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スタジアム好きの自閉症者ですが、何か問題ありますか?

発達障害の一種、高機能自閉症を抱えるエビフライ飯が、スタジアム訪問記を中心につづっていきます。

岸和田競輪場 第74回高松宮記念杯競輪GI

 2023年6月17日、私は大阪府岸和田市にある岸和田競輪場へと行ってまいりました。この時期に岸和田で開催される競走といえば「宮杯」こと高松宮記念杯。岸和田にとっては1年に1度の大イベントです。
 いつものように、難波から南海電車に乗って春木駅まで行きます。南海難波駅には全国の鉄道ファン少年少女を虜にする「走る鉄人28号」特急ラピートが停車。いつ見ても特徴的で絶好の被写体になる車両です。
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 春木駅に到着し、いざ岸和田競輪場へ。道中では地元所属の古性優作選手の横断幕が。今開催でも優勝が期待されます。
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 高松宮記念杯はいつも梅雨の時期に開催されるので、天気がぐずついていることが多いのですが、今年はこの通り、晴天! 宮杯でこれだけいい天気だったことは、あまりないように思います。
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 岸和田競輪場、昨年まで1階にあった食堂・売店がキッズスペースに変わっていました。これにより、岸和田は1階から常設の食堂・売店が消滅したことになります。常設の食堂・売店は有料席の2階・3階にはありますが、そこへ行くには座席料金を払わなければなりません。
 岸和田の有料席料金は一人席で500円。他場に比べると安い金額です。岸和田は施設が新しくなってから、観客席が有料席主体の構造になっている印象。料金を安くしているのは、観客が有料席に入りやすくするためと思われます。
 それにつられる格好で、今回私も有料席に入って観戦することにしました。有料席のいいところは、ゆったり座れるのとテーブルがあること。このテーブルの上で食べ物飲み物を置いて飲食できるのもいいところです。
 ビールといっしょに、定番ツマミの唐揚げポテトに、今回出張販売に来ていた肉巻きおにぎり。
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 たこ焼きも出張販売に来ていたので、こちらもいただきました。なお岸和田は常設売店でたこ焼きを販売していません。大阪の場なのに!
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 ごく一般的な食べ物なのに、ついつい食べたくなってしまうのがカレーライス。岸和田のカレーはけっこう辛さがあります。
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 ……とまあ、今回は飲み食い主体でのレース観戦でした。こういう楽しみ方もある、ということです。
 なお、今年の宮杯は地元の古性優作選手が見事、優勝しました。


(おまけ)
 岸和田競輪場スタンド内のトイレにあった貼り紙。
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 節水を呼びかけているのはわかりますが、このサインだと「節水のために、水道を使わないでください」になってしまいますよ。

岸和田競輪場、3度目の訪問・後編

 20022年6月18日、岸和田競輪場。第73回高松宮記念杯が開催されるということで、来客は多め。心配されていた天気も、雨は降らずにこの日の競走すべてを終えられました。
 私は例によって、2車単のみで車券を買っていったのですが……無念にもひとつも的中せず。
 さらに、この日の競走はもうとにかく荒れまくり。最初の1Rでいきなり落車を生で見ることとなりました。それだけならまだしも、終盤の準決勝がまた落車の連続。特に11Rは本命視されていた2人の選手がそろって落車。立て続けの事故発生に観客からは悲鳴が上がりました。そんなこともあって、私の車券は当たりませんでした。

 終わりに、岸和田競輪場の場内外で目についたものをいくつかご紹介します。
 岸和田競輪場は、締め切り時間を秒刻みで知らせてくれます。
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 西入場門付近に↓こういったものが……
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 えーと、ここ競輪場ですよね? 基本的にギャンブル依存症の要因を引き起こす存在ですよね? そういう場所が依存症相談窓口を設けるというのは、いったいどれほどの説得力があるのでしょうか。例えるならば、大衆酒場がアルコール依存症の相談窓口を設けているようなものです。結局、ギャンブル依存症の人をギャンブル場に近づけないのが一番手っ取り早い手段ではないでしょうか。
 すべての競走が終わり、帰るときは東入場門から出たのですが、そこから春木駅までの道の途中に、競輪マークのオブジェが。
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 輪がふたつあるだけなのではありません。これは競輪マークです。

岸和田競輪場、3度目の訪問・前編

 2022年6月18日、私は大阪府岸和田市にある岸和田競輪場へと行ってまいりました。私がここを訪れるのは2013年6月以来、実に9年ぶりのこと。そんなに長い間行っていなかったとは、自分でも思いませんでした。
 岸和田へ行くなら、南海電車。なんば駅から南海線に乗車します。
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 春木駅で下車。ここから8分ほど歩いた場所に、岸和田競輪場はあります。
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 岸和田競輪場は施設の改修がおこなわれまして、外観が今までとは違うものとなっていたのでした。9年見なかった間に、私の記憶にある岸和田競輪場は思い出と化しました。なお、↓こちらは9年前の同じ場所の写真。
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 色調は昔と同じにしたようです。
 さて、今回ここ岸和田で開催されるのは「第73回高松宮記念杯競輪GI」競輪の中でもビッグタイトルのひとつに数えられるほどの競走です。
 その宣伝ポスターは2種類あり、ひとつは「龍」が描かれ、もうひとつは「虎」が描かれたものとなっています。この両者を並べてみると……
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 このように、龍と虎が相対する「龍虎対決」の構図となるのであります。高松宮記念は東西対抗の競走なので、それになぞらえたものといえます。
 私が行った日のイベント一覧。予想会やお笑いライブは、西入場門横にあるイベントステージでおこなわれます。
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 ここにいるライオンのキャラクターは岸和田競輪のマスコット、チャリオンです。

 さて、今回のような大きな競走開催のときには決まってあるもの、それはグルメイベント。今回もご多聞に漏れず、キッチンカーがやってきて、いくつかの食べ物販売がありました。
 まず、これは岸和田のご当地グルメという、かしみん焼き。
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 水溶き小麦粉を鉄板の上に薄くひいて上に具材をのせて焼いた、一銭洋食のようなものです。具に鶏肉が入っているのが特徴。
 味噌ホルモン焼きもありました。これはビールによく合います。
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 西入場門近くに、常設の食堂売店があります。そこで販売されている、天ぷらうどん。エビ天・大葉天・ショウガ天がのっています。
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 改装しても、岸和田の供食設備のショボさは変わっていない様子でした。スタンド1階に食堂が1ヶ所だけというのは、いくらなんでも少なすぎます。
 あと、かしみん焼きを買ったときに店員さんから「車券引換サービス券」をいただきました。これを総合案内所へ持っていくと、200円分の車券引換券と交換できるというものです。当然のごとく、おおいに利用させていただきました。
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(後編に続く)

岸和田競輪場へふたたび・4

 今回の岸和田競輪場では「岸和田物産展」というものも催されていました。当地岸和田の名産品を一堂に集めて販売するというものです。その品には水ナス漬けや、割れおかき・玉時雨と呼ばれるお菓子などがありました。
 その中には地ビールもありました。銘柄は「泉州オーシャンビール」、ケルシュ・アンバーエールの2種類があり、どちらも1本400円です。
 ↓こちら、泉州オーシャンビールのケルシュのほう。
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 ↓そしてこちらがアンバーエール。ケルシュよりも色が濃く、黒ビールに近いです。
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 イベントでもうひとつ、「有名唐揚げ店ガチバトル」なるものもありました。有名な唐揚げの店5店が出張販売に岸和田へとやってきて販売をするのです。内訳は次のとおり。
  • 兵庫県伊丹市「ジョニーのからあげ」
  • 大分県中津市「げんきや」
  • 京都府京都市「梅しん」
  • 愛知県名古屋市「鳥開」
  • 大分県中津市「もり山」

 私はこのうちの「ジョニーのからあげ」を買いました。唐揚げはビールのつまみにもってこいの食べ物。なのでビールもいっしょに買ってしまいました。
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 やはり揚げたては最高にうまいですね。
 この唐揚げバトル、正門前広場にて出店していまして、その近辺はさながらビアガーデンの様相をなしていました。唐揚げを注文した客のほとんどが、一緒にアルコールを買って飲んでいたためです。
 ここ岸和田はアルコールに対しては大変おおらか。ビールのみならず、レモンチューハイや焼酎・日本酒も販売されています。ここまでおおらかなのは、おそらく岸和田競輪場にはほとんどの客が電車で来るためでしょう。なので飲酒運転の心配をする必要がそれほどない、と。

 屋台村のような雰囲気のある、常設の「指定売店」でも、さまざまな食べ物飲み物があります。ここで販売されているのは、どちらかというと酒の肴系の品が多いかな、と思います。
 ↓その中の、お好み焼き300円。
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 お好み焼きは関西の公営レース場ならばたいてい販売されていますが、その中ではやはりボートレース尼崎『丸久』のお好み焼きが一番ですね。岸和田で食べてからもその思いは変わらず、です。
 ↓こちらは指定売店内の麺コーナーで販売されている「他人うどん」650円。
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 牛肉の卵とじをうどんにのせたものです。つまり他人丼のうどんバージョン。具を煮るタレが甘いせいか、だし汁も甘くなってしまっていましたね。


 そういうわけで、4回にわたって岸和田競輪場訪問記を書いていきました。
 2014年12月30日には、この岸和田にてKEIRINグランプリ開催。そのときにはどんなイベントがおこなわれ、またどれだけの客が来場するのでしょう。今から少しばかり楽しみになってきましたね。
(ちなみに、今年のKEIRINグランプリは立川にて開催です)

岸和田競輪場へふたたび・3

 今回岸和田競輪場でおこなわれたのがGI競走ということで、レースと平行しておこなわれたイベントも多彩でした。さながら祭りのような雰囲気が、この日の岸和田競輪場にはありました。
 岸和田の街は祭りがよく似合います。何せ、だんじり祭りという有名な祭りを有するところですからね。今回の高松宮記念杯のキャッチコピーも「祭都きしわだ伝統の一戦が幕開ける」でした。やはり岸和田といえば“祭り”なのでしょうね。

 この日は正門前の広場が、その祭りの中心地となりました。まずは広場内で大道芸人によるパフォーマンスご披露。これは祭りにはもってこいのイベントですね。
 続いて広場内にあるイベントステージでは『獣電戦隊キョウリュウジャー』のショー。この日子連れ孫連れの客が多かった理由は、このショーです。ステージそばでこどもたちが座ってショーを観ている周りで、ご高齢の方々も傍目でショーを観ている構図となっていて、ああこれぞ公営競技場でのキャラクターショー特有の光景だわなあ、と思ったのでした。

 イベントステージでおこなわれたのは、キョウリュウジャーのショーだけではありません。「コージー冨田・古賀シュウものまねガチバトル」なるものもおこなわれました。ものまねタレントのコージー冨田さんと古賀シュウさんが、お互いのものまね芸を披露してのバトルを、イベントステージにて繰り広げたのです。
 バトルはふたりそれぞれが、箱からくじを引いてそれに書かれた人物のものまねをしていく形式で進んでいきました。ふたりがそこで披露したのは、次に挙げる方々のものまねでした(敬称略)。

 ・コージー冨田

  西田敏行・関根勤・笑福亭鶴瓶・板東英二・津川雅彦
  歌まねで桑田佳祐「いとしのエリー」、
  いろいろな人のメドレーで「雪国」


 ・古賀シュウ

  浜田幸一・なぎら健壱・神取忍・長島三奈・中村紀洋
  歌まねで武田鉄矢「思えば遠くへ来たもんだ」、
  いろいろな人のメドレーで「2億4千万の瞳」


 生で見るものまね芸は、やはりその場で見ると自然と笑えるものです。もうとにかくひとつひとつの芸が笑えたのですが、このおかしさを文章では伝えきれないのが何とも残念です。
 バトルはコージーさんが勝利をおさめました。そのコージーさんは、十八番であるタモリさんのものまねで、イベントの最後を締めくくりました。

 このほか、広場内では「有名唐揚げ店ガチバトル」といったものもおこなわれていました。有名唐揚げ店5店が岸和田に集まって販売するというものです。それと「岸和田物産展」なるものも。
 ですが、これらについては次回書くといたします。

(続く。次で終わり)

岸和田競輪場へふたたび・2

 岸和田競輪場にて車券勝負に挑んだ私でしたが、まあ結果は散々なものでした。
 なにせ、全12レースで勝負しましたが、そのうち的中させたのが、3R 2車単のみという有様。しかも650円の安い配当。
(余談ですが、今回枠番を当ブログで初めて使用することとなりました。たぶん今後使用頻度は極めて低いでしょう)
 やはり、競輪は当てるのが難しいとあらためて感じたのでした。

 競輪はとにかく、どのレースも最後までもつれにもつれる展開です。打鐘(ジャン)が鳴って残り1周となった時点で先頭に立った選手が、そのまま1着ゴールというのは少ないです。たいていは後方から追い上げてきた選手が最後の直線で逆転という展開でした。最後まで展開が読めないのです。
 ここに競輪の的中の難しさがあると思います。車券の出目はほとんど運に左右されているともいえるのではないでしょうか。そうなると、車券は「くじ」と変わらないような気がしてきました。特に3連単などもう宝くじ級といえそうです。


 この日のレースはGIとあって、上位の選手たちが岸和田に集まっていました。それゆえ客の数も普段より多めだったようです。
 そしていつも感じること。競輪場では声援や野次がとにかくよく響く! レース中にそれらをかき消す音がないからなのですね、これは。特に今回は客が多めということもあって、声援や野次は一段と激しいものとなっていました。
 しかし、そんな気性の荒い客ばかりではありません。中には自分の子や孫を連れてきて、一緒に楽しげに観戦している客も見られました。まあこれはこの日、こども向けのイベントがあることも要因となっているのですが、それについてはまた後で書くとします。

 さて、レースそのものはどうだったかといいますと、やはり上位に君臨する選手たちばかりということで、レベルの違いが目に見えてわかりました。出走表を見てみると、ギア倍数4倍台の選手がほとんど。私が以前競輪に行ったときは、3倍台のほうが多かったのです。4倍台だとペダルは重くなりますが、スピードは出るといわれています。自分の力を信じて速く進んでいきたいとの意気込みを、選手たちから感じました。
 この日の岸和田は、朝から曇り空。今にも雨が降ってきそうな天気が昼過ぎまで続き、本格的に雨が降ってきたのは8Rのときでした。この日の10R・11R・12Rは準決勝だったのですが、そのすべてが雨の中でのレースとなりました。
 その準決勝前の9R。雨は次第に激しさを増してきました。それが災いしたか、最終周第4コーナーで3台が落車のアクシデント!! そのうちの2選手は何とか立ち上がり、再び乗車してフラフラになりながらも完走(競輪では、落車で即失格とはなりません。再び乗車して走れます)。しかしあとのひとりは立ち上がることもできず、そのままタンカで運ばれました(こちらは不完走ですので、失格の扱いです)。
 その次の10R。雨はさらに激しくなり、そしてまた落車のアクシデント。しかも落車したのは、このレースで本命視されていた選手でした。連続して落車を発生させた、激しい雨。ここのところのカラ梅雨の中でひさびさに降った恵みの雨でしたが、選手にとっては忌まわしい雨となったようです。
 11R。私はこのレース、2車単を買っていました。最終周、が先頭に立ちがものすごい勢いで追い上げてきたので、これはもらったかも!と思いきや……ほんのわずかの差で、結果は……大変悔しい思いでいっぱいとなったのでした。
 車券は当たりませんでしたが、それでもこの1日、存分に楽しめました。なので結果的に行ってよかったと思うのでした。


 ここで話は少し変わりますが……岸和田競輪場では、来年2014年12月30日に『KEIRINグランプリ』が開催されることが決まっています。競輪の1年最後を締めくくる大レースです。賞金王決定戦・有馬記念・スーパースター王座決定戦と同格のレースです。
 となりますと、今回の高松宮記念杯よりももっと、さらに多くの客が来ることでしょう。今回以上の賑わいを見せることが予想されます。春木駅が乗客でごった返すかもしれませんね。

(続く)

岸和田競輪場へふたたび・1

 2013年6月15日、私は岸和田競輪場へと行ってまいりました。これで2度目の訪問です。
 なぜ今回は競輪場なのか? 理由は単純でした。先日の一宮競輪廃止のニュースを聞いて、これは少しでも競輪全体の売り上げに協力する必要があるな、といった衝動にかられて。ただそれだけの理由で、岸和田へ行くことを決めたのでした。
 それと、今回岸和田でおこなわれるのが「高松宮記念杯」というグレードレース(GI)であり、これを見たいと思ったことも理由です。GIならば、上位に君臨する選手たちの走りが見られますから。これまで私が見た競輪のレースは「FII」と呼ばれる、格としては最下位のものだったのです。
 ↓これがその高松宮記念杯の宣伝絵。
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 前回行ったときと同じように、南海電車南海線で春木駅まで行き、そこで下車。春木駅から歩いて5分もかからない場所に、岸和田競輪場はあります。春木駅から行く場合は、裏門のほうが断然近いので、必然的にそこから入場するようになります。
 ↓こちら、岸和田競輪場裏門前にあるオブジェ。前回も掲載しましたが、あらためて。
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 入場料は50円。入場券発売機で入場券を買って、入り口でそれを係員に渡す仕組みです。

 なお、前回も書きましたが、岸和田競輪場は場内の写真撮影が禁止されていますので、場内の様子は撮影していません。あらかじめご了承ください。そのかわり、食べ物飲み物の類は、例によって写真に収めております。


 この日の開門は10:00。私はそれから10分ほど過ぎて入場しましたが、もうこの時点で客がかなり多く入っていました。さすがGIともなると、ファンは見に行きたくなる衝動に駆られるのでしょう。前回行ったときとは雰囲気が違って見えます。
 ただ、周囲の客を見てみれば……まあ老齢率の高いこと。私なんぞ若い部類に入りますね。若い人もいないことはありませんでしたが、それに比べても圧倒的にお歳を召した方々が大勢を占めていました。やはりまだまだ競輪は、若いファンの獲得が低調に終わっているようです。
 最近では、自転車競技を描いたマンガ『弱虫ペダル』が大きな人気を呼んでいて(今年中にアニメ化もします!)、人々の自転車競技への関心は高まりつつあるはずなのですが、どうやら競輪の場合はこれには当てはまらないようで。スポーツとギャンブルとに明確に分断されているためでしょうか。

 それはさておき。実に約1年ぶりに訪れた岸和田競輪場。通称「浪切バンク」。前回行ったときと変わらず、ここはいい意味での古臭さを感じさせる場です。泥臭さのある車券発売所、屋台村のような雰囲気の食事処も健在でした。
 バンクを見てみれば、バックストレッチの外側にはBMXの練習コース。同じ自転車競技として共存しているのが伝わり、これは大変よい傾向だと思わずにいられません。
 そんなことを思った私、これからそのバンクでおこなわれるレースで、車券勝負といきます。ま、すべて2車単で、1レースにつき2点のみの購入ですが。普段買い慣れていないので、これが限界なのですよ、はい。
 岸和田で2度目の車券勝負。しかしこの日はレース後半、この季節特有の気象現象が起こったことで、やや波乱があったのでした。

(続く)

岸和田競輪場で競輪初体験!・3

 競輪場に限らず、公営競技場に来たならば楽しみなのが、場内の食べ物です。

 岸和田では正面入り口から少し歩いたところに売店、またホームストレッチ側スタンド外に「指定売店」と呼ばれる大きな売店があります。入り口近くの売店では、おにぎりやパンなどの軽食を販売していて、さらにビールやチューハイ、焼酎といったアルコール類も販売されています。
「指定売店」は、本来の屋にテントを継ぎ足し拡張したような造りです。その中でうどんやカレー、丼に焼きそば、お好み焼きにおでんと、実にバラエティに富んだ食べ物が集まっていました。そしてここでもアルコール類は販売されています。まるで屋台村のような雰囲気で、店の人と客が和気あいあいとしていて、和んでしまう空間です。
 また、屋内の有料席にも食事のできる場所があります。ここでもうどんやカレー、おでん等が販売されていますが、このほかハンバーグ定食やにぎりずしなど、バンクの外よりも多少グレードが上がったメニューもあります。

 ただ……ここ、全体的に食べ物の値段が高いのです。そこが難点。何せ、かけうどん1杯が400円です。
 うどんといえば、有料席3階にある食堂では「天カレーうどん」なるメニューがありました。
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 その名のとおり、カレーうどんにエビ天ぷらをのせた代物です。まあ食べられないことはありませんが、意外といけるというほどでもありませんね。天ぷらうどんとカレーうどんを一度に食べたいというときに、いいメニューかもしれません。
 この天カレーうどん、値段は800円。やはり高いです。


 そういうわけで、私の初めての競輪体験を、3回にわたりつづってまいりました。今回岸和田に行って、競輪には競輪のよさがある、そう思えた非常に充実した1日でありました。

 そういえば、今年はロンドンオリンピックの年。その自転車競技には「ケイリン」という名前の種目が、立派に存在しています。日本語の競輪がそのまま国際大会の種目の名前になっているのです。これは日本にとっては誇らしいことではないでしょうか。
 しかし現在の競輪界を見てみると、どの場もかなり苦しい状況のようでして……今年は観音寺競輪が本場開催を廃止しましたし、近場では京都向日町競輪が廃止も時間の問題という状況です。
 いまだに競輪のよい部分が認知されていないのかもしれませんねえ。認知してもらうには、もう少し誰でもとっつきやすくできる環境を作るように努めるべきではないでしょうか?
 たとえば、大阪日本橋にある場外車券場「サテライト大阪」にしてもそうです。ここ、実は会員制をとっていて、会員登録しないと入れないときています。
 これではわざわざ客を遠ざけているようなものです。そんなことで客を呼び込めるはずがありません。ここは会員制など廃止して、誰でも気軽に入れる空間にしたほうが、絶対に新規ファンを呼び込めると思うのですが、いかがでしょう。

岸和田競輪場で競輪初体験!・2

 そして岸和田競輪場では1Rが始まろうとしていましたが、最初は車券を買わずにレースを見るだけにしました。金網そばまで行き、張りつくようにして観戦です。

 いよいよ1R開始。この日は全11レースで、1R~5Rが7車立て、6R以降が9車立て。まずは7車立てレースから観戦です。
 初めて目にする生の競輪。レースがどのように進行していくのかを観察してみました。

  • まずはレース本番前に出場選手がバンクに出て走る。スタート展示とは違い、あくまで選手の紹介を兼ねた、足慣らしの意味合い強し。
  • レース本番が近づくと、審判員や係員は自転車を使って所定の位置まで移動。審判員はコーナー4箇所にひとりずつ配置。
  • 選手は自転車に乗る前に一度、礼をする。ボートレースの敬礼同様に、この点は徹底しているよう。
  • スタート前、審判員が大声で「かまえて!」と号令。まるで武道のよう。号砲をパンと鳴らしてスタート。

 このような流れでレースは始まりました。
 そのレースですが、金網そばで見ると自転車の「シャーッ」という音が聞こえてきて、これぞまさに臨場感あふれるといった状況。と同時に、声援やヤジもかなり目立って聞こえてきます。声援やヤジを飛ばす人は少数なのに、かなり響いてくるのです。
 その要因はおのずとわかりました。競輪は競技中に出る音が比較的静かだからです。
 これが競馬なら馬の足音が聞こえ、またボートレース・オートレースならばモーター音が響きわたります。それが競輪の場合は、場内にさほど響かない自転車の音。その分客の発する声がよく聞こえてくる、ということです。


 1R2Rと見るだけにして、流れをつかめてきたところで、3Rからいよいよ車券購入です。今回はなにぶん初めてということで、いきなり3連単はムチャだろうと思い、2車単で買うことにしました。
 出走表には選手のデータとして「勝率」「連対率」「前場所の成績」といったものが書かれています。私は素人目でこれらを見て、よさそうな選手を選んで買いました。
 データはこのほか「ギア倍数」というのもありましたが、素人の私にはよくわかりませんでしたので、これは無視しました。

 3R・4R・5R・7R・8R・9Rをすべて2車単で買っていきましたが、的中したのは4Rのみ…… 850円を当てただけでした。まあ初めての競輪で、ひとつでも当てられただけマシと思うことにします。
 ちなみに、岸和田では締め切り間近になると、次のようなアナウンスがされます。
「窓口のチャイムが鳴りやみますと、電源が切れます。電源が切れますと、機械が停止します。機械が停止しますと、発売できなくなりますので、お早くご投票ください」
 かなり念に念を押したアナウンスですねえ。


 先に書いたように、岸和田競輪場の無料席は吹きさらしとなっています。夏は暑くて冬は寒い。おまけにボロい。
 屋内スタンドはあるのですが、ここはすべて有料席となっているのです。つまり岸和田の屋内スタンドには、金を払わなければ入れないというわけです。
 しかし、せっかく来たので屋内も見てみたい思いもあり、私は渋々500円を払って有料席に入りました。

 屋内の有料席は比較的きれいで、また席もテーブルつきです。金を払っている分、これは当然でしょう。
 確かに有料席なら快適に観戦できるのです。空調はきいていますし、座席も座り心地がいいです。
 とはいっても、臨場感を味わうなら、やはりバンクの近くまで行って見たほうが断然いいですね。
 なお、有料席に入っても、外との出入りは自由にできます。

岸和田競輪場で競輪初体験!・1

 2012年5月4日、私は大阪府岸和田市にある岸和田競輪場へと行ってきました。

 なぜ唐突に競輪場へ? と思われる方もいらっしゃることでしょう。大した理由はありません。休みの日を何か有効に使えないかと思案していたところ、まだ行ったことのない、近場で、楽しめる場所がいいと考えました。それらから導き出された答えが、なぜか岸和田競輪場だったというだけのことでした。
 そんなわけで、だんじり祭りで有名な街、岸和田市にある岸和田競輪場まで行った私ですが、実をいうと私、競輪場へと行くのはこれが生まれて初めてのことなのでした。それだけに、この日の私はまるでこどものように期待を膨らませながら、電車に揺られていました。

 岸和田競輪場は、南海電車の春木駅から近い場所にあります。
 春木駅を降りると、少しばかりものものしい雰囲気。警備員が駅の入り口や踏切付近、競輪場までの道中、あちらこちらに立っていたのです。加えて交番まで競輪場の近くにあるときました。
 これだけ警備を固めに固めるとは、過去に客が大暴れした事件でもあったのでしょうか?

 で、到着しました。岸和田競輪場。↓こちら正門の構え。
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 ↓裏門はこの構え。
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 ここは「CYCLEPIA STADIUM」「浪切バンク」の通称がついています。
 なお、岸和田競輪場は場内の写真撮影がご法度とのことで、今回は写真が少ないです。あらかじめご了承ください。


 この日岸和田で開催されたのは「FII岸和田モーニング945こいのぼり賞争奪戦」。945とは何ぞや?
 実は今回の岸和田開催は、モーニングレース。1Rの発走時刻が通常より早い9時45分。それで945というわけです。早い時間にもかかわらず、9時過ぎにはもう、けっこうな数の客が投票機の前に群がっていました。

 場内はかなり昔の雰囲気がただよっていました。特に吹きさらしの無料席は何10年と改修がされていないようで、そのまま昔から変わらずに時を経てきたかのように感じられました。
 口の悪い方はこれを「老朽化」と言うのでしょうけど、私はこういう昔の雰囲気は好みですね。
 その無料席からは、当然バンクが見えます。金網越しにバンクの傾斜を実際に見てみましたが、想像以上に急な角度で驚き! 普通の人がここを自転車で走ったら、ほぼ確実に転ぶでしょう。それを競輪選手は走ってのけるのですから、超人と呼ぶにふさわしいです。

 岸和田のバンクは400メートル。陸上競技のトラックと同じ大きさです。
 ホームストレッチ内側には大きく「岸和田」の文字。テレビ中継のときにここが岸和田だとわかるようにしているのでしょう。
 バックストレッチ側に目を向けると、金網の向こう側に、赤土むき出しで起伏の激しい地面が見えました。これは何か。
 ここが競輪場ということで、すぐにピンときました。これはBMXの練習コースなのでした。実際、この日もBMXにまたがって練習をしている光景が目に映りました。

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エビフライ飯

Author:エビフライ飯
大阪府在住。男性。
発達障害の一種、高機能自閉症を抱える人間。
公営競技・野球・サッカーなどのスタジアムという空間が好きな自分です。
ファジアーノ岡山の本拠地・シティライトスタジアムに時々出没しています。



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