2017-12-21

第72回甲子園ボウル観戦記・3

 アメリカンフットボールに対し「ルールがわかりづらそう」と思い込んで、敬遠している人がよくいます。実はアメフトという競技、ルールはさほど複雑ではないのです。基本的に次のことさえ頭の中に入れておけば、だいたい観戦を楽しめるようになります。
  • コートに出られる1チームの人数は11人。
  • 選手の交代は自由、回数制限なし。
  • 攻撃側・守備側にはっきりと分かれる。チームは攻撃メンバーと守備メンバーの2通りをそろえる。
  • 攻撃側はコート一番端のエンドゾーンを目指してボールを進めていき、守備側はそれを阻止する。
  • 攻撃の基本は、ボールをプレー開始位置から10ヤード以上進めること。4回のダウン(攻撃権)が与えられ、その4回のうちに10ヤード以上進める。
  • ダウンの呼び名は1stダウン・2ndダウン・3rdダウン・4thダウン(野球の1アウト・2アウトと同じようなもの)。
  • 4回のダウンのうちに10ヤード以上ボールを進めたら、ダウンが更新されて次の攻撃は1stダウンからとなる。
  • 4回のダウンで10ヤード進められなかったら、攻守交代。
  • 攻撃側のパスを守備側が途中で捕球した場合(インターセプト)、その瞬間に攻守交代となる(ターンオーバー)。
  • プレイ中に反則があった場合、ボールの位置を反則を犯した側の後方へ移動させる措置が取られる。
  • エンドゾーンまでボールを運んだら、タッチダウン。6点。
  • 攻撃中にボールを蹴ってゴールポスト内に入れたら、フィールドゴール。3点。
  • タッチダウンの後にエンドゾーン前3ヤードの位置でトライフォーポイント(TFP)と呼ばれるボーナスゲームをおこなう。これでフィールドゴールなら1点、タッチダウンなら2点。
  • 試合はクォーター制。

 ……と、これらの説明をご覧になって、お気づきの方もいらっしゃることでしょう。同じくアメリカで生まれた競技、野球に似た点があることに。攻撃側と守備側に分かれることや、アウトに似たダウン。そして野球同様にプレーが幾度となく途切れ、「間」が生じつつ試合が進んでいきます。アメフトは大ざっぱに言えば「ラグビーに野球の要素を加えて、アメリカ国内で独自のルールに変えた球技」なのです。なのでラグビーとは全くの別物、似て非なる競技です。


 さて、肝心の甲子園ボウルの試合ですが、次のような展開でした。

 第1クォーター、先制のタッチダウンを決めたのは関学。TFPのフィールドゴールも決めました。その後日大も反撃しタッチダウン。しかしTFPは関学にブロックされ得点となりませんでした。第1クオーター終了時点で、関学 7-6 日大。
 第2クォーター、関学がフィールドゴールで3点追加。これは関学ペースかなと思いきや、日大は第2クォーター終了間際に逆転のタッチダウン。今度はTFPのフィールドゴールを決めて、前半は 関学 10-13 日大 で終了。 

 アメフトの試合は、第2クォーターと第3クオーターの間にのみ休憩時間があります。ハーフタイムです。第1と第2の間および第3と第4の間はコートチェンジのみで、休憩時間はありません。
 このハーフタイムの間、グラウンドではハーフタイムショーがおこなわれました。武庫川女子大学付属中学校・高等学校・幼稚園・保育園のみなさんによるダンス「百花繚乱 平和へのメッセージ」 武庫川女子大学、通称武庫女は甲子園からわりあい近い場所にある学校。その付属学校・園のみなさんが甲子園のグラウンドでダンスを披露する、まさに「武庫女オールスターズ」の演技といえます。
 武庫女オールスターズの演技を見終えたなら、いよいよ後半開始です!

 第3クォーター、逆転し勢いに乗ってきた日大がタッチダウン! TFPのフィールドゴールも決め、勝利に向けて大きな点を獲得。さらにそのあとフィールドゴールを入れて、第3クォーターは日大ペース。第3クォーター終了時点で、関学 10-23 日大。
 いよいよ最後の第4クォーター、劣勢だった関学が反撃に出ます。タッチダウンを決めTFPのフィールドゴールも決めて、詰め寄ります。その後関学は攻めに攻めていきはしますが、あと一歩及ばず。
 第72回甲子園ボウル、結果は……

    関学 日大
  1Q   7   6
  2Q   3   7
  3Q   0  10
  4Q   7   0 .
  計   17  23


 日本大学フェニックスの優勝!! 日大は実に27年ぶりの優勝となりました。これにより、日大は翌年1月3日東京ドームでおこなわれる「ライスボウル」に出場が決まり、そこで社会人の王者と対戦します。

 今回、初めて甲子園ボウルの試合を観戦しましたが、もうとにかく素晴らしい戦いを見せてくれたことに感謝!です。私の誕生日はこの甲子園ボウル観戦のすてきな思い出に包まれて、すてきな誕生日となりました。野球のときとはまた違う甲子園の姿を目にできたことも、私の脳を活性化させてくれました。行ってよかったです! 機会があるなら、また来年も見に行こうかなと考えています。
 

(おまけ)
 阪神甲子園球場の近くには「ららぽーと甲子園」という大型商業施設があります。その中にあるハワイアンハンバーガーの店に入って、テリヤキバーガーをいただきました。
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 重厚なパティに厚切りのチーズがはさまり、ボリュームはたっぷり。これはもはや「料理」と呼ぶにふさわしい品。これを食べたら、大手ファーストフードチェーンのハンバーガーなど著しく安っぽく感じられます。
 甲子園球場の近くにはこういったものを味わえる場所があります。試合観戦後にららぽーとに立ち寄るのもいいと思いますよ。

2017-12-20

第72回甲子園ボウル観戦記・2

 第72回甲子園ボウルが開催された2017年12月17日。実をいいますと、12月17日は私の誕生日でもあります。この日は自分による自分への祝いのつもりで、甲子園ボウルを観戦に行きました。
 それはさておき。私は10:00から入っていた甲子園歴史館の展示を見終え、10:40ごろになって甲子園球場へと入場しました。観客席へと来て、目の前に映った甲子園のグラウンドは……
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 内野にも芝が敷かれ、グラウンド一面が緑と化していました。甲子園ボウルのときには、このようにグラウンドが変えられます。これはこれで、なかなか趣があっていいものです。野球のときとはまた違う甲子園の「もうひとつの顔」といってよいかもしれません。
 しかし、この内野に芝を敷いたグラウンド、甲子園ボウルが終わった後はまたはがして、削ったピッチャーマウンドを復元するという作業を、阪神園芸のみなさんがおこなうのだろうなあと、ふと思ってしまいました。
 銀傘下のスコア表示も↓このようになっていました。
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 グラウンドでは9:10から、招待試合として中学生によるタッチフットボールの試合がおこなわれました。タッチフットボールというのは、タックル禁止で相手へのタッチがその代わりとなるアメリカンフットボールです。
 また、小学生によるフラッグフットボールの試合もおこなわれました。このフラッグフットボールというのも、アメフトの弟分のような競技です。なんでも、フラッグフットボールは小学校の体育でおこなうことが必須となるそうです。
 このほか、大手前大学のジャズ研究部による演奏もあり、さながらこの日の甲子園は「お祭り」の雰囲気を醸し出していました。

 さて、甲子園ボウルの試合開始までまだまだ時間がありますので、例によってなんやかんやと飲み食いするといたしましょう! これもまた、甲子園へ来たときの大きな楽しみであります。
 ↓まずは、やはり甲子園へ来たなら食べたい、甲子園カレー。今回は「黒カレー」を注文しました。
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 普通のものより味は濃厚でしたが、もう少し辛さがほしいところだな、というのが個人的な感想です。
 ↓今度は上にぎり寿司をビールといっしょに。
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 ↓タイ風辛味焼きそば「パッタイ」も食べてみました。
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 パッタイは米麺の焼きそばで、具にニラやエビが入っていて、ニンニクとトウガラシで味付けされています。なので少々辛味があります。米を麺にする文化は日本にはないので、こういったものは異文化への接触となるのですよね。米麺は小麦の麺と比べて硬く、歯ごたえがあります。
 続いては、↓ビールのツマミに焼き鳥・豚串焼き・ピザを。
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 いやー、なんという節操のないツマミでしょう。でもこれらすべて、ビールによく合うのですよねえ。


 試合開始が近づき、グラウンドでは関学・日大両校による応援合戦が始まりました。これぞ大学同士の試合ならではです。日大はチアリーダーのみでしたが、関学のほうはチアリーダーに加え、学ランを着たいかにも「応援団」という人たちが応援をおこなっていました。
 試合前には東京藝術大学の学生による、国歌独唱。聞いていてほれぼれする歌声でした。


 13:05がやってきて、いよいよ甲子園ボウル、関学ファイターズ vs 日大フェニックスの試合開始です! 戦士と不死鳥が今、激突する!

(続く。次で終わり)



2017-12-17

第72回甲子園ボウル観戦記・1

 2017年12月17日、私は阪神甲子園球場へと行ってまいりました。
「えっ、こんな季節に野球?」いえいえ、野球ではなくアメリカンフットボール。大学アメフト日本一を決める「第72回甲子園ボウル」を観戦しに行ったのです。
 今年は野球シーズンに甲子園へ行く機会に恵まれず、春の選抜高校野球も夏の全国高校野球も見に行けず。気がついたら野球シーズンが終わっていました。でもせめて1年に1度でも甲子園へ行きたいと考えている私は、ならば甲子園ボウルを見に行こうと決めました。これでも甲子園へ行ったことにはなりますから、1年に1度のノルマ達成です。
 第72回甲子園ボウル、正式には「三菱電機杯 第72回毎日甲子園ボウル」の名称です。三菱電機と毎日新聞社の2社の協賛です。ここで対戦するのは、

 西日本代表 関西学院大学ファイターズ
      vs
 東日本代表 日本大学フェニックス


 両校ともにアメフトの名門校で、過去に数多く甲子園ボウルで対戦しており、今回が29回目。まさに伝統の一戦。そのうえ、ファイターズ=戦士とフェニックス=不死鳥の対戦ときています。RPGみたいでなかなかロマンティックではありませんか。

 甲子園ボウルの試合開始時刻は13:05。阪神電車甲子園駅へ着いたのは9:30ごろと早めでした。冷たい風が吹く中、甲子園近辺はいつもとは違う雰囲気でした。球場までの看板が↓甲子園ボウル仕様となっていたのです。
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 本来、野球をやるためのグラウンドでアメフトをおこなうことで、座席の構成が野球のときとは異なっています。グレードの最も高い席であるグリーンシートは「内野自由席」となり、それよりも一段グレードが下がるアイビーシート・ブリーズシートが「内野指定席」となっています。これはグラウンドの見え方による分け方で、内野指定席はコートサイドからの眺めで全体を見渡せることから、値段が高めに設定されていました。
 やってきました阪神甲子園球場。
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 私は今回、内野自由席で観戦することにしました。しかしなにぶんまだ時間があり余っていることで、まず入場前に球場の周囲を歩いて1周することに。歩いていると↓こういうものが。
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 このほか、関学・日大両校の関係者たちが集まってグッズ販売をしたり、学内スポーツ新聞を配布したりしているのを目にしました。ぐるりと1周して球場そばの高架道路下を見てみれば、日大のチアリーディング部と吹奏楽バンドが練習をしていました。この高架道路下はこのような練習場所にもってこいの場所ですね。
 まだ時間があるので、次に私は甲子園歴史館へ。この日は甲子園ボウルの入場券かパンフレットを提示すれば、入館料が100円引きとなっていました。
 甲子園歴史館では、野球関連だけでなく甲子園ボウルの展示もあります。この日は特別に↓これらが展示されていたのです。
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 これらは甲子園ボウルで優勝した大学に贈られる優勝カップ。2つあります。右が毎日新聞社杯、左が三菱電機杯です。はたして、この2つの優勝カップを手にするのは関学なのか、日大なのか。

(続く)

2016-08-14

2016年の甲子園ぶっ通し観戦デイ!

 2016年8月11日、私は第98回全国高等学校野球選手権大会がおこなわれている、阪神甲子園球場へと行ってまいりました。昨年の春以来の訪問です。
 私が行った8月11日は、今年2016年から祝祭日「山の日」です。私はこの日ぐらいしか行ける日を確保できそうになかったこと、また年に1回は甲子園を訪れたい思いが強いことから、この日に甲子園へと足を運んだ次第です。
 この日は第1試合の開始が9:30。開門は7:45となっていました。私は開門時刻の約40分前に甲子園に到着しましたが、この時点でもうすでに入場券売り場の前には行列が! しかしその規模は、高架道路から阪神電車甲子園駅の中間点あたりまで。このぐらいの規模ならば、どうやら入場はできそうだと思いながら、私は列に並びました。
 1時間近く並んでようやく入場券を手に入れ入場。今回私は、この日の試合をすべてぶっ通しで見るつもりでしたので、バックネット裏の中央特別自由席を購入しました。
 なお、今年から高校野球において甲子園球場およびその周辺の写真をインターネット上に掲載することが禁止となったとのことで、ゆえに今回は写真を掲載していません。あしからず。

 それでは、この日の試合すべてのダイジェストです。この日は3試合でした。


 第1試合 八王子 1-7 日南学園

 序盤は両者とも無得点のまま試合が進みましたが、5回に日南学園が先取点。6回には一挙5点を取るビッグイニング。計13安打の猛攻を見せた日南学園が勝利。


 第2試合 富山第一 1-0 中越

 この試合が、この日の私にとってのベストゲームでした。
 8回まで両者ともに無得点。しかも富山第一はここまでノーヒット(ただし、エラーやフォアボールでの出塁はあり)。つまり9回表に中越が点を取り、中越のピッチャーが9回ウラに相手打線をノーヒットに抑えたならば、彼はノーヒッターゲームを達成できるわけです。
 しかし9回表中越の攻撃は1点も取れず。ならば延長のうえでノーヒッターを達成するのかと、中越ピッチャーに注目が集まります。
 その注目の9回ウラ、中越ピッチャーは1アウトを取りましたが、その次に富山第一はついにセンター前へツーベースヒットを打ち、ノーヒッターを崩しました。さらにそのあと、劇的なサヨナラタイムリーヒットを放ち富山第一の勝利。
 中越ピッチャー、打たれたヒットはたったの2本。しかしその2本で取られた1点で敗れるという、もう無念としかいいようのない敗れ方でした。


 第3試合 嘉手納 10-3 前橋育英

 3回表に嘉手納が先取点。その回のウラで前橋育英が逆転。5回にも1点を取り6回までは前橋育英が2点リード。
 ところが7回表、嘉手納打線が爆発。ヒットにヒットを重ねて、この回なんと大量8点を取って逆転。文字通りのラッキーセブンとなったのでした。


 暑い中での観戦でしたが、やはりこういった高校球児たちの一投一打を生で見るのは、その一生懸命さ・ひたむきさに心ひかれ、大変さわやかな、すがすがしい気分にさせてくれるものです。毎年この季節の甲子園が「観光地」となるのも、その思いを抱きたい人たちが多いからでしょう。
 さて、この次の甲子園訪問は来年になるでしょう。春になるか夏になるかわかりませんが、1年に一度は絶対に行ってやります。

2015-03-24

甲子園訪問2015春・後編

 甲子園、ここはやはりいつ来ても心が躍ってくる、そんな気持ちにさせてくれる場所です。グラウンドの芝生と土は「野球の原風景」を思わせてくれます。また、観客たちを見ていても実にさまざまな人たちが観戦にきているものでして、この甲子園という場所が多くの人から愛されていることを、あらためて認識させてくれます。

 そんな心躍る場所・甲子園での楽しみのひとつが、何といっても場内の食べ物! 結局私はこれに行き着いてしまうのですよ、はい。
 今回私が食したのは、次に挙げる4品です。
 ↓まずは定番中の定番、甲子園カレー。
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 これ、私は2杯食べないと物足りません。1杯の量が少なめなので。

 ↓内野にあるケンタッキーフライドチキンにて販売されている「ケンタ丼」
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 甲子園限定の品だというので買ってみましたが……何のことはない、単なる鳥天丼です、これ。ご飯の上には鳥天ぷらの他にシイタケ・サツマイモ・シシトウの天ぷらも乗っています。

 甲子園観戦となると、ビールを飲みながら試合を見るのがまた最高の気分です。ビールには↓ピザがよく合うものです。
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 思い切って2ピースの「ツーベースセット」を食べてしまいました。ミートソースソーセージとイタリアントマト。

 内野には寿司を販売しているところもありまして、そこでは↓この「虎巻き」なるものもあります。
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 この甲子園が阪神タイガースの本拠地であることにちなんでの品。海苔巻き寿司と卵巻き寿司を交互に並べて虎模様にしています。

 いやー、さすがにここまで食べまくると、腹はパンパンになりましたねえ。そのおかげで、この日は夕食をとらなくても平気でした。食いだめしたようなものですね。
 このブログをご覧の皆様も、写真を見ただけで腹いっぱいに感じられたのでは? ボリュームある食べ物ばかりですからね。

 あと、この季節の甲子園観戦となると、春先とはいえ浜風が吹いてきて少し寒く感じられるものです。そんなときには↓このホットワインで温もれます。
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 カップが曇っていることで、ワインが温かいことがおわかりかと思います。ホットワインは観客席で売り子さんたちが販売に回ってきます。

 で、毎度思うことなのですが、甲子園は場内の食べ物飲み物の値段が高い! なので私にとっては、甲子園で好き放題飲み食いすることは、年に数回のぜいたくという位置づけです。
 でも私はこの甲子園という場所が大好きです。冒頭で述べたように、心躍らせる場所ですから。

 さーて、次に甲子園を訪問できるのは、いつになるでしょうか。

2015-03-23

甲子園訪問2015春・前編

 春はセンバツから――この謳い文句に吸い寄せられるように、2015年3月22日、私は第87回選抜高校野球がおこなわれている阪神甲子園球場へと行ってまいりました。
 この日は大会2日目。今治西(愛媛)vs桐蔭(和歌山)、静岡(静岡)vs立命館宇治(京都)、木更津総合(千葉)vs岡山理大付(岡山)の3試合がおこなわれたのでした。

 この日、私は午前中に用事があったために、開門から入場することはできませんでした。なので甲子園に到着したのは用事が済んだ後、昼前でした。そのときは第1試合の今治西vs桐蔭が終盤にさしかかっていたころでした。
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 ↑昔みたいに、外壁がツタに包まれるのはいつなのでしょう。
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 私は甲子園へ行ける機会などそうそうないので、思い切って中央特別自由席、すなわちバックネット裏の席を買いました。そしていざ入場と思っているときに、救急車が甲子園の近くまでやってきました。
 どうやら甲子園場内でケガ人か急病人が発生したようです。救急車が停まり、係員が道を開けるよう呼びかけていると、場内からは現在の試合を戦っている選手のひとりが、ストレッチャーに乗せられて運ばれてきたのでした。おそらく試合中のケガだろうと、このときは思いました。こういう事態を生で目にしてしまうと、それだけで心配になってきますよね。
 あとで毎日新聞センバツサイトを見てわかりましたが、この選手は頭部にデッドボールを受けたとのこと。ならば救急車を呼んで当然ですね。

 さっき救急車に担ぎ込まれた選手の無事を祈りつつ、私は入場しました。私の眼前には、変わらぬ甲子園のグラウンドが広がっていたのでした。ああ、今年もこの甲子園のグラウンドを生で目にすることができた、これだけでも私は幸せだ、そんな思いがこみ上げていました。
 私が入場してまもなく、第1試合は終了しました。今治西 11-7 桐蔭。桐蔭は関西の高校であるだけに、観客も多めに入っていたようでした。さらに次の試合も関西勢が登場するとあって、観客の数はさほど変わっていないようでした。

 それから30分ほどで、第2試合・静岡vs立命館宇治プレイボール。立命館宇治は初回に先取点を挙げたものの、その後静岡の猛攻に遭いあっさりと逆転されてしまいました。静岡のピッチャーは立命館宇治打線を4安打に抑える好投を見せ、結果は、静岡 7-1 立命館宇治。またも関西勢敗退です。

 次の第3試合・木更津総合vs岡山理大付。さっきまで甲子園のスタンドの大部分を埋めていた観客は多く引いていったようで、うって変わってスタンドに空席が目立つ状態となりました。まあ関西勢が出場しない試合となると、やはりこうなるのは必然ですよねえ。
 そんなスタンドの状況でありますが、実は私、この試合を目当てにこの日甲子園へと来たようなものなのです。
 私は故郷が岡山であるがゆえ、必然的に岡山理大付を応援してしまいます。そのうえこの岡山理大付といえば、1999年夏の全国大会にて準優勝となった輝かしい功績を残しているところです。その夢よ再びとばかりに岡山理大付に期待をしていたのですが……結果は、木更津総合 8-3 岡山理大付。岡山理大付は残念ながら1回戦敗退でした。
 岡山理大付、2回に先取点を挙げて幸先いいと思ったのもつかの間、3回に木更津総合がホームランを含めた猛打であっさり逆転。前の試合と似たようなパターンとなってしまいました。
 その後岡山理大付は一時は1点差に詰め寄るものの、木更津総合がまた追加点を挙げて5点差まで離されてしまいました。それから岡山理大付はヒットを重ねてランナーを出すものの、それから後の打線がつながらずに残塁続き。結局そのまま木更津総合の勝利となりました。
 岡山理大付、敗れはしましたが、まだ夏があります。今回の敗戦の悔しさをバネに、また夏に甲子園に来てください!

(後編へ続く)


(おまけ)
 ↓JR新大阪駅構内に出ていたお知らせ。
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 JR西日本がこういったお知らせをモニターテレビで放映するということは……
 JR甲子園口駅を甲子園球場の最寄駅と勘違いして、甲子園口駅で「甲子園球場はどこですか?」とたずねてくる客が多いことに、JR西日本がウンザリしているのでしょうね。

2014-08-21

2014年もやはり甲子園へ行きました・3

 甲子園歴史館のバックスクリーン裏通路に展示されているものは「まんがと甲子園」だけではありません。他にもいろいろあります。
 まず「阪神タイガース背番号ヒストリー」それぞれの背番号を、どの年代にどの選手がつけたかが、年表形式で紹介されています。この中で背番号「10」をつけたのは後にも先にも、藤村富美男だけ。全背番号の中でもひときわ異彩を放つ背番号です。
 次に「なつかしの選手名板」かつて回転板式だった甲子園のスコアボード。その当時は手書きで、板に白ペンキで選手の名前を書いていたとのこと。この手書きの選手名板の現物が、通路の壁に展示されています。
 あとは「高校野球ユニフォームギャラリー」「高校野球春・夏大会やぐら(第1回からの高校野球全大会の概要の展示)」「甲子園人物録」といったものが、バックスクリーン裏通路にあります。通路も充実した展示です。

 バックスクリーン裏を抜ければ、特別展示のコーナーです。この日の特別展示は「初出場初優勝校」「阿久悠の『甲子園の詩』」でした。
 その隣では、かつての甲子園で使われていた照明灯の電球やアウトカウント表示の電球、選手が実際に使っていたバットのオープン展示などがあります。またここでは、高校野球とタイガースに関するクイズに挑戦できるほか、ドラフト会議の気分を味わえるコーナーもあります。

 ドラフト体験コーナーまで行ったところで、甲子園歴史館をひととおり観たことになります。帰りはさっき行ったバックスクリーン裏の通路展示を再び歩き、出口への階段を下りていきます。
 出口を出たなら、目の前にすぐスタジアムショップが。ここでは甲子園に関するお土産品が販売されています。私はここで、甲子園カレーのレトルトパックを買って、甲子園歴史館をあとにしました。なお、このスタジアムショップは歴史館に入らなくても入店することができます。


 そして……せっかく甲子園まで来たということで、やはり試合を観戦することにしました。
 無料の外野席に、運よく座れる場所を見つけまして、そこでこの日の第3試合、富山商(富山)‐関西(かんぜい・岡山)を、途中からですが観戦です。
 露天の席ということで暑くて汗が吹き出ましたが、それでもやはり、野球の試合を生で観るのは最高です。そして青空の下で野球観戦しながら飲むビールというのは、なぜにこうもウマく感じられるのでしょう!
 で、この試合の結果はどうだったかといいますと……↓ 
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 関西の負けでした。ちなみに関西高校は今年の全出場校中、いちばん最後の登場でした。

 今回は短い時間の甲子園訪問となりましたが、それでも↓これはしっかりといただきました。甲子園カレー。
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 あと↓場内のピザーラで「ソーセージモントレー」も。
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 この次は、余裕のあるときに1日めいっぱい観戦したいですね。以上、2014年の甲子園訪問記でした。


(おまけ)
 甲子園とも高校野球ともまーったく関係ありませんが、甲子園へ向かう電車の中で、↓こういった広告を見かけました。
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 京都学園大学の広告。ここに描かれている女の子は「太秦その」という名前の、京都学園大公式キャラクターだそうです。
 さらに京都学園大は、テレビCMでもこの子を出演させているとのこと。

 京都学園大学15秒テレビCMアニメ版(健康医療学部編)
 https://www.youtube.com/watch?v=iGZAwulxWUo

 大学もこういった手でPRをしていく時代なのですねえ。

2014-08-20

2014年もやはり甲子園へ行きました・2

 阪神甲子園球場内にある、甲子園歴史館。その阪神タイガースゾーンでは、タイガースの歴史や選手に関する展示が数多く存在しています。虎党だったら、これはたまらない空間と感じられるかと思います。

 まずお目にかかるのは、タイガースの歴史年表。当時の名選手の写真とともに、タイガースがどの年にどんな戦いを見せていたのかを、追って見せてくれています。
 阪神タイガース、球団創設時は「大阪タイガース」という球団名でした。タイガースの球団歌『六甲おろし』の歌詞は、元々「♪オウ、オウ、オウオウ、大阪タイガース」だったのです。この歌の楽譜も展示されています。
 また、昔はタイガースの二軍が「阪神ジャガーズ」という名前だったということも、ここの展示を見て知りました。

 このゾーンに入ったところでは、ワールド・ベースボール・クラシックに出場したタイガースの選手(鳥谷&能見)の侍ジャパンユニフォームも展示されています。
 その他、タイガース優勝時の監督のユニフォームや、ペナントも展示されています。

 その次に眼前に現れるのは「ヒーロー列伝」タイガースの往年の名選手たちの紹介展示。景浦将に始まって、数々のタイガース名選手たちが登場します。その後私の記憶にはない選手が数人続きました。
 私の記憶に残っている選手だと、藤田平からの始まりとなります。その後山本和行・真弓明信・ランディ=バース・掛布雅之・岡田彰布・和田豊・新庄剛志・金本知憲と続いていきます。
 そして、この「ヒーロー列伝」では、3人の選手が他とは独立した位置に展示されています。その3人とは、藤村富美男・村山実・吉田義男。この3人はタイガースの永久欠番となっている選手たちです(それぞれ、10・11・23)。つまりこの3人はそれだけ偉大であるがゆえ、別格の扱いとなっているということです。

 あと、ここには戦前の「職業野球開催」の告知ポスターが展示されてまして「制服軍人と御子様連れは無料」と書かれていました。軍人はそんな優遇を受けていた時代だったのですか。となると、当時球場には制服を着た軍人が多数、観戦に来ていたのでしょうか?

 阪神タイガースゾーンを出ると、順路はしばらく細い通路となります。この細い通路の部分は、甲子園球場のバックスクリーンの裏なのです。
 細い通路となっていても、ここにもしっかりと展示があります。そのうちのひとつが「まんがと甲子園」甲子園ということで、主に高校野球を描いたマンガ作品の紹介が、ここにあるのです。私が見たときの内訳は、次の通り。
  • ドカベン
  • 野球狂の詩
  • 男どアホウ甲子園
  • 球道くん
  • 大甲子園
  • 巨人の星
  • 新・巨人の星
  • 新約『巨人の星』花形
  • 最強!都立あおい坂高校野球部
  • プレイボール
  • Rookies
  • タッチ
  • ナイン
  • H2
  • ジャストミート
  • ラストイニング
  • ダイヤのA

 ……と、新旧入り混じっての名作ぞろいです。
 私としては個人的に、ここに『県立海空高校野球部員 山下たろーくん』を入れてほしかったですね。この作品、高校野球を描いた作品としては上位に入るクオリティだと思います。

 甲子園歴史館の展示は、まだまだ続きます!

(続く・次で終わり)

2014-08-19

2014年もやはり甲子園へ行きました・1

 2014年8月17日、第96回全国高校野球選手権大会開催真っ最中の阪神甲子園球場へと、私は行きました。前回の訪問から1年。やはり1年に1度は甲子園へと行きたい思いがあるので、今年も行った次第です。

 さりげなく「西宮の甲子園」をアピール。
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 今年は甲子園開場90周年!
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 私は入場券を買って銀傘下の席へと行こうと思ったのですが、何せこの日は日曜日かつ盆休みと重なっている日。それだけ客の入りも多いわけでして、銀傘下はすべて売り切れ。外野席なら無料で入れますが、座っていると暑くてとろけそうです。それに外野もおそらくは客でいっぱいとなっているでしょう。なのでここはひとまず試合と試合の間に客が入れ替わるのを待って、それまで涼をとるのを兼ねて、どこか別の場所へと行くことにしました。
 涼をとれる別の場所、この甲子園の場内にあるのです。それは↓ここ!
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 甲子園歴史館。2010年のリニューアル時にお目見えした施設です。私、以前から歴史館の存在は知っていましたが、訪問のたびに行きそびれていたのです。グラウンドの試合のほうを見たい思いに駆られるもので。
 しかし今年はゆっくり観戦できそうもない状況に出くわしたことで「ならば今こそ歴史館に入っちゃろかい」との思いが強まり、ようやく今年になって、歴史館の中に入ることとなりました。

 今年の甲子園訪問記は、この甲子園歴史館を中心に書くこととします。
 なお、これから甲子園歴史館へ行く人の楽しみを奪わないようにしたい思いがありますので、いっさい館内の写真は撮影しておりません。そして今回は、文中の人名をすべて敬称略とさせていただきます。あらかじめご了承ください。


 甲子園歴史館の入場料は、大人600円・こども(4歳~中学生)300円。ただし高校野球開催中は、高校生も300円となります。念のために書いておきますが、甲子園球場入場券では歴史館には入場できません。あくまで歴史館は別料金です。
 入口から館内に入り、目の前の階段を昇ると……まずは「高校野球ゾーン」左手の壁におびただしい数の球が。これは高野連加盟の高校の数だけの球。その数は4,253です。そしてここにはかつての甲子園のヒーローとして君臨した、清原和博および松坂大輔の高校時代のユニフォームの展示もあります。
 順路に沿って進んでいくと、次は高校野球の歴史を証明する数々のモノがズラリと展示されていました。

 高校野球ゾーンの次にあるのは「阪神タイガースゾーン」なのですが、このふたつの間には「甲子園球場メモリアルボックス」というものがあります。ここには銀傘の一部や、かつて甲子園に存在していた「ラッキーゾーン」のフェンス金網の一部などが展示されています。
 また、アメリカンフットボールの甲子園ボウルのコーナーもありました。歴代優勝校一覧や主な出場大学のヘルメットやユニフォームが展示されていました。扱いは小さめでしたが、甲子園ボウルも甲子園の歴史のひとつとみなして展示しています。野球以外の競技だからといって決してないがしろにしない姿勢がうかがえました。

 そして、ここを抜けると、いよいよ阪神タイガースゾーンへと入ります!

(続く)

2013-08-19

2013年も敢行! 甲子園ぶっ通し観戦デイ・3

 朝早くから甲子園へと来た私は、朝から甲子園カレーを2杯食しました。これについては↓訪問記1にて書いているとおり。

 2013年も敢行! 甲子園ぶっ通し観戦デイ・1 2013-08-17
 http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-660.html

 甲子園では朝からビール売りが多数スタンド内を歩き回り「ビールいかがですかー!」の大合唱。昔は缶や瓶に入ったビールを紙コップに移して販売することが多かったですが、今では生ビールのタンクを背負ってコップに注入するのが主流となっていますね。これにより常に冷たいビールを味わえるようになりました。
 さて、ビールを飲むとなると、おのずと何かつまみが欲しくなるものです。ならばやはり↓これでしょう。
 koshien10.jpg
 ジャンボ焼き鳥と豚の串焼きです。このジャンボ焼き鳥も甲子園の名物です。肉と皮が交互に串に刺さっています。ただこちら、焼き鳥は350円豚串300円と、結構な値段です。甲子園の食べ物飲み物は、全体的に値段が高めに設定されているのです。

 ビールのつまみとなると、↓こちらもいいでしょう。
 koshien12.jpg
 甲子園場内に出店しているピザーラの、ミートソースとソーセージのピザです。1ピース売りをしています。このピザは甲子園オリジナルメニューとのこと。

 あと、内野スタンド2F中央には、寿司の販売もあります。↓こちらはそのうちの「盛合わせ」
 koshien11.jpg
 いなり・太巻きとにぎり4貫で800円。やはりたいそうな値段です。これがにぎりのみとなると、1000円を超えます。
 なお、この寿司の店では他にちらしや海鮮丼、親子丼にカツ丼も売られています。


 甲子園という場所、野球の原風景を目にできて、かつ場内の食べ物も豊富にあることから、私にとってはお気に入りの場所です。
 しかし、足を運ぶのは年に1~2回が限度です。その理由は、何よりも場内の食べ物の値段が高いから。年1~2度のぜいたくという意味で行く感覚です。
 さて次に甲子園を訪れるのは、いつになることやら。
プロフィール

エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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