週刊少年チャンピオンで連載されている『
てんむす』(稲山覚也さん作)という作品をご存じでしょうか。
この作品は、いわゆるフードファイトマンガです。女子高生たちが大食い競技に挑み、大食いによる闘いを繰り広げていく物語でありまして、昨年2月に連載が始まりました。連載開始後、徐々に人気を集めていきまして、これまでに巻頭カラーになること5回。連載1年足らずの間に、これだけ巻頭をもらえています。それだけ人気を集めているということでしょう。
この『てんむす』、以前↓こちらにて少しばかり取り上げました。
食べることへの関心 2011-10-31
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-429.html 上記記事にも書きましたが、この『てんむす』の主人公、天子は見たところ「発達障害でもあるのではないか?」と疑ってしまいそうな、そんなオーラが全開なのです。
以下、私が個人的にそんなオーラを感じた天子の特徴を挙げていきます。
・好きなことには過集中 天子が好きなことは、何といっても「食べること」。それゆえ目の前に食べ物が置かれると、もうそれしか見えない状態。周りが見えなくなります。
興味の範囲が狭いという、自閉症スペクトラムによくみられる特徴が見受けられます。
・他人の言うことが頭の中に入っていかない 同作品では「大食い競技では、少しずつ食べていくのがセオリー」といった概念となっています。
ところが天子は、いくら先輩たちからその旨を言われても食べることに過集中し、セオリーを無視してガッツリと食べ始めてしまいます。
耳から入る情報が頭に入っていかないといった点が見受けられます。これもまた自閉症スペクトラムによく見られる特徴です。
ちなみに、天子はこの「他人の話を聞かない」ことで、のちのち憂き目を見ます。
・その場の雰囲気に合わない行動をとる 天子は大食い競技の際、対戦相手にやたらと話しかけます。大食い競技の試合中という状況であるにもかかわらず、まるで一緒に会食でもしていると勘違いしているかのように、食べながら相手に「おいしいよね〜」「返事ぐらいしておくれよ〜」などと話しかける有様。
自分が今いる状況がつかめず、雰囲気に合わない行動、いわゆる「空気の読めない」行動に出るところが見られます。
物語中では、対戦相手が天子のこういった行動に対して、相当イラつきペースを乱されるという展開があります。
・相当な運動音痴 天子は50mを走るのに10.95秒かかります。15歳女子の50m走平均は9.09秒。それほどの運動音痴。
中学に入学して陸上部に入ったものの、自分が運動音痴だと気づき1日でやめたエピソードもあります。
・精神的にかなりもろい 前述「陸上部を1日でやめた」もうひとつの理由が「つらいから」。1日でこう考えて部をやめてしまうほどの、精神的なもろさが天子に見られます。
最近の話で、天子は大食いの試合に敗れるのですが、その悔しさとつらさから落ち込んで泣きっぱなし。そのうえその試合がトラウマとなったかのような描写もありました。
……とまあ、あくまで私がそう感じたに過ぎませんが……少なくとも、天子からは何らかの発達障害でもあるのではないかと、感じざるを得ません。
そんな天子に対して、2ちゃんねる週間少年漫画板の『てんむす』スレッドでは相当な悪評なのです。
「天子もうイラネ」「天子見ていて不快」「天子ウゼエ」……主人公であるにもかかわらず、こんな声が多数という状況。その天子が試合に敗れたら「やっと負けてくれた」「天子ざまぁ」といった反応のオンパレード。そして以前「天子は発達障害の子みたいだ」といった書き込みが実際にされました。
こういった言葉を見ると、世間一般の人たちの発達障害当事者に対する思いはこんなものなのだろうか、と感じます。
実際、発達障害当事者も「イラネ、不快、ウザイ」といった扱いを受けることが多々あるときています。やはりこれが現実なのでしょうかねえ……
↓ここのブログでも、天子のことが「不快指数無限大」「メンヘラ」と酷評されていますし。
『本日も秋田日和』 人面犬さん
SKE松井玲奈も愛読中! 『週刊少年チャンピオン』連載中の女子高生大食い奮闘記、稲山覚也さんは「てんむす」というマンガを通して何が描きたいのか?
http://champion2.blog.fc2.com/blog-entry-71.html これ読むと、これは発達障害当事者に対して抱く思いともとれるな……と思ってしまいますねえ……これを書いた方ご本人は、まったくその気はないということはわかりますが。
(参照記事)
マンガ『みつどもえ』のアスペっぽい子 2011-02-15
http://ebifuraihan.blog40.fc2.com/blog-entry-309.html ↑今回の記事と性格の似た過去記事です。よろしければご覧ください。