めているようです。
 で、この『空灰』あらためてどんな内容なのかを説明いたしますと「主に思春期の人々のうまくいかない日常を描く」作品であります。ときにはお笑いネタ、ときにはホラーネタ、またときには心温まるネタと、話によってどの方向に行くのかがまちまちであり、それもまた『空灰』の魅力のひとつとなっています。
 それとこの作品、登場人物のバラエティの豊かさもまた魅力です。オムニバス形式のため、一話一話登場人物が異なるのです。なので初めて読む人は予備知識なしで読めますし、続けて読んでいる人には次々と出てくる新しい登場人物を心待ちにする楽しみがあります。

 私、この『空灰』を1巻から4巻まで読んできましたが、登場人物のうち何人かが「こいつはもしかすると発達障害ではないか?」と思えたのです。その特徴が現れているように見えたことで。まああくまで私が見た限りでの話ですが。
 例を挙げると、


・2巻第14話「おはよう」の真角
 他人と話を交わすのが苦手。小学生の挨拶にも挨拶で返すことが困難。相手によって言葉を選ぶのも苦手で、年下に対しても敬語を使ってしまう。練習を積み重ねた結果、小学生に挨拶を返すことはできたが、そのあとフリートークをふっかけられ、予想外のできごとにただただ困惑。適切に答えを返せず。

・2巻第24話「世界の中心」の犬神愛智
 世界のあらゆるものが、自分基準であると思い込む。自分を絶対化する。しまいにはいくつもの小説が「自分の自作小説のパクリだ」と思うようにも。

・4巻第40話「マシンガン娘のゆううつうつうつうつうつうつうつうつうつうつうつうつうつ」の乙香
 ひとたび会話となると、マシンガンのごとく思ったことをそのまま口に出す。相手が話す途中でも遠慮なしにしゃべくりまくる。相手の心情も考えることなく。そのあとで、しゃべりすぎて相手を考慮していないことに気づき、深い反省の念に包まれる(つまり自覚はしている)。しかし時がたてばまた元のとおり、マシンガントークの連発。

・4巻第46話「初めましてさようなら」の磯辺
 人と話すのが苦手、距離感をとるのが苦手。本人いわく
「中学生になった途端、空気を読むことが大切になって、読めない私はすべりまくって、冷ややかな目で見られて、ひとりぼっちになった」
 とのこと。そしてそれが原因で自殺。


 ……と、こういった人が『空灰』登場人物に存在しています。人との会話が苦手、自分絶対主義に陥りやすい、他人への考慮に欠ける、場の空気を読むのが苦手。これら発達障害の特徴に見事に当てはまっています。
 先ほど「うまくいかない日常を描く作品」と書きましたが、私もそのうちのひとりである発達障害当事者などは、まさに「うまくいかない日常」の繰り返しでしょう。人間関係の構築に難があり、それが日常生活にも支障をきたしているがゆえ、日々の生活が「うまくいかなく」なるのは必然なのです。
 それを考えると『空灰』に「発達障害ではないか」と思える登場人物が出てくるのは必然、といえるかもしれません。この作品、ときに「発達障害の見本市」の様相をなしているのでは、と感じます。
 まあ当然のごとく、作者さん本人はそのような意識などまったくなしに描いているのだと思いますが……発達障害持ちの私から見ると、フィルターがかかってそのように見えてしまうのです。でもまあ、これもまたこの作品の楽しみ方のひとつともいえるでしょうか。

 私はこういった「発達障害かも」と思える登場人物、これからも描いてくださってよいと思っています。むしろそれに期待しています。

自殺を考えている人、特に10代の人に『空が灰色だから』第46話を

 先日報じられ、今も世間の話題となっている、大阪の高校生が教師からの体罰を苦にして自殺した事件。これに限らず、10代の人たちの自殺は後を絶ちません。

 そんな中、先日実にタイムリーに「自殺する前に、これを一度読んでみてはどうか?」と思わずにはいられないマンガ作品を、私は目にしました。
 秋田書店刊『空が灰色だから』(阿部共実さん作)第4巻に収録されている、第46話「初めましてさようなら」です。
 sorahai4

 この話、次のような内容です。
(注・以下、ネタバレとなる詳細な話の内容の記述があります。あらかじめご了承ください)



======================
 ある中学校。ここでは3年前に女子生徒が自殺した。
 そこでの夜。女子生徒・磯辺がなぜか夜中の学校を歩いている。すると屋上から泣き声が。そこにはひとりの女子生徒がいた。彼女の名は宮本。お互い顔を合わせて驚くふたり。

宮本「幽霊が出たのかと」
磯辺「うん、私は幽霊だよ」

 また驚く宮本。実は、磯辺は3年前に自殺した女子生徒で、今は幽霊となっていたのだった。
 宮本は磯辺に、自分が今ここ屋上で何をしていたのかを語る。両親の離婚で転校することになり、未来を悲観して服薬自殺を図った。だが死ねておらず意識が戻り、泣くだけだったという宮本。
 そんな宮本に、磯辺は「自殺はあとが辛いぞ」と忠告。磯辺は3年前、学校で周囲に溶け込めずひとりぼっちになり、世の中が嫌になって自殺した。その後地縛霊となってしまい学校から出られず、夜は誰もいなくなった学校でずっとひとりきり。
 また、今でも死んだ磯辺のために生徒が花を置いてくれるが、幽霊である今の磯辺では彼らに声が届かない、誰ともふれあえない。本当のひとりぼっちになってしまったと言う磯辺。そして涙ながらにこう言う磯辺。

「家族のみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいの毎日だよ」
「後悔でたくさんの毎日だよ」
「ただひとりぼっちで後悔を繰り返すだけが今の私の世界だよ」

 それを聞いた宮本は、死ぬのを思いとどまる。そして磯辺のもとから立ち去ろうとする宮本。
 すると屋上出入り口付近で、宮本はあるものを発見。それはなんと自分の死体だった。
 せっかくこれから生きようと考えていた矢先だというのに、実は宮本はもうすでに死んで、幽霊となってしまっていたのだった。
======================
(ネタバレ記述ここまで)




 読んでいて胸にこみ上げるものが出てきました。この話、私にとっては『空灰』屈指の名話です。

 実は私も、10代の頃世の中と未来に絶望して、何度も自殺しようかと考えたことがあった人間でした。さらにその頃の私は、学校で周囲に溶け込めずに孤立していたのでした。まさにこの話の磯辺のごとく。
 今この話を読んで、私は「ああ、あのとき死ななくてよかった」と思うことしきりです。同時にあの頃を思い出し「あの頃は、私もまだまだ甘っちょろかったなー。でもあのときがあったからこそ、今の自分があるんよな」とも。
 生きていれば、たとえ辛いことがあろうとも、いつかは光明が差す。自分で自分の道を切り開く力は、誰にでも備わっているもの。私は今こうして生き続けていて、それをとみに実感しています。

 だから、安易に死を選択することはしないでほしい。私はそう願うのです。



(参照記事)
 ハマった!『空が灰色だから』
 2012-09-26
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-558.html

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